これから新人看護師として働く方へ、看護師としての心構えについて

桜の咲き誇る四月は毎年たくさんの新入生や社会人の方々が誕生する季節です。厳しい看護学校を卒業され猛勉強を重ねて待望の看護師国家資格を取得される方もたくさんいらっしゃいますね。

これで終わりではなくこれからがスタート

新社会人のどなたにも言えることですが、学校を卒業して終わったと思うこともありますが、それは大きな間違いです。今こそが新たなスタートなのです。これは新人看護師のみなさんだけに言えることではありません。新社会人全員に言えることなのです。

新人看護師の心構え

国家試験を突破して申請すれば看護師免許が自宅に届きます。そしていよいよ看護師としてのスタートです。看護師もそうですが資格取得後も苦労の連続です!これは覚悟してください。なぜなら尊い人命のために尽くす、関わるために勉強してきたのですから。そして一部の奉仕者ではなく社会全体の奉仕者として働いていただきたいのです。

そして勉学です。社会人になっても働くことだけしていても進歩は見られないと思います。常に勉強は必要で特に医学も日進月歩です。私が看護師資格を取得した頃と比べるとたくさん様変わりし常識とやっていたことも現在では非常識ということが多くあります。勉強の方法はたくさんあります。本やメディアを使った学習方法、講習会やセミナー、通信制や夜間の大学に通学するなど。今でこそ私はベテラン看護師として働いていますが新人看護師の頃は本当に右も左もわからないという言葉がぴったりでした。

現在のように看護師としての教育体制が全く構築されておらず先輩看護師の後ろに背後霊のようにまたはストーカーのように一時も離れず仕事ぶりを盗み見て自分のものにしてきました。今このご時世にそんな指導方法をしている病院や施設はないと思います。嫌になってしまいますよね。

プリセプター制度というものを耳にしたことがあると思います。これはある一定期間において新人看護師をプリセプティーと呼びマンツーマンで教育する制度です。何をするにも新人に対して先輩看護師がついて回り指導教育する制度です。そんな名称を使わなくても新人看護師に対してやっている所はたくさんありますね。

参考:看護師の先輩、後輩との人間関係をうまくするためのコツ【プリセプターとプリセプティー】

私は今の教育制度をとても羨ましく思います。なぜならきちんとした教育下で臨床に万全とした体制で新人看護師が臨めるからです。大きな病院や大学病院などはほとんどそのような教育体制を整えています。

新人看護師は新社会人の一人です。

そんなことは言われなくてもわかっているよ!と言われそうですが、意外にわかっていない新人看護師が多いのです。新社会人としてNGなのは遅刻する、欠勤が多い、ミスをしても言い訳ばかりしている、挨拶をしない、元気や覇気がない、職場に時間ギリギリで来る、言葉使いが悪いなどでしょうか。

個人的に新人の看護師さんを見て一番嫌だなと思うことは挨拶をしない、挨拶ができないということです。

仕事は礼に始まり礼に終わります。それができない新人看護師は職場だけではなく社会人として失格です。元気よく挨拶しましょう。それだけでも周りから見られる目も違ってきますし自分の中でもやる気や元気が出てきて伸びていくことにつながります。

看護師は心身ともに強靭なとまでいかなくても健康管理には気をつけていかないと患者さんに対していい仕事ができません。体調が悪いなと思ったら必ず相談しましょう。少し休めばよくなる所を長期において休むようなことになってしまっては評価が下がる場合だってあるのです。健康管理はとても大切です。

そして私自身いつも言い聞かせていること、肝に銘じていることがあります。それはこんな自分でも待っている患者さんがいるということです。患者さんから見たらユニホームを着て臨床に出れば新人もベテランも関係ありません。全ての患者さんが看護師としてのあなたを待っているということをどうか忘れないでくださいね。こんなに素晴らしい職業にこれから一緒に歩んでいくのだから。