看護師夜勤専従体験談:30代女性
私は7年程総合病院で常勤として勤めた後、派遣で単発のアルバイトをしながら、最終的には収入の面を重視して夜勤専従という勤務形態を選びました。
夜勤専従の給料について
夜勤専従としては1か所でしか働いたことがないので、施設によって忙しさも休憩時間も給与も違うとは思いますが、お給料の面から言うと、拘束時間が長い分、1度の勤務で高額の収入を得られるのは確かです。私は交通の便があまり良くない場所に住んでいるので、できるだけ通勤の回数を減らしたい、という思いもあり夜勤専従を選びました。時給として計算すると日中働くのと正直あまり変わらないですが、一度の出勤で日勤2日出勤したのと同じだけ稼げますし、通勤時間帯がずれるので、公共交通機関が混雑しない、というのはかなりメリットだと思います。
以前常勤していた病院に、1時間程かけて通勤していた時期がありましたが、時間よりも混雑に耐えかねて断念した部分もありました。電車やバスが混雑すると、それだけで疲れますし、仕事自体が体力勝負なので朝から余計な体力を消耗したくないというのが正直な気持ちでした。また、個人的に朝が弱く夜更かしに強い方なので、夜勤の時間帯がそれほど苦にならないというのも夜勤専従を選ぶポイントになりました。
夜勤専従を体験した感想
以前常勤をしていた病棟は3交代だったので、夜勤専従になって初めて2交代を体験しました。夜勤専従で入った病院は、比較的病状の落ち着いた患者さんが多かったこともあり、看護師2名での勤務でしたが特に困ることはありませんでした。ただ、ペアの方が休憩に入ってしまうと一人なので、ナースコールが重なった時やケアに2名以上必要な患者さんなどの場合は対応に困ることもありました。
また、夜勤専従だと派遣やバイトの方が多いと思いますが、もともとその病院で働いていた方ならいざ知らず、私のように突然入職して夜勤をやるとなると、基本的な患者さんの対応はできてもシステム的なことが分からず戸惑うことが多いのは難点です。ペアの方がいる時は指示を仰げば良いですが、一人の時に急変があったり、外部からの電話や警報ブザーが鳴ったりなど、予想もしなかった事態が起こって困ったことがありました。患者さんに関しても、夜勤の間の様子しかわからないので、日中の様子はカルテからの情報に頼らざるを得ません。
私の勤めていた病院では、派遣スタッフはカンファレンスや病棟会などの出席も免除されていたので、例えば精神的なケアや家族への介入、またその方の今後のことなどを見据えてケアをする、といった看護は難しいと感じました。責任がさほど重くないという点では利点とも言えますが、個別性のあるケアが提供しにくいので、やりづらさもありますし、ルチーン作業がメインの関わりになるのでやりがいはあまり感じられませんでした。
夜勤専従の体調面について
勤務のしやすさから考えると、常勤の時は本当に時間の動きがバラバラで、体が休まらないという感覚が常にあったような気がしますが、その時に比べると夜勤専従は夜勤だけなので比較的楽な印象でした。勤務時の明け方はやはり辛いですし、連続勤務があったりすると疲れは出ますが、日勤深夜をしてまた深夜をやる、というような以前の勤務を考えると、それよりはマシだったかなという印象です。
ただ、単発でバイトをしていた期間が割と長かったため、久しぶりの夜勤だったこともあってか、夜勤を始めてから生理前のイライラがひどくなったり、ホルモンバランスの変調を感じたことは多かったです。看護師は夜勤をやってこそ収入が上がるという面があるので、収入を重視するなら夜勤は全くやらないわけにはいかないと思いますが、体のことを考えたら、やはり夜勤は避けた方がいいのかなと個人的には思ってしまいます。他の派遣の方で、何年も夜勤専従で働いている、という方もいらっしゃいましたが、私は短期間働いて休んで、また働く、という風にしかできないなと感じました。
夜勤専従という働き方
私の場合は結局妊娠が発覚して夜勤専従の契約が打ち切られ、今は休職しています。常勤なら体調不良で一時休んでもある程度のお給料が支給されますが、夜勤専従などの派遣は何かあったら契約が切られ、次の職場をまた自分で探すなりしなければなりません。
2交代の夜勤を月に10回やるのと、常勤で3交代夜勤を8回やって日勤もこなす(残業なし)のとで手取りはだいたい似たようなものだったのですが、こういった不測の事態を考えると、守られる立場はやはり常勤ですし、例えば転職の間だけとか、他にやっていることがあってお小遣い稼ぎ程度で、というライフスタイルに合わせて選ぶべき勤務形態かなと思います。
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