今まで会計ソフトはインストール型(パッケージ型)が主流でした。

CD-ROMやソフトをパソコンにダウンロードして使ってきました。ソフトをインストールしたパソコンだけ使用できるようになっています。(弥生会計、勘定奉行、ミロク、ソリマシ会計王など)

時代の変化は確実に進歩して現在徐々にクラウド型会計ソフトに変わってきました。

ネットでメールアドレスとパスワードを入力さえすればだれでも契約したソフトが使えます。

ネット環境さえあればパソコンでもスマホでも使用できます。

費用の面ですが、インストール型は、ソフトのパッケージを買ってきてインストールするか、ダウンロードでソフトを購入しますが、クラウド会計ソフトは月額か年額で料金を払います。

度々発生する税法の改正に伴い、インストール型はその都度バージョンアップしたソフトを購入しなくてはなりません。クラウド会計の場合は、頻繁にバージョンアップが行われますが、無料です。

MFクラウド、Free、やよいなどがクラウド型会計ソフトの主流となっています。

シェアが伸びるMFクラウドの評判について

マネーフォワードの「MFクラウド確定申告」のシェアが伸びています。

現在クラウド会計ソフトのシェアは約13%くらいです。

まだまだインストール型のパッケージソフトで会計処理をしている人の方が圧倒的に多いのですが、これもクラウド会計に徐々に移行し、シェアが減少していくことになるでしょう。

MFクラウドのシェアは、2017年度調査で13.8%となっています。20%という数字もあります。調査会社により、かなりばらつきがあり、正確なところがよくわかりません。

しかし、どの調査データでもFreeeの「クラウド会計ソフトFreee」をシェアトップに上げています

17%から51% 2位は弥生会計の「青色申告オンライン・白色申告オンライン」で25%から56%でばらつきが大きいです。

いずれにしてもMFクラウドのシェアは現在第3位ですが、年々シェアが上がり、Freeeや弥生に迫る勢いがあります。

クラウド会計は、IT技術を使用した金融サービスです。複雑な勘定科目の自動判別機能など日々の帳簿付けから確定申告書の作成まで、負担軽減の利便性が評価されて確実に普及していく会計システムです。

この基本的なクラウド会計の機能はどこも同じですが、ソフトの使い方、使い易さ、表示方法、費用、サービス体制などは各社まちまちです。

MFクラウド(マネーフォワード)とトップシェアのFreeeの使い勝手を比較してみましょう。

Freeeは、税務(簿記)知識がなくても使える、ということがウリになっています。

その簿記を知らなくても使える会計ソフトという利便性が逆にデメリットとなっています。複式簿記の知識を必要としないので入力方法が特殊になっています。

この特殊性に慣れると他への応用がきかなくなります。トラブルが出た時の対応がその特殊性のため、困難になる場合があります。対応の方法も又特殊になります。仕組みが少々難しいようです。

一方、MFクラウドではシンプルな仕組みになっており、仕訳入力が弥生の青色申告によく似て数字の入力もし易く、使い勝手のよいソフトになっています。

但し、MFクラウドは初歩的な簿記の知識は必要です。Freeeは税務も会計もよく分からない人向けのソフトです。

MFクラウドと弥生(やよいの青色申告、白色申告)の同期入力の比較

クラウド会計の大きな特徴は、金融機関の取引明細データの自動取得と仕分け入力ができることです。大幅な時間短縮の利便性はこの機能によることが大です。

銀行口座のデータ、クジットカードの取引データ、POSレジのデータ、通販会社のデータなどを自動取り込みして、仕訳、記帳するシステムです。この機能をMFクラウドは持っています。

弥生ソフトは、同期は可能ですが、金融機関などの取引データを取り込むためには外部帳簿サービス(Zain,MoneyLook,Moneytheo)などと別に契約しなければなりません。

まとめ

クラウド会計はまだ開発途上です。こからまだまだ色々な新しいサービスが開発されるでしょう。

MFクラウドをはじめ、Freee弥生会計が市場を占有しています。

目下Freeeが1歩前を進んでいますが、MFクラウドがFreeeや弥生に追いつく時が来るかもしれません。色々なサービスとは言っても、各社大体同じようなサービスシステムです。

開発競争が激化していますが、どこの会社のサービスも徐々に差がなくなるような傾向があります。既存のパッケージ型ソフトからネットを使用したクラウド会計に移行する時期にあると思われますが、それでも伝統的な既存のパッケージ型のIT企業のシェアは力強く維持されています。

しっかりと主流の会計ソフトとしてまだまだ存在感がありますので、クラウド会計は同業者との開発競争だけでなく、既存のパッケージ型IT企業との競争にも立ち向かっていかねばなりません。