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キャバ嬢 女性

どん底貧乏生活の女性をキャバクラの仕事が救った話【お店のナンバー1になれた方法】

2016/10/26

ほぼ10年前の出来事です。心身病を患った私は仕事も辞めて貯金もなくなり、頼れる実家などもなかった為どん底の貧乏生活を体験しました。

参考①:ブラック企業勤務で摂食障害で退社。貧乏生活、病院通いからキャバクラ勤務で復活

参考②:一人の女性が摂食障害になり、薬で治療して改善するまで

心療内科に通って投薬治療を受け、ようやく「仕事をしてみよう」という気持ちになった時、挑戦してみたのがキャバクラでのお仕事でした。

自分の容姿に自信のあった時

心身症を患う前、自分で言うのも何ですがそれなりの容姿を持っている事を自覚していました。

けれども、元々器用な方ではなかったのに加え、仕事がとても楽しく働く事しか考えていなかったので、就職してからは女性としての自分磨きを顧みずに仕事ばかりしていました。

どんどん増えて行く貯金額を見て、週末ビールを飲むのが一番の楽しみでした。

心身症で退職に追い込まれました

その後、心身症を患い会社へ行けなくなり、退職を余儀なくされ、せっかく貯めた貯金も使い果たし、体も心もボロボロの状態になりました。

その後、心療内科へ通って投薬治療を受け、やっと生活の立て直しを始める気力が出るようになりました。担当のお医者様に相談すると、無理のない範囲で、自分の好きな仕事を何でも良いから始めてみてはどうか、とアドバイスを受けました。

今まで、仕事は生活の為に、会社や仲間の役に立つ為に、という気持ちでしていたのですが、自分の為だけに、好きな仕事にチャレンジしてみよう、と初めて思ったのです。

キャバクラのお姉さんの姿に心を惹かれました

もう失う物は無く、失敗しても良いから、どんな仕事でもやってみよう、と思っていた時の事です。

その日も、心療内科の受診を終えて、薬の処方を受けた帰り道でした。ちょうど時刻は夕方くらいで、ちょっと羽振りの良さそうな男性ときれいな女性が高級料理店に足を運んでいるのを見かけました。

お金持ちそうで、私とは違う世界だな、とぼんやり思っていた時に、その女性の姿にとても惹かれました。

歳は当時の私と同じ20代半ばくらい、顔も美人できれいに着飾った、歩けば男性が振り向く容姿を持っていた為、私も彼女の姿に惹かれました。

きっとあれは、時間的にキャバクラやクラブの女性がお客様を同伴するんだ、とすぐに気が付きました。

そして、確かに女性はとてもきれいな方でした。けれども、私はその時恐れ多くも、「でも、私の方がスタイル良いし、私もあのくらいきれいになれるんじゃないの?」という、若かりし頃に持っていた自分の容姿に対する自信が、ふつふつと戻ってきた様な感覚を覚えました。

キャバクラのお仕事に挑戦

失敗したっていいじゃないか、私もきれいになってみようじゃないか。

そんな気持ちで、キャバクラのお仕事にチャレンジしてみようと思いました。

元々接客業の経験があったこと、お酒を飲むのが好きな事、そして自分の容姿への自信があった事。一筋縄ではいかないお仕事であるという事は分かっていました。

けれども、やってみようと思い、どうせなら時給の高い都内で働こうと、以前働いた会社がある、私の好きな東京のとある街でキャバクラの求人を探しました。

キャバ嬢としての勤務が始まる。入店後に圧倒された事

気気になるお店があったので、面接に出かけてそのまま採用となりました。

基本時給は2千円スタートです。それに指名料、同伴のバックが入ります。

指名料は時給にプラス千円されます。同伴は一律2千円です。フードやドリンクのバックはありませんでしたが、イベントによって一品500円のバックが入る事もありました。

次の日からとりあえず週三で入店させて貰いましたが、その時のロッカールームの雰囲気に圧倒されました。私が挨拶をしても、誰も返してくれません。私の様子を見て、笑われている様な対応を受けた人もいました。

そして、最初は自分のお客様を持っていない、まったくのゼロからのスタートでしたので、お店のナンバーに入るキャスト(キャバ嬢の事をお店ではこう呼びます)のヘルプに付く事がほとんどでした。

特に大変だったのが、ナンバーキャストの誕生日イベントです。

ナンバーに入ると、誕生日にイベントを開催しますが、そのキャストのお客様ばかりが集まります。勿論お店総出でキャストを盛り上げる為に皆ヘルプに回ります。

勿論ヘルプも大切なお仕事ですが、キャストが他のお客様の接客をしている間に、何とか場を持たせようと頑張ったり、お客様に感謝されても、指名替えは厳禁の為私のお客様になったり、評価される事は一切ありません。

また、キャストによってはヘルプに対して「早くどいて、邪魔だから」と、お客様に聞こえない様に言われたりする事もありました。

時給2千円の夜7時から12時までの5時間勤務で1万円、それに衣装代やロッカー代、メイクやヘアセットの名目で2千円が引かれて、バックなしだと一日8千円程の収入でした。

新店舗の選抜メンバー

そのキャバクラで仲の良いキャストもおらず、新規のお客様もほとんど来ない為、だんだんとやる気が落ちてきた私は、出勤日数も減ってきて、とうとう辞めようかと思い始めました。

