2017年5月看護師日記 ~AEDで助かる命があります~

花見だ!桜だ!と騒いでいるうちにあっという間に五月の下旬を迎えてしまいました。

もう初夏の気配すら感じるこの頃ですね。

さて前月の看護師日記では致死性不整脈に関しての記事を書かせていただきました。(参考:2017年3月看護師日記 ~他人事じゃない致死性不整脈の恐怖~
致死性不整脈とは心臓の動きに異常が起きて生命を脅かしてしまう不整脈です。

その一つに心室細動という不整脈があります。この不整脈は人間の突然死の原因の一つです。

心臓にうまく電気刺激が伝わらず心臓の筋肉である心筋が無秩序に収縮を繰り返してやがて心停止になってしまうという恐ろしい不整脈の一つです。

原因としては心臓に病気のある人例えば心筋梗塞や弁膜症の既往歴のある人、急性心筋梗塞の初期症状であったりブルガダ症候群やQT延長症候群などの先天性の遺伝子異常によるもの。

心臓に異常のない人でも栄養障害、腎障害、脱水などで血液中のカリウム値の異常によって引き起こされるもの。

さらに胸に野球のボールで強打された時に起こる外傷性のものなどが原因とされています。

症状として心臓の動きが悪くなるのですから脈拍がなくなったり意識の状態が悪くなり意識がなくなってしまう、痙攣、無呼吸など死へ一直線と向かう症状を呈してしまうのです。

そこでAEDの出番なのです。

AEDで助かる命があります

よく医療物の番組や映画でも時々出てきますよね。病院では手動式の除細動器が使われます。

医療従事者でない方でも資格のない方でもいざという時に使える自動体外除細動器の出番なのです。

時々勘違いされている方も多く見受けられるのですがもう死んでしまっている方にAEDを使用しても生き返りません。

体の中で起きてしまっている致死性の不整脈に対して電気的なショックを与えてリズムを整えて救命するものなのです。

使い方はそんなに難しくないと思います。しかし目の前に倒れている人がいると私もそうですがどうしても慌てたり焦ってしまいます。もし周りに人がいたら「人が倒れています!誰か来てください!」と叫んだり呼びつけてもいいのですよ。

AEDの使い方ですがAEDが到着したらフタを開けます。少し前まではスイッチをオンにする必要がありましたが現在はフタを開けると自動的に起動するものが出回っています。

フタを開けると二枚のパッドが入っています。自動音声でパッドをはるようにと指示が出ます。図解入りなので慌てず確実にはることが大切です。

パッドをはったら除細動の適応かどうかAEDが判断します。

適応ならまた自動音声で自動的に充電が始まりショックボタンを押すように指示が出ます。

その時は倒れている人に触ったり触れていたりすると感電してしまいますから十分注意しましょう。

ショックの適応がなければ心臓マッサージをするように自動音声が流れて指示しますので救急隊が来るまで絶え間ない心臓マッサージをします。

このAEDで助かったという話は時々耳にします。

救命講習など消防署などでもやっています。

ぜひお受けになられてみてはいかがでしょうか?

ペットの虐待や殺処分について考える5月でした。

さて、昨今老人施設や障害者施設で虐待のニュースが報じられ騒がれていたのをご記憶にあると思います。

中には高所から突き落としたりはたいたり施設に侵入して刃物で殺傷するという恐ろしいことまで起きてしまいました。
とても背筋が凍る思いです。

しかし虐待は人間だけに行われているのでしょうか?

最近フェイスブックで動物の虐待についてのことが載っていました。不適切に飼育されている犬のこと犬や猫を多頭飼いしていて問題のあるご家庭、現在でも多く各自治体で行われている何の罪もない犬や猫の殺処分のこと。

そのことを思い出しながら記事を書いている私は涙が止まりません。

今回なぜこの記事を書こうかと思ったのは私は何となくそれらのことは知っていましたが目をそらしていました。

そして人間同様にペットや動物につても同じ命として虐待や殺処分がなくなればいい!どうすれば虐待という文字がなくなればいいのか?この場をお借りしてお伝えさせていただきたいと強く思ったからです。

ブログや月別日記でもご紹介させていただきましたが私のうちにも家族として扱っている犬や猫(猫は昨年に二匹いる犬のうち一匹は今年の四月に亡くなってしまいました)がいます。

世話はもちろん大変です。

食事の世話やトイレの後始末、散歩、予防接種、トリミング、具合が悪くなった時の病院受診などお金もそれなりに数千円から万単位(亡くなった犬の具合が悪くなってから一週間で亡くなりましたがその間の治療費が十四万円でした)と莫大な金額になってしまいます。

しかしその対価として私はお金では決して買えない癒しやパワーを彼らからもらいました。

どんな仕事でも苦労はつきものです。家に帰ってくるともうクタクタで食事さえする気もなくなったり辛くて落ち込んだりすることも少なくありません。泣きたいくらいの時も多々あります。

でもどうでしょうか家に帰るとその愛くるしい仕草や顔で

「おかえり!どこに行ってたの?大丈夫だった?」

実際に喋っている内容はわかりませんが、長年暮らしを共にしているとそのように聞こえてしまいます。

休みの日は散歩に行ったり家で一緒にゴロゴロしたりとても心地の良い時間を共有でき体と心の疲れも一掃されまた明日から頑張れるぞ!という気持ちにさせてくれます。

こんな大切な家族を虐待したり殺したりするなんて私には自分の命に代えてもできません。

不衛生な環境下で飼育したりある国では犬を食べる習慣があり生きている犬を叩き殺している写真もありました。

一番ショッキングなことは自分が飼っている犬をネットオークションに出品していたことでした(事情があったようですが)。そして各自治体で行われている殺処分です。

この殺処分も殺処分されるまで数日間恐怖や不安に怯えながら過ごさなければなりません。

自分に置き換えたら自分がこのようにされたらいかがでしょうか?

このようなことが消滅することを本当に本当に強く強く祈って自分でも何かできることはないか?できることがあったらやっていこうと思っています。