透析クリニックとはどんなところ?

全国では慢性腎不全を患っている方はたくさんいらっしゃいます。

慢性腎不全の方は透析をしないと残念ながら命を落としてしまいます。

しかし、透析をきちんと受けていて日常生活を改善できれば健常者と変わりません。そんな慢性腎不全の患者さんを支えるのが透析室と呼ばれるところや透析クリニックというところです。

透析クリニックで働くスタッフ

透析クリニックは透析だけをやっているところもあれば、病院の施設の一部だったりいくつかの形態があります。

医師や看護師はもちろのこと、事務員、臨床検査技師、臨床工学技士、栄養科職員など様々な職種の人が働いています。

透析クリニックの透析時間 勤務時間について

1回の透析に要する時間は3時間から4時間くらいです。患者さんは週に3回は透析をしにやってきます。スタッフの出勤時間や休憩時間、1回の透析に要する時間を考えると2部制でも夜遅くなってしまいます。

朝8時半受付開始で9時から透析を始めてもお昼は過ぎてしまいます。おおよその時間を考えると夜の9時とか10時にはなってしまうのではないでしょうか。

どんなサービスがあるか

透析クリニックによって違いがあるかもしれません。

・送迎サービス
まず送迎サービスですね。これはとても重宝しますし便利です。これなら天候の心配はありません。自宅の近くや最寄りの駅までの送迎があれば交通費の節約にもなります。車椅子の方でも送迎ができる車で来てくれます。何よりも楽ですね。

・給食サービス
給食サービスがあるところもあります。午前中から透析を受けているとお昼ご飯の時間は過ぎてしまいます。そんな時空腹のお腹を満たしてくれる給食のサービスがあります。サービスといっても実費はかかると思います。

透析をしていると片方の腕に穿刺をして透析の機会を動かしているので片腕が思うように動きません。食べやすいように主食がおにぎりだったりおかずはスプーンで食べられたりお箸でつかんでも崩れないような工夫がされたりしています。栄養面でも透析患者さんように作られているので心配はありません。午後から行う方に対しても同様な給食サービスが受けられますよ。

透析クリニックの設備について

皆さんは透析室や透析クリニックというところに足を踏み入れたことがありますか?

共通しているのはとても綺麗なところという印象が強いです。透析用のベッドも狭いなりにも人間工学を考えたベッドや退屈しないようにテレビやDVDの鑑賞までできるところもあります。

その他の変わったサービスとして透析の患者さんでも旅行にいったり仕事で出張ということだってあります。あらかじめ透析しなければいけない日や出張先が分かっていれば現地で透析を受けれる旅行透析があります。もしそんな方がいらっしゃったら教えてあげてくださいね。応じてくれる透析クリニックはあるはずです(中には自分のクリニックの患者さんがいっぱいでできないと言われることもあります)。

その他のサービスとして緊急に透析を受け入れてくれたり電話で対応してくれるところもあります。栄養指導や医療相談に応じてくれるところもあります。

どこの透析クリニックにもいる臨床工学技士とは

透析クリニックで聞きなれない職種の方がいますね。

臨床工学技士(国家資格です)は医療に使う機器の操作や保守点検を行います。透析などで使う機械も臨床工学技士が保守点検を行ってくれます。だからわれわれ看護師も患者さんも安心して透析業務に従事したり透析を受けれるのです。

透析クリニックのこれから

需要はまだまだ増えてくると思います。そして透析患者さんのためにさらなるサービスが生まれ進化していくと感じます。

関連記事:新人1年目から透析クリニックへの転職体験談