2017年8月看護師日記 ~BLSOを受講してきました~

今年の夏は一体どこに行ってしまったのでしょうか?雨ばかりでとてもつまらないヨッシーです。

でもヨッシーの夏は天候とは反対に少し熱いです。なぜ熱いかというと、今月ある講習会に参加できたからです。

それはBLSO(Basic Life Supportin Obstetrics)です。どのようなものなのかというと病院外、病院前において妊産婦救急に特化した産科に関する基礎的なプロバイダーコースです。

皆さんは産気づいてしまった方を見かけたりしたことはありませんか?また病院外での出産を見たことがありますか?

産科救急の必要性

私を含めてほとんどの方はないと思います。私が勤務するERも産科救急というほどではないのですがかかりつけの妊婦さんが夜間などの時間外に産科を訪れて受診することがあります。

その時はERをかすりもせず産科外来の処置室へ行ってしまったりそのまま入院してしまうので実際にどんなことをしているのか全くわかりません。

受講を決心したのは去年の春頃です。

災害弱者の中に妊婦さんが含まれています。

そのことの記事を読んだ時にそのような被災者の方に遭遇した時にDMAT隊員として何ができるのだろうか?果たして自分が役に立つのだろうか?ということを考えさせられました。

インターネットで調べているうちにBLSOのプロバイダコースに出会い受講したいという気持ちが芽生えました。

やっとの思いでBLSOの受講が決定

しかしコースの開催も全国的に少なく受講者も多いため抽選に漏れてしまったことがあり今年やっと受講ができました。

産科救急は全くの未知の世界であり手を出したことがありません。

受講が決まってから受講日当日に提出するプレテストも聞いたことのない言葉もたくさん出てきて調べながらやっと仕上げることができました。

教科書というものはなく某アマゾンでそれらしき参考書があったので購入しました(約一万円高い!)。

そこからはほとんど毎日勉強ばかりしました。

こんなに勉強したのは多分看護師国家試験受験勉強以来だと思います。できないわからないということがあまりにも多く結構自分の中で大きなプレッシャーになっていました。

家に帰ってきてからは参考書とにらめっこです。

でも仕事疲れでいつのまにか寝てしまうことが多く対して頭の中に入っていませんでした。

当日は自宅から約一時間半くらいの場所が会場だったので三十分前に到着するように家を出ました。電車の中でも参考書を読んでみましたが全然頭の中に入りませんでした。

会場の近くに行くとそれらしき人がちらほらいました。場所がよくわからなかったので後ろをくっついて行ったら会場にたどり着きました。

驚いたのが産科に関することなので女性が多いのかなあと思っていたのですが受講者は男性が多かったですね。

研修医、産科以外の医師、消防の救急救命士、助産師、看護師などの職種の方々が多かったです。

最初はインストラクターの紹介やコースの説明一日の流れについて説明を受け講義が始まったかと思ったらすぐに各ブースに分かれて実技です。

新生児の心肺蘇生、異常分娩の娩出、正常分娩の娩出、妊婦さんの心肺停止の蘇生術、救急車内での分娩体験など盛りだくさんのコースでした。

しかし、最後には筆記試験と実技試験が待っています。緊張の連続です。

参考書で読んだ知識や講義で習った知識を総動員して筆記試験に臨みました。ものすごく難しいというわけではありませんが知識がないとわかりません。少し勉強していて良かったと思いました。

見直す余裕がないほどめいっぱい筆記試験に時間がかかってしまいました。

実技試験は各ブースで実技指導を受けたことが多く出てきました。

これはどうですか?これはなんと言いますか?と試験官から時々そんな言葉が出てきてその度にこちらも答えなくてはなりません。なぜそれをするのか?わかっていないと減点の対象になってしまいます。

なんとかプロバイダー資格を取得できました。

日本では2010年の統計ですが年間734件の病院外の分娩事案が救急隊の手によって搬送されています。

また妊婦さんの外傷も珍しくありません。

私はいうまでもなくDMATの隊員でもあるので大規模災害においては普段は救急で色々な疾患や外傷に携わっています。

しかし、いろいろな場面で妊産婦救急にも対応する力を磨いておかなくてはならないという強い気持ちを持つことができました。

いつかそのような場面に遭遇した時は少しは自信を持って対応できると思いました。

試験は合格。とてもとても有意義な勉強をさせていただいて良かったと思いました。

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夏といえばなんでしょう・・・・?

さて、話題をプライベートに移したいと思います。

夏といえばなんでしょう・・・?

ヨッシーにとって夏といえばスイカとうなぎ。それらにつきます。

しいていえば怪談とか幽霊とかそのようなものでしょうか?

病院で仕事していると誰もいない部屋からナースコールがなるとか死期が迫っている患者さんのところに死神が来るとか色々聞いたことがありますがはっきり言って私にはよくわかりません。

でも不思議な体験はしたことがあります。

友の死

高校二年の夏休みに親しい友人を海の事故で亡くしました。

その前の晩に夜の七時頃にお風呂に入っていました。

脱衣所とお風呂の扉は閉めていて夏なので空気が乾燥して風が吹いていたり台風がきているということがなかったのですが突然お風呂の引き手の扉がいきなり激しく壊れると思うほどガタガタガタとそこだけ揺れているのです。

三十秒くらいでしょうか?誰かがいたずらしていると思ったのですが実家に当時いたのは私一人だったのですが気持ちが悪いと思いましたが大して気にとめていませんでした。

翌日夏休みだったので家で夏休みの宿題をしていたら夏休みなのに担任の先生から電話がかかってきて「やばい、こずかい稼ぎでしたバイトがもしかしてバレたのかな?」と恐る恐る電話に出ると「ヨッシーびっくりしないでよく聞いてくれ君と仲が良かった〇〇が昨夜高知の海で海水浴中に行方不明になって夜の七時半頃に浜辺に打ち上げられたんだ」

もうびっくりしたのを通り過ぎて何が何だかわかりませんでした。慌てて原付を飛ばして〇〇の家まで行きましたが家族は現地に行っているらしく不在でした。

今でもその友人の子とのことを思い出します。

夏が来るたびこの出来事が頭をよぎります。生きていたら何をしているのだろうか?どんな大人になっていたのだろうか?思いははせます。

子供がいる

私の友人は仕事柄ですが看護師の友人が多いです。もちろん結婚して子育てをしているママさん看護師もいます。

ある日飲み会がありました。私の隣に結婚していて二人の小さな子供を育てながら頑張っている▲子がいました。

いろいろな話で盛り上がり宴もたけなわ▲子が立ち上がりトイレに行こうとした時とても小さな影がトイレに行こうとした彼女の後に見えました。錯覚だろうなあと思っていましたがなぜか気になって仕方ありません。

帰り際に▲子に「子供は三人だっけ?」と聞いたら「二人だけど」と言われました。

さっき子供が後ろにいたような気がしたんだけどと言うと青ざめた顔して

「流産したことがあるのでもかなり前よ」

「でも時々その子だと思うけど夢に出て来ることがある」

寂しくて忘れないでほしいと言う思いでて来るのでしょうか?

少し非現実的と思われる方もいるとは思いますが、信じるか信じないかはあなた次第です。