看護師は職業上の経験は重要視され経験が長ければ長いほど給料にも反映され損することはありません。
では、看護師と多くの経験を積むにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は多くの経験を積み、給料をアップさせる方法についてお話させていただきます。
看護師として多く経験を積む方法とは
看護師歴がいくら長くてもできることが少なかったり、限定的な看護技術しか持ち合わせていなかったりしたら宝の持ち腐れです。では経験を積んでスペシャリストになったりジェネラルリストになるにはどうしたらよいのでしょうか。
それには、まずは自身で自己学習をしてスキルを上げることです。
なんでもいいのですが、1日の業務や夜勤明けで業務が終了するとき必ずあれはどうだったのだろうか?優先順位は間違いがなかっただろうか?聞いたことのない薬が出てきたけどなんの薬だろうか?など振り返ることだと思います。
薬の名前や効能を1日1個覚えるだけでも1年で365個覚えられます。これは極端な例ですが本当にそんな小さな積み重ねが大きな経験値となるのです。
国家試験に合格して看護師の資格を取得すればすべて終わりではないことをよく頭の中に入れておいてください。資格を取得するのも看護師の場合は大変ですが、資格を取得後も大変な苦労が待ち受けているからです。その苦労が経験となり自分の財産になりますし患者さんのためになってきます。
プリセプターやプリセプティーの制度がなかった当時
まだ私が准看護師の頃、配属されたのが脳外科と消化器外科の混合病棟でした。
当時は小さな病院であったため正看の学校に進学する雰囲気はなく、私もその一人でした。病棟のラウンドをしていた時に面倒を見てくれた先輩が「この患者さんは脳梗塞だけどアニソコリ(瞳孔不瞳)はみてきたの?」と聞かれた時に私は逆に「アニソコリとはなんですか?」と聞いたら「アニソコリもわからないで患者さんのところに行ってきたの?!」と約1時間くらい怒られその場で勉強をさせられました。再度その患者さんのところに行ったのは言うまでもありませんよね。
その時は現在のようなプリセプターやプリセプティーの制度はなく、その日その日行き当たりばったりの指導だったので大変苦労を重ねました。今では考えられないのですが、先輩の後ろをぴったりストーカーのように張り付いてやっていることを見て盗んで覚えるといった方式でした。(参考:看護師の先輩、後輩との人間関係をうまくするためのコツ)
もしプリセプターの方がいたら頼りにしてもいいとは思いますが、自己学習もしっかりしないといい経験は積んでいくことはできません。仕事をしながら経験を積んでいくことは大変かもしれませんし覚えることも山ほど出てくることもあります。
しかし、それらを克服した時はお金では買えない自分の財産になりいつかは後輩に伝承することができてきます。仕事をしながら、または自己学習を積みながら経験値をアップしていくこと、すでにご理解していただけたと思います。
看護師向けセミナーや講習会に積極的に参加する
現在、いろいろな団体が看護師向けのセミナーを行っています。
国家試験の受験勉強に受験対策としてあるセミナーに参加しましたが、ポイントがよくまとめられており覚えやすかったのを記憶しています。それとは違いますが、仕事と関連するセミナーに参加することもスキルを上げるだけではなく仕事に生かせれば素晴らしいと思います。
色々なセミナーがあります。例えば心電図、フィジカルアセスメント、人工呼吸器、看護記録の書き方など無数の内容があります。
またセミナーとは違い各種の講習会もいいと思います。看護師向けの外傷看護(JNTEC)なども楽しかったですよ。
病院に来る患者さんは怪我でくることも多く外傷看護が必要になる場合があります。JPTEC、ITLS、ICLS、BLS、ACLS、PALSなど(参考:病院前外傷救護と看護師【JPTECの受講のすすめ】)、今ここで説明をすると長くなるので内容については割愛をさせていただきますが内容も濃く臨床の現場で役に立つことは間違いありませんが費用が高く人数も限定されるなどのことがありますが身につければ患者さんをいざという時に救う武器になります。
色々な経験を積んで誰にも負けない看護師になってくださいね。