看護師の検診業務について【血圧測定と採血】

検診や健康診断の業務がありますが皆さんは経験がありますか?

学校検診、職場での検診、市民検診、健康診断などたくさんありますね。

看護師の検診業務の内容とはどんなものがあるでしょうか?

検診業務の内容

看護師の検診業務は事業所検診、学校検診、市民検診など、たくさんあります。

検診の内容として血圧測定、胸部のレントゲン写真、身長や体重測定、腹囲測定、視力検査、聴力検査、心電図、尿検査、血液検査、診察などがメジャーな検診内容です。その他には内視鏡検査、乳がんや子宮がん、前立腺がん、胃がん、肺がんなどの各種がん検診などがあります。このような検診の場でも看護師は働いています。今では検診だけを行っている事業者もいます。また自治体から委託を受けて病院内でも市民検診やがん検診をしています。

看護師の検診業務

看護師は何をするかというと、血圧測定採血です。その他の業務もやることはありますが現在は細分化されているのでこの二つが主な業務に成ると思います。事業所を例にしてお話をしてみましょう。

事業所によって検診を請け負う時間が様々です。朝八時頃からとか午後一番からとか、検診事業者は検診の内容、検診者数、場所を考慮して幾つかの事業所を掛け持ちで検診に訪れます。移動の手段としては胸部レントゲン車や胃のバリウム検査ができるレントゲン車にスタッフが乗り込み移動します。大型の車なので運転免許を持っているスタッフが必要です。

スタッフは医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師、事務職員、運転手の組み合わせが多いです。放射線技師が車の運転を兼ねている場合もあります。運転手は検診の間は運転が当然ないので検診の補助業務にあたります。

時間厳守なので約束した時間には必ず到着しなければなりません。私の場合はだいたい近場が多かったのですが、朝の六時に集合して近県まで移動することもありました。

検針業務の実務

レントゲン車で検診先に到着したら、検診スタッフの責任者が事業所に挨拶に行き、現地に無事到着したことも検診事業者の責任者に連絡をします。

レントゲン車を所定の場所に配置して電源をつないで放射線技師はレントゲン撮影の準備をします。他のスタッフは検診専用の部屋を借りて検診の準備を始めます。準備が整ったら検診業務の開始です。看護師は血圧測定、採血業務がメインになりますが臨床検査技師が採血業務を兼任することもあります。当時は水銀血圧計を使って血圧測定をしていました。現在は自動血圧計を使用することもあります。

年配の従業員の方が多いところは意外に血圧を気にしている方が多いです。

「血圧どのくらいだった?」「血圧の薬を飲んでいるんだけど大丈夫かな?」と測定ごとに気にされることが多いです。

血圧相談を持ちかける方も多いですよ。そこで邪険にすると失礼にあたるのですが、人数も多いとどんどん時間が過ぎ去ってしまうのでほどほどに済ませる話術も必要ですよ。

血圧測定時に水銀血圧計なので聴診します。その時は終わる頃には耳が痛くなるので痛い場合は耳のケアをしましょう。個人的にはたくさんの方と触れ合うことができたのでこの仕事は楽しかったです。緊急で切羽詰まった状況というのが全くないのですから。

採血業務について

次に採血業務ですが、私は経験のない真空管採血をしました。病院の中でも真空管採血を行っているところもありますが私は経験がなかったのでスタッフの腕を借りて練習をしました。採血も採血する側と採血される側、血管の状態によってはうまくいかないことは結構あります。病院の中では後ろ盾があり、他の看護師と変わることができます。

参考:看護師が行う点滴注射【採血時のコツ、注意点について】

しかしこのような検診の場では変われる看護師はいないので、どうしても採血ができない場合は臨床検査技師で採血ができる人だったらかわってもらったり最終手段は医師にかわってもらったりできます。私の場合はそこまで採血で手こずったことはとりあえずありませんでした。検診業務は緊急を要する処置や検査、手術などはありません。

ふれあいが楽しいと感じる看護師さんは最適な業務と言えると思います。