いい学校を出ていいところに就職する。親からよく言われてきました。今の世の中は不景気で就職したくても就職できないということをよく耳にします。そんな折ブラック企業ということも一度は聞いたことがあると思います。説明をするまでもないですよね。
私たち看護師にとってもブラック企業ならぬブラック病院というものが存在するのでしょうか?残念ながら存在は否定できません。
どんなところがブラック病院と呼ばれるか?
定義はいろいろあると思います。例えばですが、過重労働、違法な働かせ方などで残業代も出さず低賃金で働かせて看護師を使い捨てのように次から次へと退職に追い込むということが言われているそうです。ちなみに私も転職は何回かいたしましたが幸いにしてそんな病院はありませんでした。
ブラック企業?体験談
しかしまだ二十代前半の時にお金欲しさに高額のアルバイトを求人広告で見つけてやろうとしたことがあります。
当時は看護と何の関係もない大学生をしていた時に消化器の訪問販売のアルバイトを見つけました。「短期でお金を稼ごう!学生さんは大歓迎!」というキャッチフレーズに見事にはまってしまい面接に行き即採用となりました。
夏休みということもあり朝から夕方まで働こうとし朝九時の朝礼の時に社長が全社員の前で訓示しました。「やればー出来る!やればー出来る!」と掛け声とともに社員もそのあとに続きます。研修ということもあり社員から「訪問したら必ず消防署の方から来たというんだよ!」と言われましたが消防署とは縁もゆかりもない会社なのに変だなと思いました。
会社の近くには確かに消防署はありますが「消防署から委託されて訪問しましたと言え」というのです。
そして、お客さんのところに訪問したときは必ず「消防署の方から消化器を売りに参りました」というと不思議なことに売れてしまうんですね。
詐欺を何かしているみたいでその日のうちにそのアルバイトはやめました。現実にあった話です。消費者を騙して金儲けするのも今考えるとあの会社はブラック企業かな?と思いました。話は脱線してしまいましたが看護師として就職や転職する時はそのようなところに勤務したくないですよね。
気をつけなければならない看護師の過労死
話がそれてしまいましたが、看護師業界も他人事ではありません。
看護師という仕事は不規則でハードな仕事です。体調管理は常に念頭に置かなければなりません。よくテレビなどで過労死が裁判で認定されましたということも耳にします。看護師も例外ではありません。中にはそんな方もいらっしゃると思います。不規則な仕事の上に残業が多く(もちろんサービス残業)休みがないシフトを組まされているとしたらひょっとして体調を崩してしまったりそれが過労死へとなってしまうかもしれません。
ここで厚生労働省の「過労死基準越えの基準とは」をお伝えしたいと思います。
- 月80時間以上の時間外労働(残業)を超えること
- 就労日を月20日とすると1日4時間以上の時間外労働が続くこと
とありますが皆さんは当てはまっていないでしょうか?
ブラック病院の見分け方
ここではネットなどで調べると実名かそれに近い表現で病院名がわかってしまうことがありますが、ここではそんなことはいたしません。ブラック病院の見分け方を考えてみましょう。
- 常に求人を出している病院
- 休日が少ない病院
- 残業が全くないという病院
- 勤務している看護師の平均年齢が極端に偏っていたり勤続年数が短い場合
- 逸脱した求人数を出している病院
などが思い浮かびます。これは企業も病院も同じですね。
私は長年看護師として働いていますがまだブラック病院という存在が信じられませんし、あって欲しくはありません。
希望する病院で希望する部署で楽しく長く働きたいと思います。