ICUとERの業務の違いについて

ICUとは集中治療室という意味があります。内科系外科系の患者さんを問わず集中治療を行うユニットです。院内急変、救急外来からの重症患者の収容、侵襲の大きな検査後や術後に患者さんを収容します。

一方、ERとは救急車や自力来院された患者さんが急病や急なケガなどをして訪れ収容するユニットです。もちろん内科系外科系の患者さんをここでも問いません。

一見として同じような感じがしますが実は全然違います。今回はICUとERの違いについてお話をさせていただきます。

ICU(集中治療室)とは

前述した通り患者さんの命を守るためにありとあらゆる方法で集中的に濃厚に治療するところです。

使用する機材も沢山あります。輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、酸素、心電図や血圧、体温をモニターするバイタルサインを示すモニター類、IAPB、PCPS、低体温ブランケット、ホットライン、ギャッチベッド、などでしょうか。まだまだここには書ききれないほどの資機材があります。

薬品類も一般病棟とは違い特殊な薬品類があります。

麻薬、非麻薬性鎮静鎮痛剤、麻酔薬、筋弛緩剤、昇圧剤、降圧剤。場合によっては輸血などを保管することがあります。どんなことにも迅速な対応をするためにはどうしてもこのような体制になってしまいますね。とにかく救命が主眼です。

ER(救急救命室)とは

救急車や自力来院、軽症重症、内科系外科系問わず急病や急なケガをした方を収容するところです。救急は患者さんの状態に応じて一次救急、二次救急、三次救急に分別されます。

一次救急は入院の必要のない投薬や簡単な処置で帰宅できる患者さんを収容するところです。

二次救急は入院や手術が必要な患者さんを収容するところです。最後の三次救急は心肺停止など命の危機に瀕している患者さんを収容するところです。

治療に関しては不安定な患者さんの状態を安定化させることや救命をするところです。

根治させるところではないので安定化させたり救命した後は入院さたり手術をするので大概は担当科に当たる医師に引き継ぎ治療します。救命センターなどの大きなところは救急病棟やICUを持っているところがあるのでそのまま救急の医師が治療を行う場合があります。

結局ICUとERの違いとは

入院、加療するかしないかの違いだと思います。

ERは外来部門の一つなので入院病棟を持たないのが多いです。ICUは入院設備なので濃厚治療を行い回復させ患者さんを退院へまたは社会復帰させる入院部門の一つです。

ERでも社会復帰のためには全力で救命処置を行います。その後重症ならICUに引き継ぎます。いわばERは患者さんとICUの架け橋とも言えます。

ICUとERの目的

ICUとERは似たり寄ったりのところがありますね。どちらも急性期の部門です。スタッフも熟練の看護技術、医学的知識を持っていなければなりません。たくさんの管やドレーン、薬剤を使用するので未経験ではICUもERも難しい部門だと思います。

しかし困難を乗り越えて患者さんがよくなった、退院した、救命ができたということがあればこれほどやりがいのある部門は他に私は知りません。それぞれの目的の違いはありますがすべては救命のために患者さんやそのご家族のために全力を尽くすことを主眼に置いたICU、ERです。

私はICUでの勤務経験が長くありました。よく関連する部署はER、や手術室でした。特に心筋梗塞などが多い病院にいたので心臓カテーテルはICUのスタッフがはいります。心臓カテーテルが終了したらそのままICUに収容して継続看護、継続治療を担当します。ERのスタッフはカテーテルの患者さんを処置をしたら心臓カテーテルまで患者さんを搬送してICUの心臓カテーテルに引き継ぎます。

このように仕事の内容の違いはありますが患者さんの命を守るために全力をどちらも尽くします。わかりにくいかもしれませんがICUとERの違いでした。

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