あなたも「億り人」になれる・・・かも?
「億(オク)り人(ビト)」なんていう流行語(?)まで送り出した仮想通貨。
厳密には各種の金融取引で資産が億(ビリオン)を超えた投資家をあらわす言葉のようですが、昨今の仮想通貨の急激な高騰により、数十万円の初期投資が何億円分にも増加した投資家が何人も出現したことにより一気に注目を集めるようになりました。
しかし、この仮想通貨という金融資産には
基本的にいったいどういうものなのか?
なぜ数十万円が数億円に高騰したのか?
ネットワークビジネスみたいに怪しいものではないのか?
気がついたら無価値になっている、みたいな危険性はないのか?
という”?”のベールが何重にもまとわり付いている事も確かです。
仮想通貨への投資を始めてみたいけど、ベールが多すぎてちょっと・・・という方が、この記事を読んで、仮想通貨のベールを何枚かでも剥がせることができれば幸いです。
仮想通貨はまだ小学生
おおもとのBitcoin(ビットコイン)が登場したのが2008年~2009年頃です。
この頃生まれた子供はまだ10歳にもなってません。
現在30歳前後が「ゆとり世代」、20歳前後が「さとり世代」なんて言われてますが、10歳前後にはそんな「大きなお世話」な世代ネームも付いてませんね。
まだまだ、どんな特徴があるのかわからないからでしょうが、仮想通貨も似たようなものです。
ビットコインの簡易版ともいえるLitecoin(ライトコイン)が2011年、現在ではビットコインに次ぐ資産価値のあるEthereum(イーサリアム)が2015年、最近話題になったビットコインから分裂して生まれたBitcoincash(ビットコインキャッシュ)は今年の8月からと、最古参でも登場から10年も経っていないという超・新興市場です。
参考:ビットコインとビットコインキャッシュはなぜ分裂したのか?~仮想通貨の将来性は?~
アチコチに未知数の部分が多く、そこが魅力であり危なっかしい面であり、といったところでしょう。
サッカー界では各クラブが”ユース”を持って未来のスター選手を育てるべく投資を行っていますが、仮想通貨への投資もそんな感覚でしょうか。
仮想通貨市場の持つ可能性
投資をやっている人なら、”伝説の投資家X氏”著(監修)の、株やFXで「資産を○○倍にした!」とか「○○万円を××千万円に増やした!」なんて煽り文句のオビがついた投資指南本を書店で目にしたことがあるかと思いますがあんなのは100%ウソで、馬券やパチンコで「100%儲かる」とか「絶対当たる」といってるのと同じことです。
相場も公営ギャンブルも金融工学的にいえば「効率的な市場」なので、投資額の何割か(現実的には月利で5~20%程度でしょう)の利益を得ることは可能ですが、投資額以上の利益を得ること(つまり100%以上の利益・アブノーマルリターン)は、いまのところ、すくなくとも継続的には不可能です。
これは金融投資のプロであるファンドの想定益が数%程度であることからも覗えます。
しかし、まだ成熟していない新興市場の場合、この「効率的な市場」の理論が当てはまらないことがあるのです。
※詳しく知りたい方はこの本をご一読ください。
一ヶ月ほど前に少し話題になった「VALU」事件も、この「効率的な市場」のスキを突いた見事(?)な(道徳的なことは別にして)手法でしたし、さかのぼれば株式やFX、ギャンブルでも同様の手法で大儲けをした例が多くあります。
ですから、仮想通貨という新興市場ならば、いまや夢物語となった「ローリスク・ハイリターン」を狙うことが可能である。と私は思っております。
では、現実的にどうすればよいか?またどの仮想通貨に投資すればよさそうか?を少し考えてみたいと思います。
仮想通貨の特徴から推理
仮想通貨の利点として、まず「紙幣や貨幣といったリアルな”モノ”としてのカタチが無い」ことがあげられます。
リアルなカタチがないので、財布ごと落と(紛失)したり、泥棒に盗まれ(消失)たりといった心配が要りません。
じゃあ、何に価値があるの?といえば、”仮想通貨=デジタルデータ”で、これをネット上に「暗号化」して「分散」させることにより、偽造や横取りといった「不正」を防ぐことで「信用」を得て「資産としての価値」を保護しています。(これをブロックチェーン技術といいます)