そんなある日、お店の支配人から系列店が新しくオープンするので、このお店からも選抜で移籍メンバーを決めたい、とキャストへ通達がありました。

基本的にナンバーに入っているキャストは移動しない、けれども、今お客様が獲得できそうなキャストを選んで新天地でより頑張れるチャンスを与える、という事です。

今のお店よりも待遇は良いですが、選ばれるのはわずか3人だけでした。一週間のヘルプなどの対応を見て選抜メンバーを選ぶ事が発表されました。

これはチャンスだ、と思い、私はこの選抜メンバーに選ばれる事にかけてみようと思いました。

思い切ってイメージチェンジ

今はお客様がいない私だけれども、まずは他のお客様にも印象付けられる様な姿になろう、と思い、他のキャストと同じくやや明るい茶髪のセミロングの巻き髪を、思い切ってショートにしてしまいました。しかも髪色は真っ黒です。

昔、付き合っていた男性に私は黒髪のほうが良い、と言われた事、顔が小さくて長身だからショートが絶対似合う、と言われた事を思い出したのです。

また、お店から借りたロングドレスばかり来ていたのですが、自分で通販でスーツを何着か購入しました。スリットの入ったタイトなミニスカートのスーツで、自分のスタイルが生かせると思ったのです。

メイクも洗練された、女性らしさとかっこ良さを加えた物にしました。他の人とは違う、自分らしさを全面に押し出したスタイルにイメージチェンジをしました。

一目おかれる様に

イメージチェンジ後初出勤で、さっそく支配人に良い女になったと言われました。

ヘルプの席でも、お客様に「遠目ですごく目立つ、モデルさんみたいで気になっていた」と言われました。

そして、キャバクラで大切なのは容姿だけではありません。キャストが戻ってくるまで、お客様に楽しんで頂ける様に話をしたり、聞き役に徹したり、けれどもキャストを立てる為に自分の話はせず謙虚な応対を心掛けました。

また、本指名しているキャストがいる場合でも、場内指名という形でもう一人別のキャストを指名する事は可能です。主に、キャストと仲の良い他のキャストを呼ぶ事が多かったですが、ヘルプの女の子が気に入った時でも可能です。

私も少しずつ場内指名を頂けるようになり、他のキャストからも話しかけられる事も多くなり、やっとこのお店で自分の居場所が見つけられたと思いました。

選抜メンバーになり、新天地へ ナンバー1になれました。

一週間後、支配人から個人面談に呼ばれ、選抜メンバーとして新規店への移転を打診されました。

時給はスタートは2千円ですが、私は系列店からの移籍組で2千500円スタートでした。

それに、指名料が千円、同伴二千円も変わりませんでした。

新規オープン店ですが、私の様に系列店舗から移籍してきたキャストも多く、皆ライバルだけれどもキャスト同士の雰囲気はとても良かったです。

私もそのお店で本指名を次々に頂けるようになり、ナンバー入りを果たし、ナンバー1になった事も何度もありました。

心掛けていたのは、お客様へのまめな連絡です。営業メール、と思われない様にわざと出勤前は避け、お店の定休日の日曜日の昼間や、一週間の始まりの月曜日の朝などにメールをしました。

夜のお仕事の為、あえて眠い時間帯の、プライベートな時間を大切なお客様へのメールを打つ時間に充てたのです。

ナンバー1になった時の給料は、時給は3千円までアップしていましたが、指名料が多く入っていました。指名してくれたお客様一人あたり時給に千円プラスされるので、一時間に同時に5人の指名のお客様がいた場合、時給は八千円になります。

また、お客様がお店に滞在する時間だけ時給として発生するので、だいたい一日平均5時間勤務で3万円から4万円くらい頂いていました。週に1日しか休まなかったので、月給だと60万から90万くらいでした。

私の勤務していたお店は7時から12時までの営業だったので、5時間勤務でしたが、もっと長時間営業をしているキャバクラもありました。そちらの方が稼げそうなイメージですが、朝まで営業しているキャバクラは実は風営法違反の店舗の為、私はあまり働きたいとは思いませんでした。

忘れられない初めての本指名のお客様

その後10年がたち、私はキャバクラも卒業して今では普通のお母さんになりました。

結婚したのはキャバクラを辞めた後に就職した会社で出会った人です。

けれども、今でも初めて本指名になったお客様は忘れていません。その人は、お金持ちでも社長さんでもなく、普通のサラリーマンの方でした。若い独身の方で、上司のお付き合いでお店に連れてこられたのです。

その後、その人だけでお店に来てくれ、私を指名してくれたのです。会社の愚痴や悩み相談、色々な話を聞いたりしたりしました。土曜に同伴で食事をしたり、カラオケに行く事も多かったです。

色々なお客様に出会いましたが、皆さん元気で過ごされていると良いな、と思っています。

キャバクラで働きたいと思っている方へ

キャバクラを利用するお客様は本当に色々な方がいらっしゃいます。

また、私自身も働いて見て一筋縄ではいかない世界だと感じました。精神的に病んでお店に来なくなってしまった女の子も沢山見てきました。

自分磨きをしっかりする事、お客様の管理をしっかりする事、あとは容姿よりもトークや接客応対が重視されるお仕事です。お給料は高いですが、プライベートでもメールをしたり、いつもお世話になっているお客様には店外に応じる必要もあります。

今は、一部・二部営業で昼キャバクラもできたので、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる職場だと思います。

もしも小さいお子さんがいる方でも、託児所や寮が付いているお店もあるので、待遇でお店を選ぶのも良いと思います。