2017年3月看護師日記 ~他人事じゃない致死性不整脈の恐怖~

誰にでもなる可能性がある致死性不整脈

つい最近ですが若い18歳のアイドルが突然死をしてしまいました。テレビや雑誌をお読みになってご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。(参考:エビ中・松野莉奈さん 18歳突然死のなぜ

病気というのは年齢が高ければ高いほど何かしらの持病を抱えて治療したりしてお付き合いしているものです。

しかしこの若いアイドルの子は持病もなく治療中のものもなく当初は原因がわからなかったそうです。

とても衝撃的で18歳の子が事故でもない限りよっぽどのことがなければ死亡するということはありません。極めて稀なことだと考えます。

この子が所属している事務所の発表で致死性不整脈という発表がありました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

この致死性不整脈というのは死亡の原因としてはっきりしない時に暫定的に使われる場合があります。

今回はこの致死性不整脈についてお話をさせていただきます。

不整脈とは何か?

不整脈とはというところからお話をさせていただきます。私たちの心臓は一定のリズムで鼓動を打っています。

しかし何かしらの原因でそのリズムが乱れてしまうことがあります。これが不整脈です。すなわち脈が整わなくなるということです。

致死性不整脈とは何か?

先ほどお伝えいたしましたが不整脈に致死性をつけたものが致死性不整脈です。

致死性とは説明するまでもありませんね。死に至る性質を持った不整脈です。要するに命を脅かすということです。

この致死性不整脈が起きてしまうとわずかな時間の間に心臓が停止したりして何もしなければ訪れるのは死のみです。

その反対に致死性ではない不整脈もあります。致死性ではない不整脈は実はたくさんの人が持っています。

治療が特にいらないものや薬を生なくてはいけないものなど様々です。

心臓というのはすごいと思いませんか?なぜなら人間が生きている間一度も休まずに疲れたり筋肉の塊ですが筋肉痛になったりしないのです(私は少し走っただけで足が筋肉痛になります)。

この致死性不整脈は原因がどんな場合でも非常に危険ということを記憶していただければ幸いです。

致死性不整脈のメカニズムは簡単ですがこのようになっています。

致死性不整脈が起きることにより心臓の心室から血液が拍出しなくなってしまいます。そのようになると脳に血液が回らなくなり意識がなくなってしまい体全体に血液が循環しなくなり死亡するということです。

致死性不整脈の種類

心室細動、心室性頻拍、高度房室ブロック、洞停止などが代表的な致死性不整脈となります。

心臓が痙攣を起こしたり高度な徐脈から心停止に至るものまでありどれも危険です。

致死性不整脈から救命するには

病院外だったら心肺蘇生やAEDが救命のカギを握ります。

病院内だったら電気ショックや様々な薬剤を投与したりして救命します。

病院関係者ではなくても心肺蘇生法やAEDの取り扱いはできるようにしてあればもしかしたらあなたの手で大切な命を救うことができるかもしれませんよ!

3月は送別会がありました。

四月は卒業や入学、進学や就職様々なイベントがありますね。

また出会いや別れの季節でもあります。

私が勤務するERでも退職などで他の医療機関に行ったり出産などでそのまま退職する人もいました。

大切な仲間です。お互いの健闘を祈り送別会を開いて楽しい時間を過ごしました。

待ち合わせの時間にお店に行くとすでに皆そろっていました。

イタリア料理のお店だったのでとてもお洒落でした。席に着くと飲み物が運ばれ私はとりあえずビールを頼みました。

そして乾杯です。料理が運ばれてくるまではしばらく飲みながら談笑の始まりです。

別れ別れになるとはいえ仕事で楽しい時も忙しくて辛くて泣きそうな時も同じ時を刻んできた仲間たちです。
とても寂しい思いは大きいです。

でも自分で決めた道であり子供ではありません。自分のこれからを考えた行く末の決断だったと思います。これからもお互い切磋琢磨して頑張っていこうと誓いました。

思い出話にも花が咲きその間にも料理がどんどん運ばれてきました。

日勤が終わってからの参加だったのでとてもお腹が空いてしまい食べる方に集中してしまいました。

「あ〜あこんなに食べるとまた太ってしまう」と心の中ではわかっているのについつい食べ過ぎてしまいました。

アルコールの勢いもあり楽しくその場が盛り上がりました。普段食べないような料理も楽しめて文句はありません。

退職する一人一人と顔を合わせて話し込んだりもしましたが不思議と悲しい思いはしませんでした。なぜなら同じ看護師として同じ時間を共有してこれからも生きて行くからです。

そしてそれがお互い成長させる糧となり看護師人生に大きなプラスになるからです。私はこの友人たちと一緒に過ごしたことを誇りに思っています。絶対に忘れません。いつか元気に再開することもあるでしょう。

その時はもっと成長したもの同士になっていたいですね。ライバル関係、友人関係は永遠です。最後は一人ずつ言葉をもらい送別会はあっという間に終わりました。

お互い元気でいようねそしてまた会おう!