救急外来看護師の一日の仕事・役割について

病棟勤務や外来勤務、働く部署により一日の働き方は違います。病棟や外来では常に患者さんがいて行うケアには終わりはありません。救急病院なら独立した救急外来や救命救急センターなどを持っているところもあります。救急車や具合が悪くなった患者さんが来てはじめて業務が開始されます。またそんな患者さんの数が多ければ業務の終わりが見えません。

そんな一般的な救急部門の看護師の一日のお話をしたいと思います。

救急外来看護師の一日のスケジュール

大きい所になると救急病棟を併設しているところもありますが、今回はそんな施設はないという病院の救急部門です。

まず、朝八時には病院に入り、更衣室で着替えを行います。八時半に部署入りこれから来る救急車の情報の引き継ぎが始まり、そのあと所属長の朝礼が始まります。朝礼が終了後に業務が開始されます。病棟と一緒で環境整備や物品の補充や点検、清掃を行います。残留している患者さんがいれば夜勤者から引継ぎを受けて夜勤者は帰宅します。

一連の業務が終了すると、入院が必要な患者さんがいれば病棟に送り、外来受診が必要な患者さんがいれば受診科に患者さんを送ります。救急医の診察で帰宅可能な患者さんがいたら帰宅の準備をさせます。このように患者さんがいるときはそれなりの業務が多くあります。

救急車で患者さんが運ばれてきたら

次に救急車で来院される患者さんが搬送されてきたケースです。

医師が常に持っているPHSに救急隊から受け入れ要請の連絡が入ります。年齢や性別、名前、症状、既往歴、バイタルサインなどを聴取後に受け入れを判断します。受け入れが決まったらおおよその到着時間を確認し受け入れ準備をします。

救急車のストレッチャーから病院のストレッチャーに移し、看護師はバイタルサインの測定をします。医師から点滴や検査の指示を受けそれを実行します。例えば点滴をする、採血をする、心電図をとる、レントゲンの検査に連れていくなどです。

検査が終了するとそのあと処置がなければ観察室に収容され検査の結果を待ちます。観察室に収容された後も心拍モニターを装着したりバイタルサインの測定をしたり観察は怠りません。

検査の結果が出れば本人や家族に状況を説明して状態や検査の結果が逸脱していなければ内服処方や次回の受診日を説明し帰宅させます。入院が必要な場合本人や家族の同意を得て入院の準備をします。事務手続きをするために事務員に連絡したり着替えをしたり入院病棟へ搬送します。

その間も救急車が次々と訪れることも珍しくありません。休憩や昼食が食べることができないことも珍しくありません。何もなかったら交代で昼食をとります。午後も同じですが時々ですが症例検討会を初療室や観察室で医師を交えて行うことがあります。

ときには身勝手な患者さんも

救急外来で働いていると時には身勝手な患者さんも訪れてきます。例えば、昼間診察を受ける時間がなかったからと、時間外診療所のように扱う患者さんやタクシーだとお金がかかるから救急車できたという人もいました。そういった身勝手な患者さんにも対応しなければならないので、ストレスを感じることもあります。

参考:救急外来を訪れる自分勝手な患者さんたち

救急搬送がなく、空き時間がある場合は

一方、救急外来では救急搬送が無いときは比較的多くの空き時間をもらえます。

空き時間は物品の補充や点検、自己学習も行います。

本や教科書を読みノートパソコンを使ってインターネット検索し調べ物を調べるなど個々で違いますが、そんな時間の過ごし方をしています。夕方の四時半になると夜勤者への引継ぎが開始されます。朝と同じように残留されている患者さんのことを申し送ったりこれから来院される患者さんの情報などがあれば申し送りを行います。

それらが終了するとやり残したことはないか、看護記録の整理や残務を終了させて帰宅させます。確かに患者さんが来てから業務が始まる部署なので水物の仕事でもあります。何もないときは本当に何もありません。部外者から見れば暇に見えるかもしれません。

しかしそんな陰には具合の悪い方や怪我をした方の状態を安定化させそれ以上に悪化させず命を救うという重たい使命を帯びています。

そんな部署で働く救急外来の看護師はそんな思いで毎日沢山の救急患者さんのために働いています。

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救急外来の看護師はとても大変ですが、やりがいのある仕事です。看護師とはいえ、患者さんの命を助けてあげれるかどうか迅速な対応が求められます。その反面、救急搬送がない場合はゆったりと過ごすこともできる場所です。

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