特殊な看護師の仕事【DMATについて】

護師の仕事と言えば病院などの医療機関又はクリニックや診療所、訪問看護ステーション、老人施設などがあります。

でももっと変わった仕事があるのです。

それは救命の第一線で働くドクターヘリやドクターカーで働く看護師です。

最近では災害が多くありますね。自衛隊や消防、警察などと連携をとりながら災害現場で働くDMATと言うものがあります。これは特別な訓練を受けた機動性のある医療派遣チームです。大体ですがチーム編成は医師、看護師が二人業務調整員(事務員)が一人という五人一組になります。(チームによっては編成が少し違う場合があります。)

今回は私もDMATの資格を所有しているのでそのお話をさせて頂きます。

DMATとは

DMATの歴史はそんなに古くはありません。皆さんのご記憶にもあるかもしれませんが阪神淡路大震災が発災した時に医療支援が遅れたために亡くなった命が多くあったという猛省から発足したものです。

災害にはいくつか種類があります。自然災害、航空機事故、テロ、など多数の傷病者が発生した場合のことを言います。そんな時はやはり救助や救出しただけでは生命の危険がある方もいます。

しかし、現場の救急隊員や救助隊員では医療処置をすることがほとんどできません。また現行法ではやってはいけないことになっています。そこでDMATの出番です。現場の救護所や避難所で医療機関に搬送するまでの間に高度な医療処置を施し大切な命をつなぎます。

例えば点滴や簡単な小手術や器具や器械を使った気道確保等、実施します。

応急処置とはいえ小さな病院、診療所のようなものです。治療の優先度や重症度を考えて次々と広域搬送を開始します。

ドクターヘリで搬送するのか?ドクターカーか?消防の救急車か?自衛隊の航空機か?搬送する地域は直近か?県外か?沢山のことを考慮しなければなりません。

その間にもどんどん傷病者の方は運ばれてきます。救護所や避難所だけではありません。DMATは別名瓦礫の下の医療チームとも言われています。実際の現場にでて医療活動することがあります。勿論危険が伴いますよ。

DMATの服装について

また、DMATの装備も消防士並です。ヘルメット、ヘルメットに装着するライト目を保護するゴーグル、ブーツや肘あてや膝あて、マスク、特殊な不燃性のユニホームなどが危険から身を守る装備です。

実際にフル装備をすると十キロくらいはあるでしょうか?ちなみにそれらの装備を病院で揃えてもらい内緒でこっそり聞いてみたのですが五人分で約百万円だったそうです。

DMATになるためには

ではDMATになりたい、やってみたいと思う看護師の方や看護学生さんのためにDMATになるためにはどうすればいいかについて、お話をさせて頂きます。

まず看護師の資格を有することです。そして、DMATになりたいという強い気持ちを持つことです。DMATの資格証の裏に「DMATを続けて行く意思がなくなったものはこの資格証を返納すること」とあります。それだけ過酷でつらいことだと思ってください。

近年、災害拠点病院の指定を受けるにはDMATを配置しなければならないという決まりが出来ました。そのため、DMATになりたければ災害拠点病院や大学病院などの三次救急を行っている救命センターに勤務している必要があります。

しかしDMATは少数精鋭の医療チームなので病院から選抜されたり試験を課すところもあるので中々狭き門です。

次に災害医療センターに赴き約四日間の講習や実技がたっぷりと叩き込まれます。衛星電話や無線機の取り扱い普段とは縁もゆかりのないことまで勉強します。

最後にテストが行われ合格しないとDMATにはなれません。残念ながら不合格になる人もいます。普段は看護師として医療機関などで働き行政などから要請があれば出ていきます。

貴方も強い意志をもったDMATを目指しませんか?

参考:災害時に大活躍するDMATの話【DMATになるためには】

まずは災害拠点病院に勤務すること DMATの求人

DMATになるためにはまずは災害拠点病院に勤務する必要があります。もし、あなたの勤めている病院が災害拠点病院ではない場合は災害拠点病院に転職する必要があります。

看護求人サイトのマイナビ看護師では大手求人サイトで全国の求人に対応しており、DMATになりたいといった個々のニーズにも対応してくれます。まずは災害拠点病院の中で働きやすい病院があるか、探してみましょう。(参考:おすすめの看護師求人サイト人気・評判ランキング

何を隠そう私自身がこのマイナビ看護師を使い、希望の条件の職場に転職することができました。私もDMAT隊員ですが、希望の職場に転職することができ、今では副隊長を務め、日々充実した看護師生活を送っています。

全国の災害拠点病院を参考に希望の病院を転職担当者の方に伝えればスムーズに転職活動を始めることができます。使命感を強く持った立派なDMAT隊員が増えることを祈っています。

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