理学療法士になるためには【理学療法士と看護師の関係】

病院にはたくさんの患者さんがいらっしゃいます。また入院患者さんだけではなく外来でも患者さんが訪れます。

その中には病気や怪我で体の機能が衰えてしまった方も少なくありません。

そんな時私たちの病院には理学療法士の方がいます。

「動作の専門家」と呼ばれています。

私もだいぶ前ですが車に乗車中、信号待ちをしていたらトラックに後ろから追突されてしまいひどい笞打ちを患ってしまいました。首が痛くそのせいで頭が重くなり吐き気もひどかったのをよく覚えています。

リハビリ室の理学療法士の方にホットパックなどのリハビリをしていただいたりしてすごく楽になりました。

このように機能回復だけではなくて治療の一面もある理学療法。今回はこの理学療法士と看護師との関係についてお話しさせていただきます。

理学療法、理学療法士とは

理学療法とは怪我や病気で体の機能の一部や機能が失われてしまったまたは一部の機能が失われてしまった患者さんに対して人間の基本動作である歩行する、立つ、座るなどの回復や障害の悪化を防ぐことを目的とした運動療法や物理学的療法をもちいて自立した日常生活を送れるようにする医学的リハビリテーションのことです。

理学療法士とは上記のことを医師の指示を受けて患者さんに実践するプロフェッショナルです。

どのような人に理学療法を施工するのか?

病気やけがなどをすれば何らかの機能が失われたり機能が低下してしまう方がいます。また高齢者は特に病気やけがをしていなくても手足の力が加齢とともに弱ってしまいます。

生まれつき障害を持った子供たちもです。理学療法の対象はこれらすべての方々が対象です。

理学療法士はどうやってなるのか?

高校卒業か高校卒業同レベル以上の学力を認められた人が理学療法養成所に入学して所定の養成課程を修了する必要があります。

養成課程を修了した人だけに理学療法士国家試験の受験資格が得られこの国家試験合格者に理学療法士の国家資格が与えられます。

看護師と同じ国家資格で、なるにはとても厳しい道のりを歩まなければならないのです。

理学療法士の活躍の場

医療機関が主な活躍の場になりますね。一般病院、大学病院、小児病院などをはじめ訪問リハビリ、介護老人施設、介護予防施設、身体障害者福祉施設、肢体不自由児施設、スポーツフィットネス、養成校の教員や指導者など多くの分野で活躍しています。

理学療法士と看護師の関係とは

理学療法士も看護師も目標の設定は一つです。病院でいえば患者さんになってしまいますがすべての対象者の社会復帰や失われた機能を取り戻したり機能低下の防止です。

そのためには常に状態の情報交換をしなければ対象者に対していい仕事がお互いできません。車でいえば左が理学療法士の車輪で右が看護師の車輪。車のボディーが対象者です。車が走り出す関係に例えるとそのような関係になってくると思うのですがいかかでしょうか?

理学療法士はリハビリの専門家です。看護師は療養上のお世話が主な仕事です。機能回復を図りながら訓練を図りながら身体向上を目指します。そのうえで療養上のお世話をさせて頂く看護師が援助してすべての対象者の方たちを援助します。このような関係性があるからこそリハビリも療養生活も送ることができると思います。

私たち看護師がリハビリの専門家である理学療法士から指導を受ける場面も少なくありません。指導の内容を実践したりアセスメントすることにより看護の場面で活かせたりそれが対象者にとってより良い方向へと進んでいくでしょう。

私なりの言葉で理学療法士と看護師の関係をあらわしてみると夫婦のような関係でなくてはならない存在なのではないかと思います。

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