歯周病・歯肉炎の予防について【歯垢は生きた細菌】

小学生の頃私は歯磨きが苦手で虫歯になり痛い思いをしたことがあります。すごく痛くて自分でその歯を抜いてしまおうと思うほどでした。大人になってからはもちろんきちんと歯磨きはしています。

しかしそれだけでは虫歯や歯周病は防げないことがあります。現代病のひとつである歯周病のお話をさせていただきたいと思います。

歯周病予防の基本は歯垢がつかないこと

歯垢は毎日の歯磨きでも除去できないことがあります。今は歯垢除去のための歯磨きや歯ブラシが出回っています。そんなものをチョイスしてもいいと思います。しかし中には高額なものもあります。

歯磨き粉一本で量もそんなに多くないのに中には数千円というものもありました。そして時々歯医者さんを受診して歯の健康状態をチェックしてもらったり歯垢の除去をしてもらってもいいかもしれません。

歯磨きの大切さ

皆さんは毎日歯磨きをされていると思います。私ももちろんしています。朝、昼、夕、寝る前その他気になった時はすぐに磨いています。でも回数をしていればそれでいいか?ということになるとそうでもありません。

自分自身の歯磨きの方法が間違っていれば時間の無駄ばかりか虫歯と歯周病になってしまうリスクは高くなってしまいます。歯周病治療の第一歩は歯磨きからといっても決して過言ではありません。皆さんも正しい歯磨き方法をぜひ実践されてみてくださいね。

歯垢とは何か?

歯垢は実は生きた細菌なのです。

これが虫歯や歯周病の原因と言われています。歯と同じ白い色をしているので鏡で見てもたまに見落としてしまうことがあります。特性として水に溶けにくく歯の表面に付着しているため水で流したりうがいだけではとれません。そのため歯磨きで落とす必要があります。

歯周病になりやすい因子 喫煙、口の中の乾燥

嗜好品の一つとして喫煙があります。喫煙も実は歯周病を悪化させてしまいます。口の中の乾燥にも気をつけねばなりません。口の中が乾燥していると殺菌効果がある唾液の分泌が少なくなります。

そのため歯周病になりやすいと言われているんですね。その次に糖尿病などの全身疾患なども身体の防衛機能が弱くなってしまい歯周病になりやすくなってしまいます。

歯周病予防の意外な効果

歯周病予防は知られざる効果があります。それはインフルエンザを予防するという効果です。

どんな効果がるかというと口の中でウイルスをブロックします。口の中にウイルスが侵入しないように粘膜をガードしているタンパク質の膜は歯垢から発生する酵素によって破壊されやすいため歯磨きをしていると膜が出来てその膜がインフルエンザウイルスをブロックすると言われています。

私もそんな効果があるとは思いませんでした。歯磨きに対する認識が変わってしまうほどです。

歯周病は万病の元

歯垢は細菌の塊です。この細菌が体の中を駆け巡り悪さをすることがありいろいろな病気を引き起こすことがあります。

結局歯周病を予防するには毎日の丁寧な正しい歯磨きや正しい歯磨きが第一です。そして歯垢というものは歯の表面に石のように付着してしまいます。ザラザラとした感触で内部に隙間ができるためバイオフィルムができやすくなります。

歯垢は自分自身では取り除くことができないため歯科で時々除去してもらうのがいいかもしれません。それだけではなくお口の健康を保つためにもなりますからね。歯科などで歯垢の除去後に歯垢や歯石が今後できにくくするために専用のデバイスを使って歯の表面をツルツルにするPMTCという方法も有効です。

歯周病は放置していれば歯肉炎などもおこしてしまい歯がぐらついたりさらに歯が抜け落ちるということもあります。そのようなことがないようにしていつまでも自分の歯でなんでも食べて生きていきたいと思います。歯周病をあなどらないようにしましょう。