病棟の一般病棟の日勤看護の業務解説【看護師の一日】

看護師として働く場合イメージ的には病棟を思い浮かべる方が多いと思います。私も看護師ですが資格を取ったばかりの新人の時は病棟に配属されました。一口に病棟と言っても何種類もあり診療科目でわけていたり重症度でわけたりすることがあります。外科病棟、産婦人科病棟、内科病棟、精神科病棟、ICU、NICU、HCU、CCUなどまだまだ沢山あります。

今回は一般病棟の看護業務についてお話をしたいと思います。

一般病棟の看護業務について

病院や病棟によって多少の違いはあるとは思いますが、大体ということでイメージして頂けたらと思います。

まず日勤業務です。勤務開始時間ちょうどにきて業務を開始する看護師はいません。情報収集から始めます。カルテを参照して患者さんの様子を知ることから始めます。昨夜の状態、バイタルサイン、行った処置、今日の検査の段取り、食事の摂取量、排泄の状態、新たに入院した患者さんの情報、退院予定、家族と医師の病状説明の日程など多くのことを把握しなければなりません。

情報収集しているうちに業務開始時刻になります。朝礼が始まりそのあとは夜勤看護師からの引き継ぎ(申し送り)を受けます。患者さんの受け持ち数にもよりますが大体20分から30分くらいかかってしまいます。近年この申し送りを廃止し少しでも患者さんのいるベッドサイドに早く行こうという動きがあります。実際申し送りを廃止しているところがあります。

看護業務を開始する前に受け持ちの患者さんに挨拶をします。挨拶が終わった後は清拭と言って患者さんの体を蒸しタオルなどで拭いたりします。体を自分で動かせない患者さんは看護師2人で行います。おむつを替えたり褥瘡が出来ないように体の向きを変えたり(体位変換)します。

バイタルサインの測定

それらをしていくうちに患者さんの今の状態が把握でき次にバイタルサインの測定が始まります。バイタルサインとは生命兆候をつかむことです。体温の測定、血圧の測定、脈拍の測定などです。そこで何か異常があった場合すぐ対処します。

例えば熱が高かったら熱を下げるためにクーリングを施したり医師の事前の指示があれば解熱剤を使うなどです。点滴がある患者さんは午前中から開始します。

昼食

昼食時は看護師も交代でナースステーションに待機してナースコールの対応や食事の介助をします。また昼食後の配薬や内服の介助もします。患者さんの昼食が終われば午後の検温が始まります。その間に検査や手術がある患者さんを受け持った場合それに追われたりします。午後になれば大概の病院では家族あるいは友人などの面会が始まります。ある時は家族の対応もしなければなりません。

午後~夕方~帰宅

午後の業務をこなしていくうちに夕方になってしまいます。夕方4時半ころから夜勤看護師に申し送りが始まります。引き継ぎ内容は昼間の状態、前夜勤で変わったことがあればそれも伝えたりします。どんな検査を受けたかその結果はどうだったのか重要なポイントを簡潔に短時間で伝えないと時間がいくらあっても足りなくなります。

申し送りを廃止していればすごく時間を有効に使えますね。しかし現実には色々な意見があって完全に廃止しているところは少ないようです。申し送りが終わったら看護記録を記入したり看護記録の見直しをしたりします。

近頃、電子カルテを導入しているところが増えてきます。ノートパソコンで看護記録を記載したり見直しをしたり医師の指示内容も入っていて大変便利になっています。パソコンスキルがないと難しいことがあります。帰る前に何か漏れはないか本日の業務の見直しをしてから帰宅になります。

大体ですが病棟の日勤看護業務はこのような流れになります。