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医療保険は必要か?貧乏人は病気なんてしていられない

前回、「介護生活と夫の膀胱ガンで税金も払えない極貧借金生活からの復活劇」で夫が癌になった時保険が役立ったことを書きました。

今回はその医療保険は本当に必要かということを書きたいと思います。

タイトルに記した医療保険は必要か?という話をする際、かつて自身も保険業務に携わったことがあるので、要るとも要らないとも言えないのが正直なところです。

何故そう思うのかというと、端的に言えば『人によって違う』からです。

そして究極は『貧乏人は病気なんてしていられない!』ということ。

少々乱暴な表現になってしまいましたが、これは事実私が子どもの頃から母親に言われてきたことです。

元気で働けてこそ生きていける。病気して寝ている場合じゃ無い、といったところでしょうか。

さて、そうは言うものの人々の生活と健康状態は様々で、まさかの事態に備えて買うのが保険です。

自分の日々の生活を圧迫しない程度の保険料で、いざという時の保障が得られるように備えるのが理想的だといえるでしょう。

どんな保険が必要なのか?

人によって必要な保険は違うと思うのです。先ず被保険者本人の年齢、家族構成、世帯主であるか否かも保険を買う時の判断材料として大きく影響するところです。

私に関して言えば、独身時代は自分自身で保険料を負担する生命保険、医療保険ともに未加入。

親が郵便局の簡易保険を掛けてくれていた程度で、こちらは満期設定タイプなので時期がきたら返戻金とともに保障も終わるというものでした。

結婚と同時に夫の加入していた生命保険に配偶者プラスという形で加入させてもらいました。まだ、今ほど医療保険の単体販売が無かった頃の話です。

当時私は20代前半、夫も20代後半、月々の保険料は2万円弱だったように記憶しています。

夫婦共働きで生命保険の負担額が2万円とすると、子どもの居なかった時代にはさほど大きな出費とも思いませんでした。

しかし、これには少しデメリットもあって、すべての保障において妻は夫の60パーセントしか受け取り出来ません。

しかも契約者である被保険者本人(つまり夫)が死亡の場合は、翌日から直ちに私の保障も消失するのです。このことを踏まえて、いくら家族であっても保険は一人一人に別々に設計されたものを買う必要があると思うのです。

次に私が買った保険は死亡保障額を抑え、医療部分を重視したタイプでした。

月々の保険料は9千円強です。22歳当時、これから妊娠出産をするであろうと考えた場合、医療部分が充実しているほうが安心です。万一、私が死亡したとしても夫は独りで生計を立てていけるので死亡保険金なんて設定できる最低金額で良かったのです。

そんなわけで、保険というのは誰にどのようなトラブルが起きた時に、誰(何)を守り、どれくらいの額が必要か?という視点で選ぶべきものだと思います。(加入当時の保険会社は三井生命と明治生命保険でした。)

役に立った保険 出産時の入院

2つの保険加入で役に立ったのは最初の妊娠でした。切迫流産で2週間あまり入院したので、入院保障が適用されました。

自身の保険で日額5千円、夫の保険にプラスで加入していた分で日額3千円、合計日額8千円の入院給付金を受け取りました。病院への支払いを差引いても、この給付金は少しのプラスとして手元に残りました。

その後、出産も予定外の緊急帝王切開だったため、手術給付金を受け取ることが出来、保険に加入しておいて良かったと実感しました。

世帯主を被保険者とする保険 がんと診断され一時金300万円を得る

保険に加入していて助かったと思えたことは、夫が病気になった時です。

夫は37歳当時に膀胱ガンになりました。その頃の我が家の家族構成は、私が32歳、第一子9歳、第二子8歳、第三子0歳。

営業職系の自営で仕事をしていた夫は、たちまち働けない状態になり、それは則ち無給を意味しました。

先の見えない不安に包まれてお金の事ばかりが心配でした。取り急ぎ生命保険の証券を確認して三大疾病特約が付帯されていることがわかったので、請求手続きをとりました。

この時は、ガンと診断された際の一時金として300万円が支払われました。

これで当面の生活費がカバーでき、本当に助かりました。やはり一家の大黒柱には、ある程度の保障額が必要だと思えた出来事でした。

保険は必ず納得して選ぶこと

冒頭で医療保険は必要かと書きましたが、まったく私的な考えを言わせてもらえるのなら、保険は有れば安心だけれども経済的に保険料を負担する余裕が無いのであれば、無理して加入しなくても良いというのが見解です。

お金に余裕の無い人に、今の日本はまだ良心的です。たとえ高額な医療費がかかったとしても、自己負担金は少なくて済む措置がとられますから、過剰な恐怖心を持つこともありません。(高額医療費の請求について

その自己負担額さえ支払い困難であっても、病院事務との話し合いで分割支払いにしてもらえた例だってあるのです。

少しくらいの余裕のある方は、全労災や地方の共済で加入する保険が掛け金もお安く済みますし、年間を通じて保険を利用した人の割合に応じての割戻金制度があります。これは加入後一年以上経過したら受け取れる仕組みになっています。

現在は特約の種類も多く、家族構成や必要に応じた保険の組み方が出来るので最低限の安心は買いたいという方に良いと思います。(全労災

大手生命保険会社に関しては、長年の加入者数や支払い実績も多数あるので知名度と信用という点においては馴染みがあるかも知れません。

けれども、保険にも時の流行があり、最初に目をつけてその流行を仕掛けてくるのが大手のやり方でもあります。

現在はマイナス金利の文字が踊るなか、大手のかかえる契約者というのは非常に金利の良い時期に積立式の保険に加入した人も多く、それぞれが満期を迎える頃に支払い額が膨大になり、保険会社も苦しい状況なのです。

そんな理由から、リスクを細分化して販売するやり方が近年主流になってきました。積立部分は削って、医療のみに特化した分厚い保障を売りにする傾向も見られます。

これから契約しようかと検討される方には、ぜひ熟考していただきたいと思います。

会社で隣の席に座っている人も契約したからといって、必ずしも同じタイプの保険が貴方に必要ではないということを。

大きな保障で安心です、などという言葉を全部信じたら、大きな保険料負担になることもほぼ間違いありません。

本当に自分に必要な保険はどれか、自分に何事か有ったとき、誰(何)にお金が必要か、それは幾らくらいが適当か……、ぜひ検討していただきたいです。

無理に日々の生活費を圧迫するような保険料負担は考えなくて良いと思います。健康に留意して規則正しい生活を心がけるほうが病気も遠ざかるような気がいたします。