災害時に派遣される医療支援チームDMAT。
編成される職種は医師、看護師、ロジスティックと呼ばれる業務調整員です。この業務調整員に中には職種として普段は医療事務をしていたり薬剤師や臨床検査技師、放射線技師などの職種の方もいます。
私たちのチームは医療事務員ですが近年このDMATにおいて業務調整員として薬剤師の方も増えてきています。今回はこの業務調整員としての業務をしつつ薬剤師として活動する薬剤師の方のお話をさせていただきます。
DMATの中で薬剤師としてどのような活動するのか?
薬剤師の日常の業務は調剤や服薬指導、お薬の研究や開発などもしています。最近ですがDMATの養成研修において薬剤師の方が研修を受けに来ていることが多く見受けられます。
災害現場、救護所、被災地内での医療機関様々な場所でDMATは活動しています。
その活動を陰で支えてくれるのが業務調整員です。連絡係り、物資の調達、私たちが活動するための資金管理、活動中の寝食の手配、衛星電話の操作やパソコンでたくさんのデータ管理、入力、事務作業などその業務は私たち医師、看護師よりもハードでありまさに縁の下の力持ち的な大きな存在です。
平時から研修や訓練の手配やお知らせなど影で支えられながらDMATの活動をしています。このような業務をこなしつつ実際の現場活動はどのような活動をしているかということをお伝えさせていただきます。
DMATの一員でもあり医療従事者でもある薬剤師は目の前で倒れている人がいたらAEDの取り扱い、基本的な止血処置の仕方BLSなどの研修を受けている薬剤師の方もいます。
薬剤師だからAEDの操作はわかりません、CPRは出来ません、止血処置はわかりませんといったことがないようにまたそれらが出来るように熱心に学んでいます。
災害時に置いて薬剤師の役割とは医薬品の安定供給、適正な使用を図る医薬品の確保という重大な使命を帯びているんですよ。どんな災害でも被災した方が多く発生します。超急性期を経て慢性期に入れば被災関連の疾病も多くなってきます。
それらの時にも医薬品が使われ投与されます。そのためには薬剤師という専門家がいると安心して救護活動ができるという大きな一面があります。
避難所、救護所に置いて服薬管理指導、救護班や医療チームにおける医療活動への参加やそこで使われる薬剤に関する助言や指導、薬剤師会が運営する医薬品などの確保管理、医薬品集積所や避難所や救護所における医薬品の管理、仕分けなど。いかがでしょうか?もしかしたら現場活動する医師看護師よりもハードかもしれません。
DMATの一員で災害医療に参加した薬剤師としての課題
薬剤師ではない看護師の私がいうのもおかしな話ですが医薬品というのは星の数ほどあります。その全てを把握するのはとても難しいものです。
メジャーなものはもちろん把握しているつもりですがそれでもわからない事はたくさんあります。そんな中を私たちを薬学的知識で支えてほしいのです。
医薬品を取り扱うのは日常茶飯事ですが現場ではやはりまよいやわからないことが出てきて混乱をきたすこともあると思います。医薬品の事はやはり専門家である薬剤師でないとダメな場合も多々あると思います。
DMAT薬剤師になるためには
では、DMAT薬剤師になるためにはどうすればいいのでしょうか。これもDMAT看護師と同じです。(参考:私が転職を成功させた方法【ER看護師からDMATになるまでの経緯について】)
DMATになるためには
- まずは災害拠点病院に勤務
- 実績と経験を積み
- DMATを希望し続けてDMAT隊員として選抜される
ですので、災害拠点病院に勤務されていない方はまずは災害拠点病院に移ることが必要です。
私もそうですが、希望の病院に転職するためには転職会社に相談することが近道です。
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DMAT薬剤師になるためには、まずは災害拠点病院に勤務することです。
そこで、しっかりと実績と経験を積み、DMATへの希望を伝え続けてください。
これから薬剤師として災害医療に参加を考えている方々へ
災害はとても残酷で過酷なところです。目を覆いたくなる場面もあると思います。そんな中薬剤師として災害医療やDMATの参加を考えているまたは希望している方も少なくないと思います。
薬剤師としての知識や技術はもちろんそうですが屈強までとは言いませんが心身とも健康であることが前提です。普段からの鍛錬と医学は日進月歩です。ともにスキルアップを心がけていきましょう。皆さんも崇高な気持ちで災害に立ち向かう同志なのですから。