急性期病院の看護師の業務・役割について

急性期病院の患者さんというのは刻一刻と状態が変わってしまうことがあります。

そんな急性期病院に勤務する看護師の役割とは何でしょうか?ルーチンや指示で決められたことだけをやっていればいいのでしょうか?

これは急性期だけでなく慢性期や老人施設、クリニックなどの他の施設や部署でも言えることですが、患者さんや入居している方々の気持ちを知るということです。今更と思う方がいらっしゃると思いますが意外にわかっているようでわかっていないことがこの私を含めて多いのです。

少し横道にそれてしまいましたが頭の片隅にそんなことを記憶していただきながら今回の記事をお読みいただければと思います。

急性期病院の看護師の役割

状態が悪い患者さんや侵襲の大きい検査や治療(手術)を受けた患者さんが多いと思います。先ほどもお伝えいたしましたがこのような患者さんは状態がどんどん変化します。

それはいい方に変化していくこともあり悪い方に変化していくこともあります。朝の状態と夕方の状態が違っていた変化していた、場合によっては一時間、二時間という短いサイクルでも変わってしまうということもあります。

そんな時、看護師の役割はやはり患者さんの気持ちや状態を把握して看護に当たるということです。

そのようなことでほんの少しの変化を見逃すことなく早期発見できすぐに適切な対策を施したり治療に結びつけることができるのです。

少しの変化でも感じ取ることができたり患者さんの気持ちの訴え、言動に違和感を感じたならば早めに医師に報告ができたり注意深く観察することによって最悪の事態を回避できることができると思います。そんな重要な役割があります

チーム医療が威力を発揮する

患者さんのために頑張っているのは医師や看護師だけではありません。

病院や施設などでは色々な職種の方々が働いています。事務員、相談員、看護助手、ヘルパー、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士、栄養士、ケアマネージャーなどです。看護師はチーム医療の要、患者さんと他の職種の方々の橋渡しという重要な役割を担っています。

このチーム医療がうまく機能しないと患者さんの予後や治療などに悪影響を与えてしまいますね。常に連携や密なコミュニケーションをとりましょう。

患者さんや家族を守る

急性期状態の患者さんや家族は医師から色々と説明を受けても気持ちが動揺してしまいうまく現在の状態を飲み込むことができません。命の危機に瀕しているならばなおさらです。

そのことによって治療方針の決断ができなくなってしまう場合があります。医師から今後のことで話があると言われただけでも緊張してしまいますね。私も患者家族になって医師から説明を受けた時も看護師でありながらすごく緊張してしまったことを今でもよく覚えています。

業務的なことが多くありそうですが実はその他にも急性期病院に勤務する看護師には重大な役割があるのです。

医師からの説明の内容を理解してなさそうだな、補足が必要だな、何かもっと聞きたいことがありそうだなと感じた時はすぐに患者さんや患者さんの家族に介入してあげてください。このことは患者さんの気持ちそのものだと思って介入してあげてください。

常日頃の業務はとても慌ただしく動いていると思います。また気持ちに余裕がなくなってしまい患者さんや家族の気持ちをおろそかにしてしまいがちです。そんな中でもしっかりと耳を傾けて患者さんが声を発することができなくても声なき声をキャッチして急性期看護を実践していきましょう。

欲を言えば患者さんやその家族にこちらが忙しいながらもそんなことを感じさせずに配慮できたらとても素晴らしい看護だと私は考え実践したいと思います。