乳がんの治療方法、原因、症状について ~しこりのすべてが乳がんではない~

昨今、有名人が乳がんになって闘病しているというニュースや報道を耳にしたり目にしたりすることが多いですね。有名人だけがなる病気でしょうか?それはもちろん違います。

日本国では未だに色々ながんで亡くなってしまう死亡率が第一位は悪性新生物であるがんなのです。

乳がんは男性でもなることがありますが罹患のほとんどは女性です。

年齢別で見てみると30歳代から増加の一途をたどり50歳代でピークを迎えます。女性のシンボルの一つである乳房。

それをがんで失ってしまうと身体的にも精神的にも喪失感はとてもとても大きく生きていく上で希望も無くなってしまうほどだと思います。

乳がんはなぜなってしまうのか?

乳がんは実はホルモンが関係しているのです。エストロゲンというホルモンです。妊娠している間はこのエストロゲンの分泌はお休みになるので妊娠経験のない女性ほど乳がんになりやすいとは言われています。

その他にももちろん理由はあります。しかし経産婦の方でも罹患してしまう乳がん。

乳がんに限らず身体の色々な部位に発生してしまうがん。その正体も徐々に謎も解明されては来ていますが謎に包まれたところもまだ多くあります。

乳がんの症状とは?

よく言われるのが乳房のしこりです。

しかし、しこりのすべてが乳がんというわけではありません。

乳房のえくぼすなわち変形や凹みや皮膚の色が変色する場合があります。この場合は乳がんが乳房の皮膚の近くにできてしまうと赤くなったり腫れてしまうということが見られてしまいます。

痛みや熱が伴う場合もありこの場合は炎症性乳がんと呼ばれています。この炎症性乳がんはリンパ管の中に詰まって発生してしまうため全身の転移の可能性が高くなってしまいます。

その他の症状としては乳房近くのリンパ節の腫れや遠隔転移をしてしまうと腰や背中、肩など骨転移と同時にその時には他の臓器に転移してしまっていることが多く見受けられます。

乳がんの検査方法

まず医師による問診、視診、触診。マンモグラフィー、超音波、CT、MRI、生検などがあります。

苦痛が伴わないものから苦痛が伴うものまであります。

乳房という女性にとって羞恥心が大きい部位のため検診や健康診断を受けない女性も多いということから政府や自治体でも乳がん検診の推奨や啓蒙は盛んに行われています。

乳がんの治療方法

手術療法はいうまでもありませんね。部分切除や全摘そして乳房温存術、乳房再建術というものがあります。症状や乳房がどこにできているか大きさ、年齢などによって大きく変わってきます。

次に化学療法です。化学療法です。乳がんが大きかったり手術ができない場合抗がん剤で叩いて乳がんを小さくさせてから手術をするということもあります。

しかし副作用が大きく脱毛や吐き気や嘔吐、食欲不振、骨髄抑制など様々な副作用で悩まされてしまい抗がん剤治療を拒否してしまう方さえいます。

私もかなり前ですが乳がんの術後や化学療法をメインに入院している患者さんの病棟に派遣看護師として勤務経験があります。

吐き気止めの投与や吐物の後始末、脱水にならないように点滴の管理、バイタルサインの監視、時には何をやっても副作用が止まらずにベッドサイドで背中をさすってあげることしかできなかったのをよく覚えています。

私はどこも悪くはなかったのですがこちらまで吐き気をもようしてしまいそうで辛かったです。

参考:抗がん剤などの化学療法は受けるべきか?【がん病棟看護師の業務体験談】

免疫細胞療法は人間の体の免疫細胞を体外で大量に発生させ機能を高めたり増強した上で体内に戻すという治療法です。
放射線療法、陽子線療法、重量子線療法などもあります。

自費で保険適用ではなかったり限局された場合だったり治療施設が極端に少ないといったデメリットやがん細胞は殺したがその周りの健常な細胞までダメージを与えてしまうということまで起きてしまいます。

がんは乳がんに限らず誰もなりたくはありません。

早期発見、早期治療はいうまでもなくがんから自分を守るための鉄則です。一日も早く撲滅したいです。

この願いは私だけではないと思います。全人類の願いの一つです。