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キングダムの正しい読み方〜自制心なきまとめ買いは廃人を生む〜

      2019/06/17

kingdom

ちょくちょく少年ジャンプのアプリとか、LINEマンガとかKindleストアとかでやってる単行本1〜3巻まで無料で読めるキャンペーン。僕はあの手の企画の罠にしょっちゅう引っかかる。

無料の3巻までではブレーキが効かず、ついつい続きを買い足していき、気づけば最新巻まで購入してしまうのだ。僕は詐欺やア◯ウェイ的なものには今まで一度も引っかかった事は無いし、ゲームアプリの追加課金もしない。しかし、この「無料で人気漫画の単行本読めます→続き読みたきゃ金払え」の手口だけは毎度のようにハマってしまう。

そしてまたしても、僕は出版社の術中に陥ってしまった。しかも今回はとびっきりの長編漫画である。

そう、キングダムだ。

電子版で現在37巻55巻まで刊行されており、まだまだ終わりそうにない。

冒頭の3巻は決して画力が高いとは言えないが、一度手を付けると離れられないあのストーリー展開と世界観に見事にやられてしまった。
まるで禁断症状を起こしたヘ◯イン中毒者のような状態になった僕は、「あと一巻、次で最後だからあと一巻だけ...!!」といった調子でAmazonのワンクリック購入のボタンを連打し、結果的に月半ばにして来月のカードの引き落とし額を意識しなければならなくなった。金銭面だけでなく、時間コストも多大な損失を被った。

僕は休日のほとんどの時間を、iPad(のKindleアプリ)に齧りついて過ごしていたのだ。

キングダムは確かにおすすめの漫画だ。しかし僕のような買い方は決しておすすめしない。
名作と呼ばれるものは往々にしてあることだが、無思考に読み進めると、歯止めがかからない危険性がこの作品には特にある。
そこで僕がおすすめするキングダムの読み方が、戦(いくさ)ごとのまとめ買いだ。始皇帝時代の戦国ロマンを描いたこの作品は、一つの戦が大きな節目となる。章分けされていると言ってもいい。

今月はこの戦、来月はこの戦という形で計画的に読み進めることで、思わぬカード請求額に悲鳴を上げたり、廃人のような休日を過ごしたりするような事態を避けることができるだろう。
それでは現在刊行されている単行本を節目ごとに分けて紹介するので、戦買い(いくさがい)を実践するための参考にしてもらえればと思う。

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キングダムの単行本を節目ごとにまとめてみた

【1〜5巻】咸陽反乱軍との戦い-主人公信と若王政の出会い-

下僕の身分である少年信が、秦朝廷のクーデター事件に巻き込まれ、身を隠していた若き王政と出会い、共に王都奪還を目指す。序章となるこの部分ではまだ本格的な大戦もなく、作品自体の画力もイマイチだが、瞬く間に読者を取り込むストーリー展開は一話目から健在だ。

【6・7巻】蛇甘平原の戦い-秦vs魏-

信の初陣となる大戦。歩兵(信)目線の描写が多く、ひとつ判断を誤ると、捨て駒としていとも容易く死んでしまう緊張感がある。
実は5巻の後半からこの蛇甘平原の戦い編が始まるので、5巻まで読んでブレーキが効かなかった人は、7巻までなら一度に買ってOKだと思う。
Kindle価格なら1冊500円なので、1〜7巻で3,500円程度ならまぁ許容範囲だろう。

【8〜10巻】秦王朝内の権力争い

信や武将達が活躍する戦以外でのキングダムの見どころが、秦国大王である嬴政と、実験を握る丞相・呂不韋の権力争いだ。この8〜10巻では、政の出生の逸話や、呂不韋による大王暗殺計画が描かれる。また、今後の主要人物となる蒙武や昌平君などの武将もこのあたりから続々登場してくる。

【11〜16巻】馬陽の戦い-秦vs趙-

もうこのあたりで完全にキングダムという作品が開花する。目まぐるしく展開が変わるので、戦の途中で目を離すことができなくなるのだ。そしてこの戦ではかなり大きな節目を迎えることとなる。
16巻でちょうどキリが良い感じになるので、ついつい1巻からここまで突っ走ってしまったという人は、ここで一休みすることを是非ともおすすめする。

【17〜23巻】山陽の戦い-秦vs魏-

この章の序盤は、馬陽戦の後始末だったり、信の同世代のライバルが登場したりする。そして王朝内では政と宿敵呂不韋との権力闘争に新展開を迎えることとなる。
そして山陽の戦いだが、この辺りになると信もそこそこの兵を率いる隊長となっていて、歩兵時代より安心して見守れたりする。相変わらず信の戦いは面白いが、山陽戦は特に総大将同士のバトルが良かった。ジジイとジジイのケンカを、ここまでカッコよく描いたのはこの漫画が最初で最後だろう。

【24~33巻】函谷関の戦い-秦vs合従軍-

間違いなく、現時点のキングダムで最大の山場である。そして山場だけあって何と言っても長い。前哨戦となる趙vs燕の戦いから始まるこのシリーズ、単行本にして延べ10冊である。この章だけで金額にして5,000円だ。
そして一度この函谷関編を読み始めると、途中でやめる術は存在しない。24巻に手を伸ばすときは、それ相応の時間リソースを割く覚悟をしよう。

【34〜40巻】屯留の戦い-秦vs秦-/著雍の戦い-秦vs魏-

呂不韋の策により起こった秦反乱軍との屯留戦、そして呉鳳明率いる魏軍と戦う著雍戦が収録されている。函谷関ほどの大戦の後にも関わらず、相も変わらず緊迫感のある展開を描けるあたりはさすがである。そしてついに、長かった嬴政と呂不韋の因縁にも決着が。40巻は作者自身も作品の”節目”であると記している。

【41〜45巻】黒羊丘の戦い-秦vs趙-

本格的に大将軍の座へ手を伸ばし始めた信が、桓騎率いる本軍に合流して趙と大戦を繰り広げる。まるで北斗の拳やマッドマックスのキャラクターのような軍勢を統率する桓騎は、キングダムの中でもかなり異彩を放つ存在。敵との戦闘だけでなく、自軍との関わりについても焦点が当てられており、これまでと違った切り口での戦が楽しめる。

長編マンガを買うなら断然Kindleがおすすめ

Kindle版と紙の本では、一冊の価格が50円ほど変わってくる。
そして何より、これだけの長編漫画を全巻購入しても本棚のスペースに困ることがないのが電子書籍最大のメリットだ。

タブレットで読むのが快適でおすすめだが、スマホでも問題無く読める。
何せ実際キングダム中毒となった僕は、最終的には電車での移動中もiPhoneでキングダムを読むほどの廃人ぶりだったからね。

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 - 賢くなれる本