飛行機などに乗った事がある方は多いと思います。でもそれは観光や旅行などで乗りましたよね。
では、空を飛ぶ看護師がいるのをご存知でしょうか?
空飛ぶICUと言われているDr.ヘリに乗るフライトナースです。
私ももう少し若かったらチャレンジしたかった仕事の一つです。
Dr.ヘリはどの病院に配置されている訳ではありません。大学病院などごく限られた病院にしかありません。では、どのようにしたらフライトナースになれるのでしょうか?
フライトナースになるためには
まずはDr.ヘリを所有する病院に入る事です。
資格要件は病院により違います。
ある病院のフライトナースの応募資格は
- 看護師資格を取得後概ね五年以上の経験
- 心身異常がないもの
- 救急看護の経験があり救命センターなどの経験がある事
- JPTECやACLSなどを受講していて有効期間の資格を有する事
- 配偶者、本人、親の同意が得られる事
などがあげられます。
年に二回くらい関東と関西でDr.ヘリの講習会があります。それにも参加する事を義務づけているところもあります。非常に人気の職種なのでなりたい人は多く、かなり狭き門となります。
フライトーナースの業務について
フライトナースの業務は危険とも隣り合わせです。なぜなら墜落の危険と現場も必ずしも安全だとは限らないからです。
フライトナースは普段、フライトの要請がない場合は通常勤務を行います。フライトの要請があったらドクターとともにDr.ヘリにかけ込みます。Dr.ヘリの搭乗員はパイロットである機長、機上整備員、ドクター、ナースという四人編成です。Dr.ヘリに搭乗すると現場とのコミュニケーションは無線になります。
この無線を取り扱うのに無線技師の資格が必要になりますすので、無線技師の資格も取得します。
Dr.ヘリの活動は日の出から日没までです。外国では夜間も飛ばしているところもありますが、安全面と騒音を考えての活動時間です。
フライトナースの要請
フライトナースの要請はどのようにされるのかについてですが、まず現場に救急隊が出場します。患者の容体を見て、早急に処置をしなければ命が危ぶまれる可能性がある場合もあります。ですが、救急隊の医療処置には限りがあります。そこで、出来るだけ医師の手に早くゆだねた方がいいと判断された場合にフライトナースは要請されます。
そして、Dr.ヘリを所有している都道府県や病院によってもシステムが多少違ってきますが、現場からDr.ヘリの要請が入った場合、消防本部や警防本部に連絡が入ります。そこからDr.ヘリを所有する病院の航空管制センターに一報が入りDr.ヘリが飛んでいきます。騒音や安全の面からDr.ヘリは現場そのものに着地は出来ません。
障害物のない広い公園や学校の校庭、空き地などに着陸します。その場所まで救急車が患者さんを運び待ち合わせをします。(ランデブーとも言います。)救急隊から引き継ぎ機内に収容します。状態を搬送先の病院に一報入れながら離陸します。そして症状にあわせた処置(この場合は治療が)開始されます。
救急車の場合はドクターや看護師がいなければ応急処置だけになります。そのため、フライトナースは重要な役割を担っています。
看護師やドクターがいなければ治療は病院に到着してからになります。それでは手遅れになる事があるので、特に重傷外傷は一刻も早く治療が開始される事が重要です。外傷の現場では受傷した最初の十分間をプラチナタイムと言います。
また、受傷して一時間をゴールデンタイムと言います。その時間内に何かしらの治療が開始されれば救命できる確率は高いという時間帯です。現場では消防や警察と言った機関などと共に連携をとらなければなりません。普段からのコミュニケーションも大切です。
Dr.ヘリは日本全国にまだ数えるほどしかありません。なぜなら莫大なお金がかかるからです。機体の購入費、メンテナンス代、整備するためには部品の調達も必要なので部品代、燃料費、人件費などなど天文学的な費用です。各自治体の援助のあるところもありますが財政を圧迫しているのが現状です。
しかし近い将来Dr.ヘリの数が多くなり尊い命が沢山救えればいいですね。
※フライトナースについては以下の記事でも詳しく書いていますのでご参考に。
関連記事:ヨッシーもとても憧れているフライトナースのお話
フライトナースになるためには ドクターヘリのある病院で勤務
フライトナースになるための資質としては救急看護としての経験と実績が必要ですが、実際になるためにはドクターヘリのある病院に勤務していることが必要です。
今、勤めている病院にドクターヘリがない場合には、やはりドクターヘリのある病院へ転職することがフライトナースになるためには必要です。ただし、フライトナースは募集人数も少なく、人気も高いため、なかなかすぐには条件の合う求人が見つからないでしょう。
フライトナースは基本的には内部から選抜するため、まずはドクターヘリのある病院へ勤務することから始める必要があります。
ただ、面接の際には「将来はフライトナースになりたい」ということをしっかり伝えておくことが重要です。
せっかくドクターヘリのある病院に転職できたとしても、フライトナースの人員が不足しておらず、しばらく順番が回ってくる可能性がないのであれば、意味がありません。
まずは、フライトナースの募集があるのかどうかをチェックしておくことが必要です。
ドクターヘリのある病院へ転職するなら
フライトナースになるために転職を考えているのであれば、大手病院も幅広く取り扱っている優良転職サイトを利用するのがおすすめです。
看護師転職サイトの中では特にマイナビ看護師がおすすめです。
CMでもおなじみのマイナビ看護師は大手求人サイトで全国の求人に対応しており、非公開求人も豊富に取り扱っており、ドクターヘリのある病院など、詳細な情報を持っています。職場内部の雰囲気、人間関係、離職率などの内部の情報まで精通していますので、働きやすい職場を求めている人におすすめです。
また、待遇交渉や面接対策もしてくれるので、とても頼りになる会社です。
フライトナースになるためにはマイナビ看護師の担当者の人に
- フライトナースを目指していることを伝える。
- ドクターヘリのある病院でフライトナースの募集をしている、もしくは選抜されやすい病院を探してもらう。
- 勤務する課や給料、手当などの条件を伝える。
- 希望に合う病院を探してもらい、面接対策をしてもらう。
以上のような流れで任せるようにしてみてください。自分ひとりで求人先を探すよりずっと効果的かつ効率的に転職活動を進めることができますよ。
本気でフライトナースを目指すためにドクターヘリのある病院への転職を希望するのであれば、複数の転職サイトに登録し、可能性を広げることがおすすめです。希望の条件の病院に転職するためにはできるだけ早めに登録して長期的に良い求人が出てくるのを待つのがいいですよ。
以上、フライトナースは狭き門ですが頑張ってください。