こんにちは!看護師のヨッシーです!
寒い季節がまだまだ続いています。皆さんは体調を崩すことなく元気にお過ごしでしょうか?
私は年末の風邪がまだ尾を引いていて喉がまだ痛いです。今年もあっという間に2月になってしまいました。
今月の月別日記です。今月はありえない家族の対応お伝えいたします。これには私も救急医も困惑し参ってしまいました。
本人はしっかりしているのに
ある昼下がりのERにある往診医の医師から救急医に電話がありました。
「在宅の80歳の男性患者さんですが定期検査の血液検査の結果で CRPの値が高値なので精査してほしい」との依頼でした。血圧やその他のバイタルサインも聴取しましたが異常ありません。
救急医が「その様子ならタクシーか自家用車で来れそうなので検査結果と紹介状持参させてまだ一般外来がやっていますから受診させてください」と救急医が話しました。
その往診医が
「救急車で行かせますから救急で診てください」
「今救急車に乗らなければいけないほど状態が悪いのですか?」
往診医が「とても元気ですが病院まで行く車がないのです。付き添いのできる家族もいないのです。奥さんは認知症で神経痛があり動けません。同居している息子がいますが仕事に行っていてこれないというのです。」
「社会的な入院は出来ないということをご理解の上いらっしゃってください。検査や状態が悪くなければ帰宅はさせます」と救急医。
一同呆れてしまいました。これは社会的入院の可能性が大きいぞと誰もが思いました。
やっぱり入院だ
20分くらいして救急隊からホットラインがありました。先ほどの在宅の患者さんの依頼でした。
状態をここでも聴取しましたがバイタルサインは異常がなくごくわずかの認知症があるだけでした。
救急車が来ました。救急隊のストレッチャーから初療室のベッドに移されました。ここでもバイタルサインは異常ありませんでした。
「なんで病院に来なくちゃいけないの?」とその患者さんの第一声です。
検査をする旨とこれまでの経過を救急医が説明し理解もできたみたいです。
「早く家に帰りたい」ともおっしゃっていました。心電図、レントゲン検査、血液検査、点滴、すべて行われました。
持参した紹介状と検査データーを見たらCRPの値は確かに5.6と高値でしたが年末に採血したデーターでした。
今は2月です。ERスタッフ顔を揃えて「えっ!」という感じでした。ERで採血したCRPのデータは正常値でその他の値も異常値はありますが逸脱した値はありませんでした。帰宅方向ということに方針が決まりました。
自宅に電話したら誰も出ません。往診医に電話したら後で息子から病院に電話がありますから待っていてくださいとのことでした。
その往診医に結果を説明したら驚いたように「入院じゃないのですか?入院の適応ですよね」と返事がありましたが救急医は「異常が特に認められず本人も帰宅したいという希望があるので帰宅はさせます。何か変わったことがあればまた来ていただきます。」と説明し息子からそのあとすぐに電話が来ました。
「今日は病院にはいけないしとりあえず入院させておいて」
と言い放つと電話を切ってしまいその後何度も電話しましたが通じませんでした。
当院の相談員にも介入してもらい地域のケースワーカーやケアマネにも連絡を取ってもらい娘がいることが判明し連絡を取りました。翌日なら迎えに行けるということなので一晩だけ泣く泣く社会的入院となりました。
患者さんは家に帰りたい
色々と事情はあるでしょう。場合によっては社会的入院もありと思います。
この往診医の意図はよくわかりませんが入院をさせたかったと思います。
本人も入院はしたくないという意思もはっきりしていました。入院はいいところもあり悪いところもあります。
特に高齢者の方が入院すると認知症が進んでしまう可能性が高いのです。翌日に娘さんが迎えに来て帰宅したと電子カルテに記載されていました。少しこの患者さんがかわいそうだなと感じた症例でした。
可愛い可愛い家族のお話
さて、プライベートの話題に移りたいと思います。
皆さんは動物は好きですか?私の実家では生前父が猫や犬が大好きで途絶えたことはありませんでした。
私も現在住んでいる家にも犬と猫がいます。父親譲りでしょうか私も動物は大好きです。
内訳は犬が2匹と猫が1匹です。あわせて3匹です。
もう可愛いくて可愛くて仕方ありません。もう家族ですね。
私が仕事で出かける時は3匹とも見送ってくれますが寂しそうに「どこに行くの?早く帰ってきてね!」という表情が読み取れます。
寝るときもベッドで一緒に私を含めると4人で寝ます。休みの時はできるだけ一緒に過ごします。散歩したりブラッシングしたり抱きしめたりリビングでゴロゴロしたりとにかくいつもいつも一緒という感じです。
一つ大変なのが毛の掃除です。少し油断しているとリビングは毛だらけになってしまいます。寝室もいつも毛を取るための掃除機がけとコロコロは欠かせません。
仕事で嫌なことがあっても疲れて帰ってきても彼らはいつもどんな時も暖かく飛び込んできてくれます。そんな時3匹を抱きしめるとそんなもの一気に吹き飛んで行ってしまいます。
そう彼らは(すみません3匹とも男の子です)私の元気の源なのです。少しでも元気がなかったりどこか変だったりすると心配で仕方ありません。
もちろんかかりつけの獣医さんもいます。
皆さんもご存知のように犬や猫を使ったセラピーも行う施設もあります。
可愛い犬や猫は人の心を穏やかにして活性化させるという効果があります。医学的にも幾つかの効果が認められています。その他でも盲導犬、介助犬、救助犬、麻薬犬、など大活躍している反面殺処分される犬や猫が多いです。
とても残念でそんな記事を見るだけで涙が溢れてしまいます。そんな殺処分がなくなることを祈るだけではなく自分でも何かできることはないか常に考えています。今のところは募金くらいしかできていませんが今後もっと大きな活動ができるようにしたいと思っています。
何もしていなくても愛くるしい表情や仕草を見ているだけで幸せにしてくれますよ!