寝ている時にいびきをかいているということはよくあると思います。しかし自分ではわかりません。
「いびきをかいて寝ていたよ」と友人たちと旅行に行った時言われたことがあり、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。
寝ている時になぜ人間はいびきをかくのでしょうか?最初私は疲れているからかな?と単純にそう思っていました。
いびきくらいと軽く見ていたらそれは重大な病気を発症していたということもあります。
今回はこのいびきについてお話をさせていただきます。
いびきの発生のメカニズムとは
人間は呼吸をしています。呼吸をしていなければ生きていけません。その呼吸によって空気が喉や鼻を通る時に中の粘膜を振動させた時の音なのです。
寝ている時に人間の体の筋肉が縮むときがあります。その時に一緒に喉や鼻の筋肉も縮みます。それにより上気道が狭くなり抵抗音や振動音となりいびきの原因ともなります。
上気道は様々な因子によっても影響を受けやすくなってしまいます。薬剤や加齢、肥満、疲労、疾患、アルコールによって狭くなることがあるのです。そのため空気抵抗がさらに大きくなり粘膜の振動も増えていきいびきとしての音も大きくなるのです。
いびきの原因
個人差もありいびきの原因もたくさんあります。まずはいびきのかきやすい人には特徴があります。ご自身に当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
- 疲れていてストレスがある
- 睡眠薬や精神薬を内服している
- 肥満している
- 就寝前にアルコールを嗜む
- 口呼吸の習慣がある
- 仰向けで寝ることが多い
- 鼻炎などの症状がある
いかがだったでしょうか?当てはまる項目はありましたか?
いびきの防止や改善、予防はこれらの原因を突き止めたり解消するしかありません。
いびきの日常生活の影響について
疲れがなかなか取れません。いびきをかいていると本人は寝ているつもりでも眠りが浅いため熟睡ができていないのです。寝た後も疲労感が残ってしまいすっきりしないからです。
同じ屋根の下で暮らしている家族の睡眠を妨げてしまいます。寝室で隣に寝ているパートナーや家族がいびきをかいていたらどうでしょうか?音がうるさくて眠れない事が多々あります。家族を睡眠不足に陥れてしまいます。
いびきによって睡眠不足となり能力の低下を招いてしまいます。睡眠不足の頭で試験などを受けてみて思考力が働かなかったという経験はありませんか?勉強や仕事の能率を著しく害してしまいます。
判断力や集中力も低下して思わぬ事故なども起こしてしまうことがあります。とても危険です。
いびきと病気の因果関係とは 高血圧や糖尿病
高血圧や糖尿病との因果関係があります。いびきをかいている時、呼吸が十分に行われていません。酸素不足になっている状態です。その状態が長く続くと高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすくなると言われています。
心臓や脳にも悪い影響を与えてしまいます。酸素が不足しているので酸素が必要な心臓の血管や脳が酸素が少ないことで不整脈や心不全や心筋梗塞を発症してしまう恐れがあります。脳に関しても脳梗塞など脳卒中を引き起こしてしまうこともあります。
そして近年皆さんも耳にすることが多いと思いますが睡眠時無呼吸症候群です。寝ている時に激しいい引きや睡眠中の呼吸停止などにより昼間に強い眠気に襲われてしまい勉強や仕事の能率が上がらないといったことのほかに運転中に居眠理をしてしまい交通事故を起こしてしまったなど重大な事故を起こしてしまう原因となってしまいます。
いびきの改善方法
- 枕などの寝具を変えてみる
- 眠る前の飲酒は控える
- ダイエットする
- 鼻呼吸の習慣をつける
- 横向きで寝る習慣をつける
などです。
改善が見られない場合は重大な疾患や事故が起きる前に睡眠時外来など標榜している専門機関の受診を早めにしましょう。