看護師とマタハラについて【妊婦の先輩がマタハラ被害に合っていました】

嫌な言葉がありますね。いつからこんな言葉が生まれたのでしょうか?セクシャルハラスメント、モラルハラスメント、パワーハラスメント、そして今回書かせていただくマタニティーハラスメントです。

看護師がマタニティーハラスメントを受けることがあるのか?

残念ながら現実にあります。妊娠していることを理由に退職を強要したり不快な言動やいじめ不当な扱いを受けることがあります。

これは看護師だけではなく一般の女性たちにも言えることです。

マタハラを受けていた先輩の話

私の先輩と久々に会った時のことです。お子さんも大きくなり「妊娠しながら大変だったね」なんて話をしていた時にマタニティーハラスメントの話が出てきました。当時私自身は気がつかなかったのですがその先輩はマタニティーハラスメントを受けていたそうです。

婦長(当時は師長ではなく婦長と呼ばれていました。)に「妊娠したから夜勤を外してほしい」と進言した時に

「妊娠は病気ではないから通常通り仕事はやってもらう。産休があるのだからゆっくり休めるでしょ」

と信じられないことを言われたそうです。

つわりがひどくて休もうとしたら

「休んでもいいけどその代わり別の日に出勤してもらう。病気でもなんともないのだから」

とまた心ないことを言われたそうです。

さらに産休に入ろうとしたら

「今度来る時は違う人を雇っているかもしれないから部署異動をしてもらうか不服ならやめてもらうかもしれない」

と言われたそうです。

その時はさすがに凹んでしまい出産して産休が終わる頃には退職して違うところで働きたいと思ったそうです。

妊娠していてもハードな勤務をこなし一回だけ切迫流産をしてしまいそのまま入院。子供の方を大事にしたいのでその先輩はそのまま退職してしまいました。

このように忙しいからとか人出不足だからとか無理をさせられて辛い思いをしたり流産してしまった看護師もいます。

確かに妊娠は病気ではありません。しかし通常に状態ではないことを配慮してあげてみいいんじゃないかなと思っています。同じ女性看護師が働いている職場だから理解してくれると思いがちですがそうでないことの方が多いのです。

一般女性と比べて看護師がマタニティーハラスメントを受けてしまい退職してしまうということは少ないみたいです。しかし現実にあるのがとても悲しいです。

看護師がマタニティーハラスメントを受ける時はどんな時か?

つわりが急にひどくなったり体調が突然思わしくなかったりした時は突発で仕事を休まなければなりません。このようなことが何回か続けば周囲のスタッフに負担がかかるなどの迷惑をかけてしまいます。

そんな場合はやはりスタッフからは良くは思われなくなります。同じ女性でも出産経験がある看護師でも「妊婦は体調が思わしくないことが多い」とわかっていても自分の仕事が増えて疲労がたまっていれば嫌みの一つも言いたくなってしまいますね。

「土曜日や日曜日、祝日は必ず休みがもらえる」ということについても法律で本人が希望すれば認められます。

しかし感情的に他の看護師には理解ができないでしょう。時間外もそうです。「妊婦は定時で帰れるのにこっちは何時に帰れるかわからない。」定時に帰宅できることに対しても妬む看護師がいます。

マタニティーハラスメントを受けないためにはどうすれば良いか。

普段からスタッフ間で良好なコミュニケーションを保つことです。信頼関係の構築が重要です。

もしマタニティーハラスメントを受けてしまったら

すぐに所属長に相談しましょう。一人で悩んではいけません。そしてその事実や証拠を保全しておきます。最後の手段として弁護士や労働基準監督署に相談しても良いと思います。ハラスメントという言葉がなくなればいいですね。