医師がDMAT隊員になるためには?【DMATの構成人員について】

DMATは特別な訓練を受けた機動性のある医療支援チームです。大体ですが5人体制が多いです。

その構成している職種も医師や看護師だけではなく事務員や薬剤師、臨床工学技士の方々も加わってチームによっては構成しています。

今回の熊本の大震災においても自衛隊、消防、警察の方々が救難救助にあたっていました。医療支援のためにDMATも派遣されたのをご存知の方も多いと思います。

そして私のツイッター(@tomcatf012)でもDMATに関するご質問もいただいています。

将来このDMATの隊員になるにはどうしたらいいのか?多くの方々に関心いただきました。改めてまたみなさんにお伝えしたいと思っています。

DMATの構成人員

人数的には先程お伝えしたように5人くらいが多いです。

まず人員の構成内容ですが医師、看護師、そしてロジスティックと呼ばれる業務調整員から構成されています。

構成職種はそのようになっていますが医師が何人か?看護師が何人か?業務調整員は何人か?というのはチームによってかなり違ってきます。

ちなみに私のチームは医師が2人看護師が2人業務調整員が1人という構成になっています。

研修などに行くと医師が1人看護師が2人業務調整員が2人というチームや医師が2人看護師が1人業務調整員が2人といった構成になっているチームがあります。特にこれに関する決まりはありません。医療期間の事情によってもかなり違ってきます。

業務調整員は普段は医療事務員だったり薬剤師、臨床工学技士の方々も活躍しています。

業務調整員はまさに私たちが医療活動するための縁の下の力持ち的な存在です。事務的なこと情報収集、本部での事務補助、物資の調達の手配、隊員の活動支援など平時からでも訓練や研修などの手配、調整など本当に普段から支えていただいています。

熊本の震災によって・・・DMATに注目が集まっています

私のツイッターに今回の熊本の震災をきっかけに将来は医師としてDMATの隊員になりたいがどうすればなれますか?という非常に頼もしいご質問をいただきました。

その他の方々にも以前同じようなご質問いただき私自身すごく嬉しく感じています。医師でも看護師でも業務調整員でもDMATの隊員になる方法は同じです。

今回は医師としてDMATの隊員になるには何科が良いのか?など私がわかる範囲でお伝えしたいと思います。

医師としてDMATの隊員を目指すための方法について

医師としてDMATの隊員になるには医師の資格があることが大前提になります。

説明するまでもありませんが高校を卒業して医学部に入学して卒業そして医師国家試験に合格しなければなりません。

そして、災害拠点病院に勤務し、DMATを希望し、選抜されることが必要です。(参考:全国の災害拠点病院

これは看護師も医師も同じです。

参考:災害時に大活躍するDMATの話【DMATになるためには】

災害拠点病院の指定を受けるにはDMATを配置しなければならないという決まりができました。ですので、今勤めている病院が災害拠点病院ではない場合には災害拠点病院に転職するということが必要になります。

また、在学中にもし可能ならDMATに関することを少しでも情報収集した方がいいかもしれません。もし卒業生でDMATをしている方や知り合いでDMATをしている方がいたらお話をいろいろ聞いてみてもいいかもしれませんよ。

ご存知のようにDMATは過酷な環境下に置かれる場合があります。悲惨なショッキングな場面にも遭遇することもありでしょう。精神鍛錬や体力を作っておいた方も必ず役に立ちます。医師自身も長時間手術で立ちぱっなしなど体力勝負ということもありますからね。

DMATになるためには何科の医師がいいのか?勉強しておくべきことは

ちなみに私のチームの医師は救急医、外傷消化器外科、整形外科、消化器外科の医師たちです。災害は外傷を負ってしまう方々が多いので外傷に特化した医師たちが多いのも事実です。

しかし内科的なことが不要ということは絶対にありません。

DMATが活動する場所は災害現場、救護所、避難所、被災した病院の医療支援など様々です。外傷がなくても内科的な疾患を発症してしまう方もいらっしゃいます。

DMATの医師は外科的なことや内科的なことも精通している方が良いと思います。

あとは災害拠点病院に勤務してその病院でDMATを募ったりしていれば応募して隊員養成研修を受けて合格すれば晴れてDMATの隊員となれるのです。

医療機関によって隊員の募集やチームの数も違うので充足してしまっていれば新たにということはないので下調べしておく方が良いと感じます。

そのようなことから狭き門ということも考えられますが平等にチヤンスはあります。DMATを目指す方々の健闘を祈っています。

DMATを目指し災害拠点病院に転職するには

上述した通り、DMATになるためにはまずは災害拠点病院に勤務する必要があります。(参考:全国の災害拠点病院

医師の方で災害拠点病院に転職を考えているのであれば、以下の医師専門の転職サイトを利用することをおすすめします。

エムスリーキャリア
ソニーグループの大規模医師転職サイト。非公開求人も多数揃えており、条件交渉力も強く、医師が20万人以上も登録している一番人気の転職サイト。

リクルートドクターズキャリア
リクルートが運営する医師転職サイト。こちらもエムスリーキャリアに引けを取らない大手転職サイトです。

転職仲介担当者に希望の条件を伝え、条件に合う転職先が見つかるまで辛抱強く待ちましょう。転職サイトを利用することであなたの代わりに条件に合う病院をとことん探してくれますし、待遇や給料交渉、面接対策もしてくれて、とても頼りになります。まずはあなたの希望の条件をしっかり伝えて、DMATへの進路を相談してみてください。

出来るだけ多くの方がDMAT隊員になれることを願っています。一緒に仕事ができる日が来るといいですね。