タイ移住生活7年経験、移住の方法とメリット・デメリットを紹介します。

海外移住

はじめまして。Ryoといいます。大学卒業後は東南アジアに移住し、主にタイで仕事と生活をしていました。

今は日本に戻り、海外での経験を活かして企業での翻訳、通訳を主な業務としています。

ここでは私が長く住んでいたタイについて、経験をもとに移住の具体的な方法をお知らせします。

海外移住するきっかけ、経緯、どこに移住するのか

私の場合、企業の駐在員でもなければ、退職してロングステイを楽しみたい年配者でもなく、純粋に「海外で生活したい」という思いを持っていました。

オーストラリアで語学留学した経験があり、英語を得意としていましたが、欧米圏で仕事を得るのは経験値からいってハードルが高く物価も高いです。

なので物価が安く、経験が浅くても比較的に仕事が見つけやすい東南アジアを選ぶことにしました。

その当時から日本人に人気のロングステイ先のNo.1とNo.2はマレーシアとタイであると認識していたため、マレーシアとタイに下見に行きました。

マレーシアとタイは物価も比較的に近く、人々も温和で日本人に対して好印象を持っているという点で似ていました。

英語の通用度からいうとマレーシアの方が断然英語が通じやすいので、日常のコミュニケーションは取りやすいです。

ただ自分にとっては食事がタイの方が口に合うことと、マレーシアの首都クアラルンプールよりもタイの首都バンコクの方が電車での移動が容易であり、住まいのアメニティが良いことも相まってタイを選ぶことにしました。

タイは「アジアのデトロイト」と呼ばれる程に工業化が進んでおり、自動車産業の一大集積地となっているため、サービス業なども含めて様々な業種の仕事があること、また観光地として大変人気なディスティネーションであり、特にタイ南部には多くのビーチリゾートがあり余暇を楽しむことができます。そういった面も考慮に入れてタイを選びました。

海外移住のための具体的な方法

タイへの移住はとても簡単です。まずは移住するために現地での住まいを確保したいと思われるかもしれません。今はインターネットで「タイ 部屋探し」などと検索すれば、様々な物件紹介会社がヒットします。

そこには日本でもよく知られている不動産会社もいくつかあります。まずはそういった会社にコンタクトを取り、住まいの情報を教えてもらうのがいいでしょう。

(私の場合は日系ではなく、現地の不動産会社を使って契約しました。)

タイでは「コンドミニアム」という形態の物件が一般的です。

すでに家具や家電などは備え付けのものがある物件がほとんどなので、自分で買いそろえる必要もありません。またタイの場合、外国人であってもパスポート1つで部屋を借りることができます。

ですので複雑な書類記入や審査などは特にありません。

パスポートの提示、それから家賃2ヶ月分のデポジット(預り金)を納めればすぐに入居できますし、デポジットも退去時に返金されます。契約期間の遵守が行われれば、ほぼ全額近く返金されますのでその辺りも安心できます。

タイの首都バンコクに住む場合、相場としては1万バーツ(だいたい3万円くらい)を目安に借りるのが良いと思います。それより高い物件もたくさんありますが、だいたいの相場として1万バーツの物件であれば部屋の広さやアメニティの充実具合も申し分ないものだと感じられます。

また南国らしくどの物件にもたいていスイミングプールがついており、毎日泳いだり、プール際でリラックスする贅沢な時間を過ごすことも可能になります。

タイの賃貸
(↑私が最初に滞在した部屋。8千バーツ(約2万5千円)でした。)

ですので、住居は比較的簡単に見つかります。住居が見つかった後は、タイで滞在するためのビザ(査証)を取得しましょう。

タイは30日までならビザなしで入国できます。

しかし、移住目的で行くのであれば日本国内のタイ大使館で観光ビザを取得することをおススメします。観光ビザを取得すれば60日間タイに滞在することができます。

ビザが切れそうになった場合は、タイ国内で30日延長することも可能です。

ですので、その間に住居を決めたり現地で仕事を決めたりするには十分な時間があります。もし現地で仕事を希望なのであれば、日本にいる時からタイにある人材紹介会社に登録しておくといいでしょう。

