HEROZの上場後の株価を徹底解説【初値10倍を果たした理由】

先日マザーズに上場を果たしたHEROZは上場してから2日間も値がつかず、ようやく初値が付いたのは上場3日後のことでした。

初値は驚きの49000円!

これ1株の値段ですよ!

売り出し価格が4500円でしたので上昇率は驚異の+988.9%、公募価格から約10倍の値上がりです。

ここ数年で最大の値上がり率を誇るIPOでした。

参考:HEROZのIPO評価分析 ~初値高騰必至か!?おすすめ指数200%の有望株~

当選した方が羨ましくてしょうがないです(笑)

今回は、そんな注目度が急速に上昇しているHEROZの初値高騰の理由や今後の株価展開などを投資歴10年を超える私が予想していきます。

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今回上場したHEROZとは?どんな会社?

まずはHEROZがどんな会社なのか?おさらいしていきましょう。

HEROZはAIを多方面の事業に導入して事業効率を飛躍的に高める事業を展開しています。

同社の事業のコアとなるAIは世界で初めて将棋の名人を倒した人工知能が元となっており知名度・信頼性は抜群です。

現在の収益の柱はAIを活用したゲーム事業ですが既に多数の金融機関でAIを導入するプロジェクトが進んでおり将来的には金融を始めとした様々な分野での事業拡大が期待できます。

世の中に人工知能に関すは企業は沢山ありますが、事業の中枢となるAIの性能を客観的に把握することが困難である為、実際のところどうなのか?ということが分かりづらいということが人工知能分野では常です。

その点HEROZは人工知能の実力を将棋を通して世間に見せつけているので数多の人工知能関連企業の中でも信頼性が高いということが同社最大のポイントだと思います。

近年Googleが囲碁の世界に人工知能を投入してプロと戦わせたのも同様の理由からでしょう。

数値で示すよりも実際の実力を見せることが人工知能を選ぶ上で大きなアドバンテージになります。

人工知能の実力を見せるために戦わされたプロは堪らないと思いますが…

HEROZの初値が高騰した理由は?

HEROZの初値は公募価格の約10倍と高騰しましたが、当ブログでも初値予想200%としていたように高騰する事自体は間違い無いと思っていました。

それは…

売り出し規模が極端に少ないという事と将棋の名人を打ち倒した人工知能を保有していたからです。

売り出し規模が小さければ小さい程市場に出回る株の数が少なくなるので株価は高騰します。

そして、今回の様に何らかの人気化する要因が組み合わさることで、ただでさえ少ない株を多くの人が奪い合う展開に発展し人々の熱狂の渦の中で株価が形成され理論もへったくれもない驚く様な高値がついたのです。

バブル相場や悲観相場のような一過性の勢いだったと思いますが、こういったチャンスを掴める人が株で利益を獲得していくのだと思います。

HEROZの上場後の様子を振り返る

HEROZは初値が高騰したのを受けて日々下値を切り下げる展開にはなっていますが、それでも記事を書いている5/10現在で20870円と公開価格の5倍強で取引が成立しています。

驚くべき人気っぷりです。

出来高の履歴を見ると多くの方が27000円付近で購入してホールドしている事が伺えます。

ジリジリ下げていきている流れがどこで下げ止まり反転するのか?気になるところです。

HEROZの今後の展開を予想 株価の見通し

ここまで人気化するとなると早い段階で株式の分割を行い単価の引き下げ&流動性の向上を行なっていくでしょう。

その先は業績の推移にも寄りますが実績が積み上がっていき業績もついていけば市場変更、そして、市場変更による機関投資家の買いが見込め今仕込んでいる多くの投資家が報われる展開となるでしょう。

既にHEROZは金融機関を始めとした多くの企業と提携し事業へのAI導入が進んでいるので、ここから大きくコケるとは考えずく前述したシナリオに近い形で上手く進んでいくと予想します。

人工知能に投資したい!

という方なら保有しておいて良いと思います。

心配な点があるとすれば投資家の期待が高まり過ぎることでしょうか?何かの弾みに熱狂の渦の中に巻き込まれ株価が舞い上がったり舞い落ちたりを繰り返すことは充分考えられるので保有するのなら日々の株価に目を奪われず数年単位で保有する!というくらいの覚悟が必要でしょう。

今からHEROZを買うのは遅い?

HEROZの株価は記録的な初値からは下がってきているとは言っても、それでも相当高騰しています。

記事を書いている5/10は20870円でPER316倍、PBR809倍と理論株価を大きく超えて推移しています。

理屈で株価を説明できる次元ではありません。

今は無理にHEROZに参戦するべき時ではないと思います。

日々株価を切り下げてきていますし、とりあえずは終値ベースで反転するまで待ってから参戦しましょう。

それからでも遅くはないでしょう。

HEROZから見るIPO必勝法とは?

今回のHEROZのIPOを振り返って再確認しましたが、やはりIPOにおいて初値の形成に大きな影響を与えるのは売り出し規模と事業性ですね。

具体的には売り出し規模は10億未満、事業性はAI・ビックデータ・ロボットといった先進分野と関連すると高い人気を集めています。

今回のHEROZのIPOは、この2つの要因が最高の形で重なり公開価格から約10倍もの初値をつけました。

IPO必勝法は小規模の売り出し規模・人気の事業性であると再確認しました。

振り返って見ると、いつの時代も売り出し規模は普遍的ですが事業性は流行り廃りがあり日々刻々と変化しています。

一昔前はバイオやITが一世を風靡し社名がバイオやITと関係しているような名前というだけでも高値がつけられる時代があったのですが、今や巷にはIT企業が増え過ぎて陳腐化してしまいましたしバイオに至ってはバイオという分野と関連しているだけで嫌煙されています。

株式も日々のトレンドの確認が大切ですね。

まとめ

今回は初値で公開価格から10倍の値をつけたHEROZを特集していきました。

HEROZの概要から始まり、IPOで高騰した理由の考察、上場後から今までの様子、今後の株価の流れの予想、今からHEROZに参戦する場合の考察、そして、IPOの必勝法までを解説していきました。

HEROZのような中小株は値動きが激しくリスクも高いので万人にオススメはできませんが、今後先進分野と呼ばれているAIやロボットなどが至る所で活躍していくことは間違いないでしょう。

この流れは止めようもなく驚くべき速さで今この時も進んでいっています。

この流れの中で何とか利益を獲得したい!と思うのは投資家なら自然なことです。

ポートフォリオの全てはリスクが高過ぎると思いますが、ポートフォリオの一部としてHEROZのような有望な先進分野銘柄に投資して賭けてみるのも面白いと思います。

今年の相場は昨年の相場が絶好調だったので不調に陥るかと思いましたが予想外に好調さを維持しているので、この流れに乗ってこれからIPOがドンドン出てくると思います。

第2、第3のHEROZをゲットできるようにこれからも私はIPOにドンドン申し込んでいきます!