小児の救急電話相談#8000【看護師の電話相談の仕事はいかかですか?】

看護師が活躍する場所というのは病院や診療所、老人施設だけではなく色々な場所で活躍の場はあります。

そのうちの一つで電話相談という仕事があります。

現在は各都道府県単位で展開されている小児の救急電話相談や大人の救急電話相談がありますが、その仕事も看護師、保健師、助産師が受けています。電話相談の仕事といっても生命保険に加入すると健康相談のサービスが付随してきてその相手は看護師となります。今回はその電話相談のことをお伝えしたいと思います。

看護師の電話相談とは

小児の救急電話相談や大人の救急電話相談は各都道府県で展開している事業なので公共事業となります。この事業に参加したい事業所など募集をかけますがその場合は入札となります。公共事業なのでなるべくお金がかからずかつサービスの良い事業所を各都道府県では選びたいですね。

入札して選ばれた事業所は電話相談専門に行っている事業所がほとんどですが僅かながら看護協会が請け負うこともあります。

電話相談の仕組み 小児の救急電話相談

事業所の場合のお話をさせていただきます。

利用者は新生児から中学三年生の十五歳以下の子供の相談になります。電話をかけてくるのはほとんどその父親か母親、たまに祖父母からというのもあります。小児の救急電話相談は#8000という番号をかけるとつながります。

「娘が急に保育園から帰宅した途端高熱が出てしまった。どうすれば良いか?」そういった方からの電話が多くなっています。

昔のように何世帯も一緒に暮らしている場合が少なく核家族が多いため電話相談はとても多いです。子供から見たらおじいちゃんやおばあちゃんに何かあったら相談できましたが、現在は同居していることが少なく相談相手がいない事から小児の救急電話相談の件数は全国的にうなぎ登りです。

電話回線も限られているため、また一つの事業所で多くの都道府県の委託を受けていることが多く、電話がつながりにくいという現象も起きています。

看護師の電話相談の実務

電話がかかってきたら「お待たせいたしました小児救急電話相談です。相談員の⚪⚪がお受けいたします。」といった具合に電話を取り、相談者は父親か母親か子供の性別や年齢どこの市町村から電話をかけてきているのか聴取します。それが終われば子供の状態を聴取します。

状態に応じてホームケアをアドバイスし、明日の受診、状態が変化したらすぐ受診、今すぐ受診などを伝えます。

相談時間は大体五分くらいですが、長い場合でも十分で切り上げるようにしないと電話の向こうで相談を待っている人がたくさんいるので簡潔的に切り上げなければなりません。しかし相談が雑になるというクオリティを低くしてしまうと意味がありません。

そこは相談員の腕の見せ所です。

受診先の案内も仕事のうちです

受診が必要な場合は医療機関を案内しますが、眼科、耳鼻咽喉科、口腔外科などマイナーな科は夜間においてほとんど受診可能なところはありません。そんな場合は119番をしてそのまま搬送してもらうか、消防署で医療機関の案内を行っている都道府県があるのでそちらに問い合わせをするように伝えます。

必要なのは医学的知識だけではありません

小児の救急電話相談の看護師は小児科勤務の経験者がほとんどです。そしてパソコンと電話が連動していて操作しながら相談を受けるためのパソコンスキルや接遇のスキル、相談が終わったらパソコンで報告書を仕上げなければならないので文章作成のスキルも必要です。

大変かもしれませんが、あなたも経験を生かし、こんなお仕事はいかかでしょうか?

参考:#8000小児救急電話相談の看護師 仰天相談編