電子カルテは個人情報が満載!取扱い方法と注意点について

前回皆さんに電子カルテのことについてお伝えさせていただきました。

電子カルテ?何それ?という方も中にはいらっしゃったのではないでしょうか?

紙カルテの短所や長所電子カルテの短所や長所もお分かりになっていただけたでしょうか?

前回の記事⇒【比較】電子カルテと紙カルテはどちらが使いやすい?

今回はもう少し電子カルテの使い方についてお話しさせていただきます。

電子カルテには個人情報が満載

当たり前のお話しですが電子カルテには個人情報が満載です。

患者さんの名前住所、家族構成、家族の連絡先、病名、治療の内容、検査結果、治療方針。

など、きりがありませんが立派な個人情報が満載です。

現在では個人情報保護法という法律があり個人情報は手厚く保護されています。

私達看護師も患者さんの個人情報を診療上取り扱わなければならないので個人情報を第三者に絶対に漏らしませんという誓約書を書かされます。

万一漏らしてしまった場合にはどんな罰則を受けても文句は言いませんといった内容のものです。

電子カルテの取り扱いは?

そんな電子カルテですから誰でも使えるというものではありません。

まず初めに個人情報がどのようなものか?個人情報保護についての勉強をさせられます。

どのように遵守するのか?違反した場合の罰則規定などなど重要なことを学びます。

電子カルテといってもノートパソコンだったりデスクトップのパソコンです。

パソコンの知識が必要です。

しかし難しい知識は必要ありません。Wordくらいの取り扱いができれば問題なく使えると思います。

取り扱う一人一人にID番号が与えられパスワードも設定しなければなりません。パスワードも半年ごとに一回私達の病院では変えなければなりません。

ID番号で誰がカルテを開いたか?誰が使用したか?が管理されるからです。

職種によって権限が違います。例えば医師はお薬の処方ができますが看護師は処方ができません。

まだ聞いたことはありませんがこの権限の違いの悪用を防いだり全く関係ない人の悪用を防ぐためにIDとパスワードも設定されているのです。

さらにわたしたちもこのIDとパスワードを厳重に管理しなければなりません。さてIDとパスワードを入力してはじめて電子カルテの操作が可能になります。

よく注意されるのが電子カルテを開いたままその場を離れてしまうことです。

情報をそのまま誰かに盗み見されたりしてしまう可能性もあるからです。電子カルテから離れる場合は必ず閉じてから離れるようにします。

特にそんな難しい操作は必要ないのですがこのようにセキュリティは厳しいものになっています。

電子カルテでその他注意しなければならないこととは?

電子カルテは電気を使います。パソコンの中に電子カルテがソフトとして入っていますがパソコンは電気を使います。内臓バッテリーもありますが年数が経過すれば劣化してしまいバッテリーのみで使用していると電源が落ちてしまい記載途中の記録などが消えてしまいます。

また施設や電子カルテによって違いがあるとは思いますが連続で長い時間使用していると電源につながっていても突然シャットダウンしてしまうことがあります。

それを防ぐために1日に一回手動か自動で再起動をしなければなりません。

院内では沢山の電子カルテを使用しています。

情報を共有するために院内のあらゆるところにWi-Fiがはりめぐされています。電子カルテ同士、電子カルテとサーバーをつなぐにはWi-Fiが必要です。

このWi-Fiはインターネットともつながるのでウィルスが入ってきたらそれこそ大変なことになってしまうので変なサイトの閲覧は禁止になっています。

院内のシステムエンジニアの方がそのようなサイトなど閲覧できないように設定がされています。

あとUSBをさすことが出来ません。もちろん個人情報が盗まれないようにするのが一番の目標ですがウィルスの感染を防ぐためです。

どうしてもUSBを使用した場合はUSBのウィルスチェックを行いシステムエンジニア立ち会いのもと必要最低限のデーター移行などします。

今後電子カルテはもっと発達し色々な施設で使われていくと思います。