ノムラシステムコーポレーションがJASDAQに上場!IPOは堅実に買いたい銘柄

世界のSAPのERPソリューションを提供する、ノムラシステムコーポレーション(3940)がJASDAQスタンダードに上場します。

想定価格は1630円
BB期間は2016年8月30日から9月5日
上場日は9月16日です。

仮条件は8月26日、公開価格は9月6日に決まります。

キラリと光る何かはありませんが、昨年の実績から見ると割安な想定価格、小粒な売出し規模から、安定したリターンを得られる案件でしょう。

私の参加お勧め指数は65です。

仮条件や追加の正確な情報は、決まり次第、日本取引所グループのホームページで確認できます。

ここまで読んで「ふむふむ、取り合えず参加しようかな」と思った方、ちょっと待って下さい。

是非、自分の目と頭での事業内容や財務諸表を、しっかりと把握してから、参加の是非を決めて下さい。この記事を読んで、参加の検討を進めて頂ければ幸いです。

ノムラシステムコーポレーションの主力商品、世界シェアNo.1のSAPのERPソリューションをザクッと解説します。

ERPとは、Enterprise Resource Planningの略です。

その内容は、難しく言うと様々な経営資源を統合的に管理、有効活用し、経営の効率化を図るための手法・概念のことなのですが、正直何を言ってるのか分からないと思います。

私も初めは分かりませんでした。

ザクッと説明すると、会社の売上、在庫、人員、車両など保有する全ての項目を、リアルタイムで数値として簡単に把握する手法のことです。

リアルタイムで会社の様々なことが分かれば、それを基に柔軟に経営方針を変えることもできますし、他の部署同士でも情報の共有によって、お互いの様々な業務の進め方や協力体制も変わってきます。

企業規模が大きくなる程、このようなERPシステムによってリアルタイムで企業全体の状態を把握しながら意思決定を行えることが有利になります。そのため、大企業を初めは、自治体や最近では中小企業でも導入が進んでいます。

そして、今後のERPシステムは、更に正確にリアルタイムで企業の状態を把握する為に、全ての電子機器がインターネットに繋がるlotシステムとの連携がされると予想されています。

将来的にはlotシステムと連携し、高速通信環境さえあれば、世界規模に広がった企業でも、常にパソコン上で、企業のリアルタイムの在庫数や売上などの状態を把握することができるようになると言われています。

ここまでいくと、事業戦略を販売状況を見ながらコロコロ柔軟に変えたり、部署同士の連携が巧みになり、まるで1つの部署のようになります。

そのため、ERPシステムが導入されている企業と、されていない企業では勝負にならないでしょう。そして、そんなERPシステムの世界一のシェアを誇るのがドイツ企業SAPなのです。

ノムラシステムコーポレーションの事業内容

ノムラシステムコーポレーションは世界一のERPシステムのシェアを持つ、SAPの日本法人SAPジャパンとパートナー契約を結んでおり、クライアント企業に対してSAPのERPシステムの導入、カスタマイズ、保守、コンサルティング事業を営んでいます。

ノムラシステムコーポレーションは、数あるSAPジャパンのパートナー企業の中でも、コンサルティングを通したクライアント毎のERPシステムのカスタマイズ導入に力を入れています。

そして、同業他社と差別化を図るために、自社内でカスタマイズしたERPテンプレートの開発に力を入れており、自社で開発した人事ソリューションテンプレート「Jet-One」は、SAPジャパン株式会社の ALL in-Oneソリューションの認定を取得しており、この自社システムにより人事関連のERPシステムでは安価に独自のシステムを導入することができます。

ノムラシステムコーポレーションの財務情報

売上
2011年12月 1,808,997,000円
2012年12月 2,035,494,000円
2013年12月 1,816,737,000円
2014年12月 2,095,393,000円
2015年12月 2,267,917,000円
2016年6月 1,182,303,000円

経常利益
2011年12月 86,082,000円
2012年12月 290,766,000円
2013年12月 102,568,000円
2014年12月 226,240,000円
2015年12月 260,165,000円
2016年6月 165,124,000円

純利益
2011年12月 50,431,000円
2012年12月 164,127,000円
2013年12月 46,260,000円
2014年12月 141,307,000円
2015年12月 162,656,000円
2016年6月 99,016,000円

売上、利益共にヨコヨコが続いており、完全に成熟企業です。

大きな拡大は期待できませんが、今後も安定した業績が期待できます。

日本取引所グループから公開されたノムラシステムコーポレーションの有価証券報告書

ノムラシステムコーポレーションの関連銘柄

ノムラシステムコーポレーションの関連銘柄は、システムを納品しているネットワンシステムズ株式会社(7518)東証1部です。

ノムラシステムコーポレーションはネットワンシステムズからお仕事を頂いているので、ネットワンシステムズの業績の悪化による影響を受けるでしょう。

しかし、ノムラシステムコーポレーションは、他にも複数のクライアントを抱えているので、大きな影響は無いと思います。

ノムラシステムコーポレーションのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ノムラシステムコーポレーションのIPOは買いです。ノムラシステムコーポレーションの売り出し規模は5億と小粒で想定価格は昨年の実績から見ると割安です。

そのため、このIPOは、ある程度のリターンが期待できます。

買い要因

  • 割安な想定価格
  • 小粒な売り出し規模
  • ロックアップも、しっかり掛かっている

見送り要因

  • ジワジワと円高が進んでいます。市場の地合いは良くは無いので、気になる方は避けた方が良いでしょう。

主幹事情報 主幹事はみずほ証券

ノムラシステムコーポレーションのIPO主幹事はみずほ証券です。

その他の引き受け金融機関は、SBI証券マネックス証券SMBC日興証券、エース証券、岩井コスモス証券、いちよし証券、岡三証券です。

この中で、ネットから購入の応募ができるのは、SBI証券マネックス証券SMBC日興証券です。

副幹事の中に岡三証券が入っているので、後ほど岡三証券のグループ会社の岡三オンライン証券からも応募できる可能性があります。

まとめ

ノムラシステムコーポレーションのIPOは、ある程度のリターンが期待できるIPO案件です。但し、財務諸表を見ても分かるように、これから業績がどんどん上がっていく!ということは難しいと思います。

そして、ノムラシステムコーポレーションは日本にあるSAPジャパンパートナー契約企業の中でも上位の方ですが、トップクラスではありません。IPO投資として購入するのは良いでしょうが、長期的に保有するとなると、少し厳しいと思います。

私は運良く当選したら、直ぐに売却して利益を確保する予定です。

IPO投資の当選確率を上げる方法 ~おすすめの証券会社SBI証券のIPOチャレンジポイントとは~

上場後の株価分析を書きました。2016年10月19日

ノムラシステムコーポレーションの上場後株価分析、今後の見通し

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