アベノミクスの影響で景気は良くなったという声も聞こえますがまだまだ不景気の風は吹いていると思います。そんな折、今までそれほど人気のなかった職業に就きたいまたは人気はあったけど爆発的に競争率が高くなった職業というのがありますよね。
警察官、消防士、自衛隊、地方公務員などでしょうか。それと手に職をということで資格を身につけることも多く見受けられます。
看護師という職業も手に職がある仕事です。
しかし資格を得るには困難な道のりや資格を取得後も厳しい道のりが待っています。
大した動機はなかったけれど
実は私も一般企業に就職していましたが少し回り道をして現在に至っています。
高校卒業後に理数系の大学に進学し電気保安会社に就職が決まりました。当時はバブルの絶頂期で働く場所もいくらでもあり賃金も新卒でも破格の初任給がもらえた時代でした。技術職でしたが賃金も悪くないし仕事もそんなにきつくないから「まっいいかな!」と軽い気持ちで入社してすぐの新人研修も軽い気持ちで何も考えず受けていました。
ところが半年が経過したところ利益を生み出すための働き方に心の中で疑問が湧いてきました。
「自分は会社の利益のために働いているだけではないのだろうか?」と。
そう感じた途端に何を生きがいとして生きていけば良いのかわからなくなり突然嫌になり半年で退職をしてしまいました。その後はバイクショップでアルバイトしながら見えない道を探していた自分がいました。
ある日バイクショップのお客さんの中で病院で働いている臨床検査技師の方がいて「病院で働いてみないか?」と誘われて病院で働くようになりやがて准看護師の学校に通学し資格を取得しその何年後には看護師となり現在に至ります。
社会人から看護師へ
高校や大学を卒業して看護学校に入学して看護師になる方も多くなってきています。一度社会人として社会に出て働きしばらくして看護学校に入学して看護師になる方も増えてきています。社会人から看護学校に入学するといことはまた一から始めなければならないということです。看護学校に入学するにも無料で入学できるところはなくお金もまた2年から3年という月日を看護師の資格を取得するために捧げなければなりません。
それらの覚悟があるかどうか自分に問いたださなければ後で後悔をすることになってしまいます。また年齢制限から公務員関係の病院や大学病院など年齢制限を定めている病院があるので自分が働きたいと思った病院でもそのようなことがあると働けないというデメリットもあります。
参考:いろいろな経歴から看護師になる【看護師になるためにはどうすればいいか】
社会人としての経験が看護の役立つ
一度社会人として生きてきたならばそのしきたりや常識、経験がその後の看護師人生においてきっと役立ちます。そのようなことを望んだ病院もあり社会人経験を積極的に雇用する医療機関もあります。私も新人看護師さんを指導するときがあります。社会人経験のない新人看護師さんを指導している時こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが社会人としての常識がないなと思うことがたまにあります。
社会人経験した新人看護師さんを指導している時に逆にこちらが教えてもらっているということがあります。経験は貴重だと思います。社会経験のない新人看護師さんもいずれそうなることを祈って指導にあたります。
学校に入学するときも優遇される
看護学校を受験しようとするときに一般の入学枠とは別に社会人の入学枠があります。これは社会人を経験した方でないと受験できませんよというものですが試験内容も面接試験だけだったり簡単な試験だけだったり入学試験も簡素化しているところもあります。貴重な社会人経験です。看護を目指す中で必ずそれが武器となり役立つでしょう。