必要とされる看護師になるには【看護師資格を取得したら】

看護師になるために一生懸命に受験勉強して合格して今度は卒業と看護師国家試験合格を目指してようやく手に入れた看護師資格。決して平坦な道のりではなかったと思います。

でもそこがゴールではなくてスタートなのです。

現在求められる看護師とはどんな看護師か?

私の個人論かもしれませんが人との関わりが好きな人、また常に上向きで向上心が旺盛な人、使命感をもって働ける人、心身共にタフであることです。よく病院のホームページなどで「経験よりも人間性重視」という言葉を見ます。看護師が対象としているのは犬や猫ではありません。機械や部品でもありません。人間を対象としているのです。

人と接するのが好きな人

病院には怪我をした方や病気の方たちが訪れます。同様の方たちが入院を余儀なくしています。そんな方たちは多かれ少なかれ精神的にも傷つき落ち込んでいると思います。看護行為や医療行為だけをするだけが看護師の仕事ではありません。絶やさぬ笑顔やコミュニケーションを使ってそんな方達を包み込む暖かさというメンタル的にもサポートできる力が必要です。

看護の現場では優しさや思いやりなどの相手を思いやる気持ちと慈しみが求められます。そんな豊かな感性と常日頃より培ってきた看護技術や看護知識を用いて患者さんに安全と安心を与えることができるのもとても重要です。

看護師の仕事も言葉は少し悪いかもしれませんが、流れ作業的なことも起こってきます。でもその中で自分自身が流されていないか?それと常に何かを学んでいるか?前進しようとしているか?そんなことも求められます。いざという時に応用がきかなくなり患者さんを守れなくなるからですよ。

また、先ほど看護師の対象は人間とお伝えいたしましたが、患者さんだけではなく対象はその家族や関係者まで含まれます。患者さんだけが看護の対象ではないのです。

しっかり家族やその関係者にも看護を提供しなければならないのです。そして良い看護を提供するには他の医療スタッフとの連携やコミュニケーションが必要になってきます。事務員、リハビリスタッフ、臨床心理士、ケースワーカー、放射線技師などの様々なスタッフとの関わりも良い看護を提供するのに必要です。このようなことは人と接するのが好きでないとできないことだと私は思います。

常に上向きで向上心があること、使命感を持って働ける人

看護の仕事というのはとても厳しい仕事です。なぜなら人の命を預かる仕事だからです。いいこともあればとても大変のこともあります。むしろ大変なことが多いと思います。患者さんの急変、ご臨終、立て続けに来る救急車、緊急手術、患者さんや家族からのクレーム対応、医師との関係etc・・・。

大変なことはきりがありませんね。

その中でいちいち心が折れていたりくじけていたりしたら看護師は勤まらなくなります。医療、医学は常に進歩しています。看護師も常に勉強していかないと良い看護ができなくなるおそれがあります。向上心は常に持っていたいと思います。看護師向けのセミナーや講習会はたくさん開催されています。ぜひ参加して新しい知識、新しい技術を学んで患者さんのために役立ててほしいです。

心身共にタフなこと

看護の仕事は本当にしんどいと感じたり辛かったりすることはたくさんあります。先ほどもお伝えしましたが一つ一つ心が折れていてはいい看護の提供ができなくなります。また看護師が病気がちで度々仕事を休んでいては待っていてくれている患者さんに迷惑をかけてしまいます。体調管理も大切な仕事の一部です。不規則な仕事で体調管理も大変だと思います。しかし看護師は看護のプロです。

いろいろお伝えしてしまいましたが、当たり前だよという声があると思います。しかしこれらのことを実践するのは難しいと思います。実践できることが必要とされる看護師だと思います。

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