また、基本的に発行上限が決まっており、それによっても「資産としての価値」を持っています。
ここは、金や銀などのレアメタルに似ています。
ですので「データの保護に関するセキュリティの高さ」が仮想通貨の価値のキモであるといえます。
ちなみに、数年前に起きた「マウントゴッグス事件」はビットコインのセキュリティの問題ではなく、取引所の運営者がサギ師だった。というだけですので、お間違いなく。
あのオッサン、まだ、裁判やってるみたいですが。
対して、イーサリアムとイーサリアムクラシックの分裂事件は、イーサリアムのセキュリティの問題でしたが、その後大幅なセキュリティの強化がなされたため、分裂後に誕生した”新”イーサリアムの価値はビットコインに次ぐ規模に成長し、システムを補正して存続したイーサリアムクラシックの価値は数十分の1程度にとどまっています。
この点から「セキュリティが高く、発行上限がある程度の量」の仮想通貨が投資先として有望であると考えられます。
注目のオルトコイン おすすめはどこか?
「セキュリティが高く、発行上限がある程度の量」を重視してオルトコインを選定すると・・・
新しいものならセキュリティの高さに特化したMonero(XMR)が現在、1XMR=1万円ほどですので、条件的には良さげですね。
Z-cash(ZEC)とDASH(表記同じ)も評価が高かったのですが、すでに1ZEC=35000円、1DASH=38000円と相場が上がってしまっています。
あとはNEM(XEM)が1XEM=25円と、小学生のお小遣いでも買える手軽さが魅力で、すでに発行が終わっており、新規発行が無いことから”もしかすると・・・”感はありますね。
ただし発行数が約90億と、数千万単位が多い他の仮想通貨に比べれば、単位あたりの価値は低そうですが。
次に法定通貨(円・ドル)と換金性があることでしょう。
仮想通貨と似ているものに、電子マネーがありますが、電子マネーは法定通貨(円)に戻すことができません。
nanacoやsuicaに入れたお金は、”円”として買い物はできますが、紙幣や貨幣としての”円”になることは二度とありませんが、仮想通貨は”円”にして口座に出金すれば、ATMから円紙幣として返ってくるのです。
現時点ではリアルに商取引に使えるのはビットコインぐらいなので、他は一度ビットコインか各国の法定通貨に換金して使用するのが一般的です。
最後に決済(支払)手段として仮想通貨の利便性が向上することも、普及の重要なファクターです。
・・・がこれは現在では電子マネーやクレジットカード(デジタルマネー)には敵いません。
長期的に価格が安定する仮想通貨が出てくれば、現在のデジタルマネーの市場を奪うかもしれませんが、現在では兆しも見えてませんね。
一応こんな取り組みもありますが。
とりあえず、ここまでのまとめ。
仮想通貨市場が可能性にあふれた魅力的な市場である、ということが少し見えてきたのではないでしょうか?
いくつか具体的な仮想通貨銘柄もあげてみましたので「ちょっと買ってみようかな・・・」と思われた方もいるかもしれません。
仮想通貨は1単位だけではなく、0.001~0.1単位から買えるものがほとんどですので、1単位が47万円するビットコインでも、実際は0.001BTC=470円から購入できます。
口座やウォレットを開くのが若干面倒(スキャナやカメラが必要)ですが、開設、維持手数料はタダですので、この週末にちょっとチャレンジしてみてはいかがでしょう。
とりあえずココの口座を持っておけばOK!
10種類以上の仮想通貨が取引できる・・・コインチェック
また、今話題のモナコインならこちら・・・Zaif、bitbankトレード
そうそう、仮想通貨市場は24時間365日開いてますので言葉通りいつでもトレードが出来ます。(取引所に限る)
次回は実際の取引例と想定されるリスクについて考えてみたいと思います。
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