そちらも不動産同様に「タイ 人材紹介」で探せばたくさん情報があります。人材紹介会社に登録しておけば、現地に行った時に職の紹介も受けることが可能です。

私の仕事内容はWeb作成や運用、マーケティングの仕事でした。お給料は日本円でいう20万円くらいです。日本人がタイで働く場合、給与の相場があります。

タイの生活でのメリット

タイ移住の生活についてですが、もちろんメリット・デメリットがあります。

まずはメリットから上げていきます。

1.物価が安い 2.タイ人が優しい 3.旅行がしやすい

これらがメリットになります。

タイは物価が安い

タイの物価は日本の物価のだいたい3分の1くらいになっています。

物によっては高い物もありますが、基本的には現地価格の相場は日本人にとっては安く感じられます。食事が口に合えば、十分現地の食事で満足できると思います。

月々の生活費ですが、こちらは人に寄ります。もしタイの食事を毎日食べらるのであれば、かなり抑えることが可能です。私の場合は、住居が3万くらいで、食費生活費が10万円くらいでした。

タイ人は優しい

タイ人は基本的に穏やかで親切な人たちです。日本人に対しても良い印象をもっているので、自分が外国人であるにも関わらず嫌な目に合うという機会は比較的少ないです。

もちろん文化の違いからマナーや礼儀作法が日本とは異なりますが、外国人を受け入れてくれるという点ではタイはとても良い場所であると言えます。

旅行がしやすい

タイの地理は東南アジアの中で絶妙な場所にあります。周辺国が近く、今ではLCC(ローコストキャリア)が発達しているため、どこに飛ぶにもアクセスがよいです。

海外だけでなくタイ国内にも旅行場所、観光スポットは山ほどあり、海にも山にも、自然に恵まれているタイは旅行するスポットが絶えない国だと言えると思います。

タイのビーチ
(↑タイには訪れるべき綺麗なビーチがたくさんあります)

タイの生活のデメリット

デメリットですが

  1. いつも蒸し暑い
  2. クセのある食べ物が多い
  3. 交通渋滞がひどいし、うるさい

ということがあげられます。

いつも蒸し暑い

タイは東南アジアにある常夏の国のため、日本のように四季がありません。基本的には常時30度近い暑さを保つ国です。また日差しも強く、肌を刺すような強さを感じる時すらありますので、そういった暑さが得意ではない方には大変だと思います。

クセのある食べ物が多い

東南アジア独特の香辛料や味付け、パクチーなど苦手な方は多いと思います。タイは特に辛い料理が多いため、タイ料理を食べて生活するとなれば、口に合わないとつらいでしょう。バンコクには数多くの日本料理屋がありますが、海外なので値段は張ります。ですので、毎日日本食を食べるとなるとかなりコストがかかることになります。

交通渋滞がひどい

交通渋滞ですが、バンコクの交通渋滞はひどいといったレベルを超えています。特にラッシュアワー時には車が前に進まないことがほとんどです。電車もありますが、郊外に出る時はどうしても車になり、そうなる以上、渋滞に巻き込まれることは必須となります。そこでイライラを抑えられなくストレスを感じることが多いです。

タイの都市部
(↑近代的なビルが立ち並ぶバンコクは大都会ですが、交通渋滞だけはひどすぎます)

海外移住にあこがれている人へアドバイス

自分の経験から言うと、総じて海外移住は良いと思っています。

しかし、もちろんメリットとデメリットはあります。全てが自分の理想にかなう完璧な場所はどこにもないので、自分が何を善しとして受け入れられるかが全てであると思います。

「海外移住」と一口にいっても、何を求め、現状をどうしたいかは人それぞれなので一概に語ることはできませんが、私としては海外移住して良かったし、機会があればいずれまたしたいとも思っています。グローバル化が進み、世界はますます縮小しています。

昔の時代のように、一度海外に出たら現地で骨を埋めるしかないような時代ではなくなりましたので、興味があるのであれば一度海外移住してみるのが良いのではないかと思います。


(↑海が好きな方にはタイはとてもおススメです)

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