1日看護体験で学んだこと【看護師になりたくなったら】

将来どんな職業人になりたいか、自分も含めて迷い考える方はたくさんいます。少し興味がありこんな職業に就きたいなと思った時、少しでもその仕事のことがわかればいいですよね。


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看護師はどんな仕事なのか知りたい時は?

看護師を目指そうとしたり、興味があったりはするものの、決め手がないとき、もっと詳しく看護師について知りたいと思った時、看護学生はインターンシップ、中学生や高校生は1日看護体験というものがあります。

中学生や高校生だけではなく定年退職者、主婦、会社員も参加できる看護体験もあります。ほとんどが夏休みの時期に行われることが多く、中学生や高校生を対象に看護学校が行うものとか病院自体が行うもの、日本看護協会や厚生労働省など大規模に行うものがあります。見学や簡単な看護体験を通じて関係者とのふれあい地域医療機関にはこんな施設があるということを知ってもらい親しむなどの目的もあります。

今回は1日看護体験のお話をさせていただきます。

1日看護体験とは

1日看護体験は病院をはじめ福祉施設などで行われます。

どのような内容かというと、まずは簡単なオリエンテーションをうけ、その後患者さんや老人福祉施設などでは入居者されている方の元へ赴きます。病院では病棟が多いですが、外来やリハビリ室などでも行うこともあります。

看護の仕事に触れ合うので、気分はプチナースですがお遊びではありません。参加者の皆さんは真剣に取り組んでいたのが印象的でした。

施設によっては看護師が直接指導につき、配膳の用意、検温、手浴や足浴、話し相手、散歩の同行など体験できることも様々です。手浴や足浴では患者さんの安静度、ADLに応じて施行するのか、お湯の温度は?お湯の温度の確かめ方は?注意しなければいけないところとは?などたくさんの事柄にびっくりしていたのが印象的でした。

散歩の付き添いは体調に気をつけることと転倒、気温気候に十分な配慮が必要なことを体験者に説明します。散歩に同行した体験者の高校生はただ単に楽しくおしゃべりしながらも、看護師はそんなことにも気をつけなくてはいけないことに驚いていました。

私たち看護師は日常業務ですが、体験者にとっては勉強と驚きの連続のようでしたが皆真剣に休み時間などはメモをとり食事しながら色々な質問が飛び交いました。

例えば車椅子へトランスの介助での注意点、食事形態のこと、散歩中に患者さんがトイレに行きたくなった時の対処法、誤嚥させないような食事介助の方法、喉に詰まらせたら解除の方法、中にはよく勉強している体験者も大勢いました。全国的に養成校もあるのに自分ではなぜ?と思うほど看護師が不足しているように思いますが、体験者の方々がこの1日看護体験を通じて将来看護師を目指してくれるちょっとしたきっかけになってくれればと思います。私も看護師になったきっかけは本当に些細なことでしたから。

看護体験は数年前より盛んになってきています

ここ数年前からこのような看護体験コーナーは盛んに行われていますが、私が高校生や大学生の頃はそのような看護体験をさせてくれるようなことはありませんでした。もし、看護体験があったとしたらこの仕事の大変さや重要性そしてやりがいなど知ることができ看護師という仕事を多角的な捉え方ができたかもしれません。

私は最初電気の保安会社に勤務していましたが会社組織の考え方ややり方、ひたすら利益のみを追求する働き方に嫌気がさしてしまい半年で辞めてしまいました。自分にはもっと違った仕事がいいのではないか?やりがいのある生涯通してできる仕事はなんだろうか?と悩んだ時期がありました。そして遠回りしましたがこの看護師という職業に巡り合えて現在に至ります。

参考:私が看護師となったきっかけ、これから看護師を目指す人や新人看護師におくるメッセージ

この1日看護体験にもし出会っていたとしても看護師を目指したかどうかはわかりませんが何かしら自分の心に響いたと思います。看護師をこれから目指す方、目指そうと思っている方はどんな形でも良いので1日看護体験を体験されてみてはいかがでしょうか?きっと自分の心に響くものが残ると思います。