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iTunesも不可!Mr.Childrenの新作Reflectionの販売方法にドン引きした

      2016/08/25

 

REFLECTION2.png

最近日本でも、音楽に対する視聴方法が大きく変わろうとしている。

つい先日発表されたApple Musicや、近々公開されるであろうLINE Musicなど、定額制音楽配信サービスの台頭である。これらは月額料金(Appleは9.99ドル、LINEは未発表)を支払うと、無制限に楽曲を聴き放題できるサービスだ。
これまでのようにiTunesなどで楽曲をダウンロードする時代から、ストリーミングで音楽を聴く時代へと移り変わろうとしている。

そんな中、Mr.Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』がリリースされた。

大のミスチル好きで、7月に行われるライブも観に行く予定である僕としては、このアルバムを買わないわけにはいかない。せっかく桜井さんの生歌が聴けるのに、ライブで知らない曲ばかりだとやはり楽しさは半減してしまう。

しかし一つ問題があった。
Mr.Childrenは楽曲のダウンロード販売を全否定しているのである。何年か前に見たテレビ番組で、桜井さん本人が「行けるところまではCDで」と発言していたことを僕も記憶している。
ロックスターの心情など知る由もないが、きっとアーティストとして、そしてクリエイターとして、自分の作品が「データファイル」扱いされることに疑問を抱いているのかもしれない。

しかし、しかしだ。前作から2年7ヶ月ぶりのアルバムである。
今や光学ディスクドライブ非搭載のPCが主流となり、CDを再生する機器自体持っていない人も増えてきた。中高生に至ってはもはや「しーでぃ?なにそれおいしいの?」といった時代である。
さすがに今回のアルバムに関しては、CD以外の何らかの販売手法を講じてくれると僕は信じていた。しかし、やはりiTunes StoreにREFLECTIONが並ぶことはなかった。
だが驚くことに、Mr.Childrenは今回のアルバムで、CD以外の楽曲提供方法を用意してくれていた。ファンのために、ミスチルなりの「答え」を呈示してくれたのである。
が、しかしそれはあまりにも僕たちの願いの斜め上を行くものだったのだ。

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終わらない旅の末にミスチルが辿り着いた答えは「USBメモリ」

今回のアルバム、REFLECTIONには2つのエディションがある。
新作全23曲を収録したREFLECTION{Naked}と、厳選14曲を収録したREFLECTION{Drip}だ。

豪華版である{Naked}だか、何しろ23曲もあるため1枚のCDでは収まりきらない。そこでMr.Childrenが打った手段がUSBメモリだ。
以下はREFLECTION公式サイトの、ネイキッド紹介文からの引用。

”すべてのMr.Childrenを聴いて欲しい!!”というバンドの願いを実現すべく、CD収録可能時間(約79分)をはるかに超えた全23曲(111分)を「1枚のALBUM」として収録する方法を模索し、辿り着いたのがこの”USB”(オリジナル・アルバム)である。

えーと、あれかな?Mr.Childrenのスタッフはみんなガラケーユーザーか何かかな?
いくらなんでも時代を後追いしすぎてる。最新のMacBookとかだと、すでにUSBポート排除されてるからね。
しかし、どうしてもダウンロードはさせたくないのは分かるが、どうせ主義を貫くなら、CD2枚組でリリースするとかにしてくれた方がまだ腑に落ちる。USBメモリとはあまりに中途半端だ。
この{Naked}エディションは完全限定生産で、写真集やらDVDがついてきて9,000円で販売されている。内容の豪華さや価格設定からみて、完全にディープなファン向けの商品と考えて間違いなさそうだ。僕はミスチルは好きだが、さすがに9,000円は手が出ない。
しかしミスチルはやっぱりスゴい。

どうやら発売一週間足らずで完売したようだ。

Amazonで見るとすでにプレミアがついている。

さて、残念ながら{Naked}が手に入らなかった人は、{Drip}を買うことになる。
値段は通常版が2,913円、DVD付初回盤が3,213円なので、まぁ一般的な販売価格と言えるだろう。
しかし曲数は{Naked}よりも9曲少ない全14曲。{Drip}購入者は永遠にこの9曲を耳にすることができないのだろうか?

再び公式サイトに目を通すと、どうやらそんな事は無いらしく未収録分9曲に関しては、1曲250円でダウンロードができるらしい。

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いやいや、てかダウンロードさせるんかい!
だったら最初から全曲ダウンロード販売してくれよ...。

しかも、ダウンロードはiTunesやAmazonのストアからはできず、moraという全く聞き慣れないサービスの会員登録が必要なようだ。

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確かに、時代の大きな流れや、強大な体制に正面から中指を突き立ててこそRockだ。
僕はそういうRockの真髄が大好きだ。

でもなぁミスチルさんよ...。

これじゃファンに中指突き立てちゃってるよ。

CDプレイヤーの無い現代にドロップキックしちゃってるよ。

CDの存在を知らない十代に水平チョップしちゃってるよ。

それでも買うよリフレクション(笑)

しかし、これだけオレ様な売り方をしても、それなりに売れてしまうのがMr.Childrenだ。
僕もこれだけ愚痴をこぼしながら、結局REFLECTION{Drip}の初回盤をポチってしまった。

まだCDは手元に届いていないが、届いたらすぐさま僕は埃の被った6年前のMacBookを引っ張りだすだろう。そしてCDを挿入し、一曲一曲iTunesに入っていくのを今か今かと眺めることだろう。さらにはこの先一生使うことのなさそうなダウンロードサービスに会員登録し、残りの9曲を手にすることだろう。

もしかしたら、そうして手に入れた末に聴く23曲は、購入から視聴まで数秒で済んでしまうストリーミングサービスより心に響くものになるのかもしれない。
大昔のレコードがそうであったように、音楽とは、店頭で購入する時のワクワク感や、再生の時に針を落とすひと手間など、ひとつひとつの儀式に魂が宿っていると、Mr.Childrenはそのことをファンに伝えたかったのかもしれない。

なんにせよ、『REFLECTION』を聴くのが今から楽しみで仕方がない。

【2015.6.20追記】
思った以上にiPhoneで聴ける環境に至るまで苦労したので、追加記事書きました。

関連記事|DVDドライブの無いMacで、CDからiTunesに曲を入れる方法

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