こんなにも後遺症の危険がある!レーシック手術のメリット・デメリットについて

皆さんもメガネやコンタクトレンズを日常的にお使いになっている方も多いかと思います。メガネやコンタクトレンズは視力を矯正するものです。

すごく便利な反面管理が大変だったり高価だったり携帯性や持ち歩きなどにも問題が出てきてしまいますね。そんな問題を解決してくれるのがこれからお伝えするレーシック手術です。

レーシックとは何か

目の角膜をエキシマレーザーというレーザーで削って角膜のカーブを変えることにより屈折異常を矯正する方法の一つです。

レーシック手術のメリット・デメリットについて

何と言っても屈折異常でメガネやコンタクトレンズを使わなくてはならない方たちにとってそれらから解放されることではないでしょうか。メガネやコンタクトレンズの装着時の煩わしさ異物感や乾燥に悩まされてきた方も多いと思います。

これらが全部なくなるというメリットです。裸眼を目的とした手術ですからね。

レーシック手術のデメリット

ただ、そんなレーシックですがいいところもあれば悪いところもあります。

欠点というわけではありませんがレーシック手術は矯正できる量に個人差があること、矯正できる度数に限度があること手術前には十分な検査が必要なこと高度な近視や乱視の方には完全に矯正ができないことレーシック手術は屈折を矯正しますが近視の進行は止められないことこのために18歳未満では適応外です。

老眼には無効であること遠方の視力が良くなっても近くが見えづらくなることがあります。

・正確な白内障の手術ができなくなってしまう

加齢とともにおこってくる白内障。濁った水晶体の代わりに眼内レンズによって屈折を矯正するのですがレーシック手術を受けてしまうと将来白内障になった時に眼内レンズの正確な度数が計算できなくなってしまうんですね。参考データとして白内障の手術時にはレーシック手術のデータが必要になってきます。

・緑内障を見逃してしまうかもしれない

日本人には緑内障がとても多いです。特に40歳以上のうち5%が緑内障を患っていると報告があります。レーシック手術を受けると角膜が薄くなってしまい変形もしてしまうので眼圧が低めに出てしまうという現象がおきます。そうなると緑内障なのに見逃される恐れがあるのです。

・夜間の視力低下

角膜の切除の範囲や深さ、瞳孔の大きさが関連して夜間の光がまぶしくなってしまい滲んだように見えてしまうことがあります。残念ながらこのような症状は治らないのです。

・ドライアイになる

レーシック手術を受けることによって角膜上皮というところからムチンという物質が出なくなりドライアイになると言われています。また角膜の知覚神経が切断され手術を受けてから数ヶ月から1年くらいの間にドライアイになったり悪化すると言われていますが時間の経過とともに良くなってきます。しかし回復には個人差があります。

・度数の変化によって視力の低下が見られる

角膜のレーザーで削られた薄くなった部分が突出してくることがあるためにせっかく矯正手術を受けたのに逆戻りすることがあるのです。だいたいは再手術でよくなります。一部残った角膜の厚さや矯正度数の問題で再手術ができない場合があります。

・角膜が変形してしまう

高度な近視で角膜の切除する部分が多いと薄くなった角膜が前方に押し出されてしまい角膜の形そのものが変化し視力低下がわずかですが見られます。こうなってしまうとコンタクトレンズでしか矯正ができなくなってしまいます。

・角膜の混濁

角膜の真ん中をレーザーで削るため角膜が混濁してしまうことがあります。さらに視力が低下したりしてしまいます。感染症になってしまうことがある、すなわちバイキンで角膜の混濁、変形や菲薄化で角膜移植をしなければならないことがあったり最悪の場合は失明してしまいます。

レーシック手術を受ける前はよく考えてから

このようにメリットやデメリットがあります。利便性とデメリットをよく考えてからまたレーシック手術を受ける時は眼科専門医で受けましょう。