2018年3月看護師日記 ~3.11東日本大震災から7年経って思うこと~

未曾有の大災害であった東日本大震災からとうとう7年も経過してしまいました。

まだご家族が行方不明だったり不便な避難生活を送られている方もまだまだ大勢いらっしゃると思います。心からお見舞い申し上げます。

なぜこんなことが起きてしまったのだろうか?と考えても自然の猛威の前では人間はあまりにも無力です。

幸いにして私の住んでいる地域は大した被害は何もありませんでした。

たくさんの方の尊い命や財産が一瞬で奪われてしまった。とても酷いと思いました。

私は人間として看護師として何ができるのだろうか?たくさん考えさせられました。

私の今までの生きてきた過程の中で根本から考えが変わったこの出来事。

今回の月別日記は東日本大震災で自分はどのように変わっていったのかをお伝えしたいと思います。

突然やってきた地震

その日私は夜勤明けで入浴をしていました。まさかこんな一大事になろうとは。

ガタガタと地震を感じいつもと一緒だろう大したことないさと軽く考えていたらますます揺れは強くなって行くばかりでした。言い知れぬ恐怖を感じすぐに脱ぎ捨てた衣服を着てリビングにいる犬と猫がすごく心配だったので彼らの名前を叫びながら無造作に抱きかかえ外に飛び出しました。

外に飛び出すと状況は不安と恐怖をもっと大きくしてしまう状況でした。

駐車場の車はまるで生きているかのように揺れていて近くの電柱も振り子のようになっていました。

これはただ事ではない!すぐに感じ背中に氷水をかけられた。そんな恐怖を感じました。

ここでの生活は変わらないのに

メールや電話がつながらず家族の安否が心配でしたがすぐに皆無事だったことを知り安心しました。

東北地方では家が流され人がたくさん亡くなったことを知りました。

すごくすごく衝撃的で言葉になりませんでした。

私が住んでいる地域や職場もほとんど被害はありませんでした。

良かったとホッとした瞬間に次には雷のように電撃が走り次のような思いが頭の中でいっぱいになりました。

東北地方では苦しんでいる人たちがいるのにここではあまり変わったことがなく他人事のように生活をしているこれでいいのだろうか?このままでいいのだろうか?と。

当然このままではいけないとすぐに思いました。

その思いは日に日に大きくなっていくばかりです。

自分の歯がゆさが大きくなり悶々とした日々を送っていたところでした。

DMATへの強い思い DMATになるために転職する道へ

そんな中私が所属しているある医療団体から医療支援の話がきました。迷わず行くと返事をして職場に申し出ましたがあえなく却下されてしまいました。

「あなたが何も行くことはないし向こうのことは向こうに任せておけばいいのよ」

あまりにも機械的な返事でした。

悲しくて悲しくて、くやしくてくやしくてたまりませんでした。

同じ住んでいる日本の国の事なのにどうして冷たい考えができるのだろうと失望してしまいました。

この日記をお読みになっているみなさんも私と同じ思いを持っていらっしゃる方もいると思います。

この気持ちは生涯忘れることはないでしょう。

他の記事にも書かせていただきましたが私のDMATへの道はここから始まっているといっても過言ではありません。

そこからの転身は早かったです。災害にも救急にも強い病院に転職してもっと看護師として自分を役立たせたいそんな強い気持ちが今日のヨッシーを作り上げました。

まだまだDMATの隊員として未熟かもしれませんがいざ出場に備えて頑張っています!

参考:私が転職を成功させた方法【ER看護師からDMATになるまでの経緯について】

参考:ER看護師の私がDMAT隊員に選抜されたとき

救難救助訓練に行ってきました

またまたDMAT関連のお話になってしまいますが、消防、警察、自衛隊、そして私たちのDMATが合同でテロが起きたと想定の中での訓練に参加してきました。

初めての実戦的な訓練でした。

警察や消防、自衛隊、消防団、自治体の方々が所狭しと集まっていました。

やがて訓練が始まりました。

私達のチームはトリアージされた傷病者の方々を二次トリアージをしふるい分けるというものでした。

次から次へと運ばれてくる傷病者役の方々も迫真の迫る演技でした。

本当にあっという間の訓練でしたが終わる頃には汗がユニホームの中を滴っていました。

これほどまでの大規模な訓練は初めてで各部署と連携をとるということがすごく難しいと感じました。

しかし、一致団結して活動しないと救える命も救えなくなってしまう。そんな気がしました。

あと少しで東京オリンピックがこの日本で私達の身近な地域で開催されます。平和の祭典なのにテロを起こしてやろうという悪人が残念ながらいるかもしれません。そうなってしまうと沢山の尊い命が奪われてしまうかもしれません。

絶対にそんなことはあって欲しくありません。

しかしもし起きてしまったのなら全力で活動にあたろうと思っています。

そのための訓練や勉強は惜しみなく続けていこうと考えています。

今回のこの訓練も本当に貴重な経験をさせていただいたと持っています。

今後もチャンスがあったら積極的に臨んで行こうと思っています。