2016年のインフルエンザの特徴、症状、対策について

まだ寒い時期が続いています。毎年ですが嫌な感染症が小さな子供から高齢者まで襲いかかってきます。

胃腸炎などの下痢や嘔吐、一般的な風邪、そして猛威を振るうインフルエンザです。その脅威は幼稚園、保育園、学校など集団生活を営む場所で流行すると感染者も多く学級閉鎖にまで追い込まれるところも少なくありません。

病院などで仕事をしていると発熱の患者さんがとても多く見られます。その中にはインフルエンザの方もいらっしゃいます。

毎年顔を変えるインフルエンザ。予防接種も今年はこんなインフルエンザの型が流行するだろうという予想しながら作られています。季節性のインフルエンザはそのようなことから毎年流行する時期の前に接種しておかなければいけません。

 2015年〜2016年にかけてのインフルエンザの特徴

今流行しているインフルエンザは私も初めて耳にする奇抜な名前があります。Bビクトリア系統と言われています。すでに今は2016年の2月下旬ですがすでに昨年の9月に最初の感染者が報告されています。

毎年のように11月や12月に流行するのですが早い時期に流行してしまいました。

主な特徴としては高熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、咳

鼻水、関節痛、食欲不振、喉の痛みそして一番怖いのが重症化することです。重症化するとどうなるかというと脳炎や脳症を発症してしまいます。初期の頃は風邪の症状とよく似ています。

発熱後にすぐインフルエンザにかかっていたとしてもウイルス量が少ないために検出されないこともあります。

しかし発症してすぐに高熱に伴って関節痛や筋肉痛が症状として呈するので風邪との違いが出てきます。

 症状の違いや現在のインフルエンザの傾向とは

まず免疫力の低下が進んでしまう環境だったと思います。すなわち気候の変動が大変、大きかったのではないでしょうか。急に日中は半袖でも過ごせるような気温だったり通常なら雪が降らない地域でも雪が降って気温が下がってしまった。

そのため体が疲れてしまい免疫力が低下しまったりしたらインフルエンザをはじめとする各種の感染症にかかりやすくなってしまいますね。かかってしまうと免疫力が低下しているわけですから重症化する可能性も高くなってきます。

規則正しい生活や十分な睡眠そしてバランスのとれた食生活さらに予防接種で予防を心がけるようにしましょう。

次に症状に違いですがB型はお腹の症状が現れてしまいます。食中毒によく似ている症状です。腹痛や下痢なども一般的なインフルエンザの症状に加えてでてしまうことがあります。

そういえば今年は高熱がでてしまい腹痛や下痢の症状が多く見られました。インフルエンザの検査をしたところインフルエンザ陽性という患者さんを多く見かけました。高熱がでてしまいお腹の症状がでてしまったらすぐにでも受診しましょう。水分の摂取ができないと脱水になってしまいさらに悪化してしまいます。小さなお子さんや高齢者は特に注意です。

傾向ですがどのような傾向かというと例年のインフルエンザと違い重症化しやすいというのが最大の特徴です。

今流行しているインフルエンザは何度も流行しているA型ほど流行していません。そのため抗体を持っている人は圧倒的に少ないからなのです。そうなってしまうと必然的に感染してしまう方が多く見られてしまいます。

繰り返しになってしまいますがインフルエンザも治療よりもまず感染予防が大切となってきます。呼吸をしなければ絶対に感染はしませんがそんなことができる人はこの世の中に存在しません。

予防が最大の防御方法です。死亡率はわずかですがかかってしまうととても辛くなってしまいます。もしインフルエンザかな?と思ったら無理せず我慢せず早めに医療機関を受診しましょう。

関連記事: インフルエンザの予防接種を受けたのにかかってしまった【予防接種は本当に効果があるの?】