嫌な患者さんの対処方法【看護師のセクシャルハラスメントの悩み・体験談】

看護師をしていると必ず嫌な患者さんに出会いますね。または患者さんの家族にも悩まされることがあります。

患者さんとの相性は護師人生を送る上で切っても切れない縁ですね。具体的にはどんな方達でしょうか?

男性看護師が増えてきたとはいえ、まだまだ女性看護師が多く女の仕事というイメージが払拭できません。

やはり、セクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)がとても多いです。卑猥な事を話す、体の一部を触る、または触ろうとする、しつこく電話番号や住んでいるところを聞こうとする、一方的にプレゼントを送られるなど沢山あります。

患者さんのセクシャルハラスメントの体験談

経験上こんな事があります。

若い男性患者がKさんという二十歳の女性看護師に「電話番号を教えてよ。教えてくれないのはKさんだけだよ。他の看護師さんはみんな電話番号を教えてくれたよ。」という嘘をつかれました。

まともに受け取ったKさんは素直に電話番号を教えてしまいました。後で電話番号を教えた人は誰もいなかった事に気がつき、後悔をしました。その夜からKさんの携帯電話に電話が頻繁にかかってくるようになりました。電話の表示は公衆電話となっており、思い当たるのは電話番号を教えてしまった患者さんだと感じました。

しかし、他の人からかもしれないので恐る恐る電話にでると案の定その患者さんからでした。

「もうすぐ退院だから食事に行こう」「映画でも見に行こう」「家はどこなの?」

などのお誘い電話がしつこいほどかかってきました。病棟であっても止めるように伝えましたが効果がなく、上司である師長に相談をしました。

「大切な個人情報を簡単に教えてしまうあなたも悪い」

という不注意を指摘されました。

退院が間近でしたが患者さんの病棟を主治医と相談の上変えてもらうことで何とか解決しました。

またKさんも電話番号を変えてからは、電話もかからなくなりその患者さんからのしつこいお誘いもなくなりました。

ストーカー行為を受けて事故に合わないために

この場合はまだ命の危険性というのがありません。

しかし、時と場合によってはストーカーまがいな事をされて不愉快な思いをしたり怖い思いをするかもしれません。

こんな場合は上司に相談したり家族に相談したりしましょうね。

病院によっては火災警報機のような防犯警報機があります。そのボタンを押すと警察がすぐに来る仕組みがあります。またポスターや掲示板で「暴力や暴言には断固として立ち向かいます」ということを現しており抑止効果が出ています。防犯カメラも同じ効果があります。

アルコール中毒の患者さんへの対応

また、看護職をしていてよくあたるのが酔っぱらった患者さんです。病院だけでなく警察や救急隊も同じです。アルコールが体内に入ると気が大きくなるのでしょうか?普段は大人しいのに大暴れしたり大声で叫んだり喧嘩早くなったり大変困ったもんです。

酔っていても、大声で叫ぶ程度であればまだ良いのですが、急性アルコール中毒でショック症状を呈し、命を不幸にしてなくしてしまう方もいます。

こんな症例があります。

救急隊から大量飲酒後の意識レベルの低下ということで要請を受けました。

ところが来た途端それは否定されました。何を否定したかと言うと、アルコールの多量摂取で嘔吐し吐物が気道を閉塞し窒息を起こしていました。あらゆる救命処置を施しましたが結局帰らぬ人になってしまいました。

もし酔っぱらった患者さんが来院したら毅然とした態度で接しましょう。自分自身が怪我をしてしまってからでは遅すぎるので、危険を感じたら近寄るのを止めて応援を呼びましょう。もし救急搬送されたなら救急隊や警察にも応援を頼みましょう。

私の勤務する病院では暴れたり危険行為がありそうな患者さんが搬送される場合、警察にも病院に来るように依頼します。

嫌な患者さんの代名詞と呼ばれるのはこれらの患者さんが多いでしょうか?滅多にある事ではありませんがこれらの事を頭の片隅にでも置いて頂けたら幸いです。

看護師はストレスの多い仕事(参考:看護師のストレスにはどのようなものがあるのか【夜勤、休日出勤等】)ではありますが、その分多くの人から感謝され、やりがいを感じる仕事です。これからもいろんなことがあると思いますが、頑張って多くの人を助けてあげられる看護師を目指しましょう。