ユーロドルとユーロ円どちらがおすすめなのか?

こんにちは。専業トレーダー大学生アーヴです。

今回のテーマは「ユーロドルとユーロ円、どちらが取引しやすいか?」です。

まあ、両者ともにメリットデメリットがありますので、どちらがいいのかは一概には言えませんが、なるべく取引の参考になるよう書いていきますので、どうぞお付き合い下さい。

ユーロドルとユーロ円の違い、概要編。

ユーロドルとユーロ円の違いは要するに「ユーロをドル建てで取引するか、それとも円建てで取り引きするか」です。

更に言い換えれば「ユーロの価値を、基軸通貨であるドルとの交換レートで考えるか、それとも世界最強のリスクオフ通貨である円との交換レートで考えるか」とも出来ます。

ユーロドルとユーロ円の違い、ユーロの特徴編。

ユーロという通貨については、一般的にリスクオン時に買われやすいとされています。

理由としてはいろいろとあるのですが、その最大のものとしては、国家としてはバラバラなのに通貨は統一されているという、ユーロ圏特有の脆弱性にあると言えるでしょう。

景気が悪くなれば、国家間の関係がギスギスするのは世の常ですから、当然不景気になれば欧州におけるユーロという体制そのものが怪しくなってきます

(これはあくまでもの凄く悲観的に考えたら、の話ですが。実際問題として不景気時にユーロ崩壊は火に油を注ぐだけですので、余程の事が無ければそんなことにはならないでしょう)

まあ、そこまで難しく考えなくても、不景気というのは要するにお金の巡りが悪くなることを指しますから「制度的な脆弱性を抱えているユーロの投機なんかに回す金がない」とだけでいいと思います。

ちなみに好景気なら「金が余ってるからユーロでも買っておくか」という感じですかね。

ユーロドルとユーロ円の違い、ドルの特徴編

アメリカドルは言わずと知れた基軸通貨であり、全ての経済活動に関わってくるといっても過言ではない、正にキングオブ通貨と呼ぶにふさわしい通貨ですね。当然有事の際には頼りになるということで、一応リスクオフ通貨の一つとされています。

ユーロドルとユーロ円の違い、日本円の特徴編

これがちょっとくせ者の通貨です。日本はGDP世界3位のお金持ち国家であり、そして2位の国家とは比べ物にならないぐらいクリーンな印象がある国家です(笑)

平時は金利が低い事もあり、アメリカドルの陰に隠れて目立ちませんが、そのせいか有事の際には爆発的な強さを見せる傾向があります。普段は人気がないけど、リスク回避の流れになれば急に人気が出てくる感じです。

イメージとしては、みんなが困った時に急に頼りにされ出す便利屋みたいな感じですかね(笑)

これらを総合すると

ボラティリティという面では、ユーロ円の方が当然強いです。リスクオン、リスクオフがハッキリしている時はユーロ円の方がやりやすいというのが個人的な印象です。

とはいえ、やはりドルストレートの安定感という意味では、ユーロドルも捨てがたいものがあります。平時のチャートはユーロドルの方がハッキリしているという風に思います。

また、ユーロドルの方がユーロ円よりもスプレッドが狭いというのも見逃し難い部分です。ここも平時の短期売買なら、ユーロ円よりもユーロドルの方に軍配が上がると考える理由の一つとなります。

ちなみにですが、日本人的にはドルでのレートよりも、円でのレートの方が分かりやすいという部分はあると思います。「1ユーロが130円」だとレートが直感的に分かりやすいですが、「1€=1.15$」とかだと、慣れないうちはピンと来ないですよね(笑)まあこの辺りはやっていればすぐに水準が分かるようになりますが・・・

結局ユーロドルとユーロ円、取引にはどちらがいいのか。

これに関しては、正直ケースバイケースとしかいいようがありません。

当然ですが、アメリカドル特有の材料、日本円特有の材料というものもありますので、柔軟に強弱がハッキリとしている方を取引するのがいいかと思います。

ユーロ買いなら円とドルの弱い方を、ユーロ売りなら円とドルの強い方を、その都度判断していくしかありません。

とはいえ通貨の強弱はコロコロと変わりがちですから、この辺りも難しいのですが・・・

まとめ

  1. ユーロは一般的にリスクオン時に買われる通貨であり、リスクオフ時には売られがちです。
  2. ドルは一応リスクオフ通貨ですが、平時でもそれなりに人気があるため、リスクオフ時には円ほどは人気が出ないです。
  3. 円はリスクオフ時には最強ですが、平時にはあまり人気が無いです。

これらの事から、リスクオフ、リスクオンがハッキリしている時はユーロ円、どちらかハッキリしてない時はユーロドルがいいのではないかと個人的には思います。

とはいえこれはあくまで現時点での特徴ですので、将来的にもこの構図が当てはまる訳ではありません。流石にユーロがリスクオフ通貨になる日は、中々来ないでしょうけど(笑)

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