今月から梅雨になってしまいました。ジメジメした季節になってヨッシーはとても苦手な季節です。
ツイッターでもつぶやかせていただきましたが歯が痛くなってしまい近所の歯科医院を受診しました。
普段は患者さんを看護する側なのですが今回はその逆でした。夜中に歯が痛くなり寝ていて目が覚めてしまったほどでした。
歯茎もかなり腫れてしまいまるで膿が溜まっているようでした。
ここ何十年も歯が痛くなるということはなかったのですが今回はさすがに参ってしまいました。
しかし患者の立場になって考えさせられた自分自身の看護師としての振り返りができました。看護師も不死身ではありません。病気や怪我もします。医療機関にかかれば患者になります。よく患者さんの立場になってうんぬんということを耳にします。
しかし私を含めて果たしてそのことを認識している心がけている看護師はどのくらいいるでしょうか?私は怒られるかもしれませんがすっかりそんなことは頭の中にはありませんでした。
今回患者になって猛省した自分でした。
突然の体調不良になって感じたこと
夜中の十二時になった頃に痛みで目が覚めてしまいました。歯が痛かったのです。歯も痛かったのですが歯茎も痛かったです。
歯茎がすごく腫れてしまい鏡で自分の顔を見たら右半分が変形とまではいかなくてもかなり腫れて痛みがありました。
熱は幸いにして出ていませんでしたが不安でたまりませんでした。なぜ不安だったかというとまず痛みが強かったことです。
それとなぜこんなになってしまったのかわからなかったからです。私の父は食道癌で亡くなりました。叔父もまた肺癌で亡くなりました。口の中にも癌はできてしまいます。この痛み顔の腫れもしかしたら悪いものではないのだろうか?と頭の中をよぎってしまいました。
とにかく痛みがひどかったので頭痛の時に内服する薬があったのでとりあえず内服して深夜だったので様子をみようと思いました。
すぐにでも歯医者さんに行きたかったのですが、夜中に歯医者さんが診療しているところなど私が住んでいる地域はないので痛み止めを飲んで冷やして朝を待つしかありませんでした。眠かったせいもあるかもしれませんがしばらくして寝てしまいました。
私が勤務するERにもたくさんお患者さんが訪れます。何もこんな時間にこなくても昼間の外来でもいいのではないだろうか?という症状の患者さんもたくさんいらっしゃいます。でもその中には私と一緒で不安が大きかったからと言う理由で受診される方もいます。
もちろん痛かったりなど体の症状もあるかと思います。私もその夜に歯医者さんを見つけて受診したとしても受診の理由は痛みもありましたが何よりも不安が大きかったからです。悪いものではないよただばい菌が入って腫れているだけだよという診断が欲しかったと思います。
現在は痛みもすっかりないので、振り返ってみると私もERを訪れる患者さんと一緒で体の症状より不安が大きかった。この不安になった気持ちで看護にあたろうとその時初めて患者さんの気持ちがまた患者さんの立場が分かったような気がします。
処置や投薬、治療が終わって帰る患者さんに時々は伝えていたのですがこれからは帰宅するそして関わった患者さん全員にかけてあげたい言葉があります。「私たちの病院は年中無休です。深夜でも早朝でも何か変わったことがあったら遠慮なくいつでも来てください。自分でこられなかったり症状が辛かったら救急車で来てもいいんですよ」と。
外傷コース受講の勧め
救急の看護師として講習を幾つか受講してきました。BLS、ACLS、PALSなどです。このコースは比較的多くコースが開催され看護師だけではなく研修医、救急隊などの方々も受講しています。
内因性のコースですが外傷コースもあるのをご存知でしょうか?JNTEC、JPTEC、ITLS医師ならJATECなどです。
JNTECは看護師向けの外傷コースです。看護師が外傷患者に対して医師の指示のもと点滴を行ったり家族対応など看護の場面や看護師が行える医療的なものが入った外傷コースです。
JPTECは主に救急隊や消防関係の方々の受講が多いです。
参考記事:外傷死を防ぐJPTECの活動内容
もちろん看護師や医師が受けることだってできます。救急の現場で外傷患者をいかに早く適切に迅速に処置や病院選定を行い医療の管理下に患者をおくことが主眼となっているコースです。
ITLSはアメリカ救急医学会認定のコースでコースがいくつかあります。ベーシックコース、小児外傷コース、アドバンスコース、アクセスコースです。
参考記事:特殊な外傷コースと看護師【ITLS(インターナショナルトラウマライフサポート)講習】
どのアクセスコースを除きかなり医療行為が入ったコースです。ただし日本のプレホスピタルで行ってしまうと違反になってしまうので出来ません(医師の指示なしで気管内挿管や点滴ルートの確保、薬品類の投与、骨髄穿刺など)。
私もこの全コースのプロバイダーとアクセスコースのインストラクターの資格を持っているのでコースではたくさんの受講生にインストラクションをします。内因性の患者さんばかりではなく外傷の患者さんが来ても対応できたり救命のために受講をお勧めしたいと思っています。