介護予防の大切さ ~認知症予防のための生活習慣~

誰でも年はとります。生まれた瞬間から老いに向かって人間は生きていきます。いつでもどんな時でも健康で楽しく長生きしたいというのは人間の望みの一つだと思います。

それは年を取ってからその思いは強くなる人が多いのではないのでしょうか?

加齢と共に身体能力も衰えてきて持病の一つや二つは抱えて生きていく方も多いですね。

本格的に高齢化社会を迎えている現在日本には介護保険というものがあります。老後の生活を不安なく過ごせるように社会全体で支えていこうというのが目的でできた制度です。

なぜ介護予防が必要なのか?

もちろんこの介護保険を利用して様々なサービスを受けるのも権利です。しかしできるだけ介護をされないで生きていくことも大切だと感じます。なぜならば生きがいを持ちながら自己実現を持ちながら生きていくことができるからです。

そこで高齢者の方が意欲を持って生き生きと生活していただくためには介護予防が叫ばれているのです。そして元気なうちから介護予防が重要となってきます。

介護予防の実践

認知症の予防・・・とにかく体をできるだけ動かしましょう。多くの酸素を体の中に取り入れて脳に良い刺激を与えることはとても大切です。生活習慣も見直しをしましょう。特に飲酒や喫煙、食生活などです。

家で閉じこもったりゴロゴロしていては刺激がなく身体機能がどんどん衰えていくばかりです。また認知症は早期発見、早期治療が大切です。きになることがあったらすぐに受診しましょう。

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体力や筋力のアップ

軽めの運動で構わないので疲れにくい体と転びにくい体を作りましょう。

高齢になると筋力が衰えてつまずきやすくなりそれが骨折へとつながり入院を余儀なくされると認知症になったり認知症がどんどん進行したり合併症(沈下性肺炎の併発や廃用症候群)などで寿命を縮めてしまいます。

体力アップ筋力アップを心がけましょう。でも無理は禁物です。無理のない範囲でやりましょう。

栄養状態のチエック

個人的には何もしなくても空腹感は強いです。体を動かす運動の後には特にです。

しかし運動量も活動量も減ってしまうと食欲や消化機能も低下してしまい低栄養になってしまいます。そうなると体の抵抗力が弱くなり感染症など病気に負けてしまいます。食欲をそそるような工夫を考えてみましょう。

うつ病の予防

定年退職や子供の自立などで社会的に家庭的に役割が変わってきます。また友人や配偶者の死などでうつ病になりやすいと言われています。我慢せずに辛かったらすぐ受診しましょう。

口の健康も大切

ものを食べたり飲んだりしゃべる機能がある口ですがこの口や舌の機能も非常に大切です。入れ歯が合わないとものが食べられない食べたくないとなると栄養状態が悪くなります。

舌の機能や嚥下する嚥下筋の力が低下すると誤嚥して誤嚥性肺炎を発症してしまう恐れがあります。唾液の量も大切です。老化が進行するだけではなく命に関わることになりかねません。口腔体操などでそれらのことを防ぎましょう。

その他介護予防に関わる行政の支援

行政によっては介護予防に関する取り組みをしています。

介護予防のための講演会や講座、介護予防に取り組む団体の支援などです。それだけではありません。

体力的に外出ができなかったりといった理由で外出が難しい方々のために行政の看護師、保健師、栄養士、歯科栄養士、薬剤師などが自宅に訪問し日々の生活でのアドバイスや悩みの相談に応じてくれます。

これはお住いの行政によって違うので問い合わせしてみてください。

介護のケアより介護予防の大切さがお分かりになっていただけたと思います。可能な限り介護を受けることなく生きがいを持って老後を過ごしたいと私は強く思いました。