どんな職業にも先輩や後輩、師匠と弟子といったような上下の関係があります。
これは上司と部下といったような上下の関係ではなく、何か常につきまとう不変のような関係という感じがします。
まず先輩と後輩とは何か
学校ならまず自分が大学四年生だとすると今年入学してくる方は新入生となります。新入生から見ると四年生は先輩になります。この関係は一生変わりませんよね。この場合は年功の上下で先輩後輩という関係が生まれます。すなわち年功の上下が先輩後輩になります。
看護の世界でもそうかというと、一概には言えない場合があります。
他の職業でも年齢は自分より下でも早く看護の仕事に従事しているのが先輩になります。最近ではどこの病院でもプリセプター制度という制度を取り入れているところが多いです。プリセプターは指導する先輩看護師でプリセプターは指導を受ける新人、中途入職看護師です。
新人は看護業務の現場での経験は実習以外ではありません。それに対し中途入職者は現場での経験はあるけど新しい職場でのやり方につてはわかりませんのでプリセプターがつきます。
プリセプターとプリセプティー
仕事中は常にこの二人はどんな時でも行動を共にします。
しかし看護師である前にお互い一人の人間です。相性が合う合わないは必ずあると思います。先輩看護師であるプリセプターは後輩看護師であるプリセプティーとどんな関係を構築してうまく付き合っていけばいいでしょうか?
後輩との関係をうまく築くためには
先輩は常に優しく自分に厳しい事があげられます。その逆では絶対にうまくはいきません。後輩は先輩を頼りにし、防波堤でもあるのです。突き放してばかりいては上手に後輩とは付き合えません。何かにつけてフォローすることが大切だと思います。
しかし優しいばかりでは後輩とはうまくいかないことがあります。時として厳しい事を言わざるおえないことがあります。
指導のさじ加減は難しいですが、本人のための行動なので、後輩とうまく付き合う方法としては重要です。
先輩との関係をうまく築くためには
今度は逆に後輩は先輩とうまく付き合うにはどうしたらようでしょうか?
基本、言葉は悪いですが絶対服従です。それが第一印象を良くして可愛い後輩というふうに感じさせます。この私は自分で言うのは恥ずかしいのですが今考えると我が強く、先輩を先輩とは思わずにことあるごとにぶつかってしまいました。
ですから病棟では孤立した形になり仕方ありませんが、寂しい思いをしたことがあります。意見があるときは意見することも後輩であろうとしてもいいと思います。その際は先輩をできたら立てるような意見の仕方が経験上その後の関係を考えるとうまくいきます。
職場では先輩後輩がうまく付き合う方法としてあげてみましたが職場だけではなくプライベートでもたまにはおつきあいをしてみてもいいと思います。「職場だけで十分プライベートまではつきあいたくはない」と言ってしまったり思ったらそれまでですがその気持ちもお互いなぜか知ることとなり真の先輩後輩にはなれないかもしれませんね。
頻繁ではなくてもいいのですがプライベートの付き合いも仕事の一つと考えることができれば素晴らしいと思います。また自分もそうなれるといいなと実は思うところです。
夜勤が一緒で夜勤明けに朝食を一緒に食べたり、休日に一般的ですが買い物、映画、飲みに行ったりなど、許されることならお互いの家を訪れたりすることができたなら最高ですね。大げさかもしれませんが現代の日本を築いた団塊の世代の方たちはそんな付き合い方を大切にして仕事に励んだと聞いています。
これからも今も先輩後輩の良好な関係が看護の世界を支えていくといっても過言ではないと思います。