耳鼻科の看護師になるためには【専門スキルが必要だが夜勤が少ないメリットも】

耳鼻科でも看護師の働き場所があります。

小学生の頃よく耳が痛くなって母親に耳鼻科に連れて行かれたのをよく覚えています。最近ではスギ花粉症の季節になると三大症状であるくしゃみ、鼻水、目のかゆみに毎年悩まされています。そこでお世話になるのが耳鼻咽喉科の医院やクリニックです。

今回はそんな耳鼻科で看護師として働くことについて紹介します。

耳鼻科はマイナーな診療科ですがなくてはならない課です。

救急やICU、外科などと比べると言葉は悪いですが地味という感じがします。しかし私が小児の救急電話相談(#8000)の仕事をしている時に発熱、嘔吐、頭部打撲、肘内障などの相談に次いで耳の痛みの相談が多かったです。特に夕方から夜中にかけて病院や医療機関がやっていない時間の相談がとても多かったです。

休日や夜間は耳鼻咽喉科の医院やクリニック、病院はどこも診療を行っていないのが現状です。もしやっているとしたらかかりつけの医院やクリニックに電話して救急はやっていないけれど個別に相談に乗ったり診察をしてくれる先生も中にはいますがこれはすごく稀なケースです。

大学病院や大きな三次救急をやっている病院や救命センターなどでも耳鼻科の先生はいます。緊急性が高い患者さんの対応などで待機していることがほとんどなどで受診は出来るかもしれませんが、医療機関によって対応はまちまちなので必ず問い合わせが必要です。

余談ですがそんな時小児救急電話相談の相談員の対応としては痛い方の耳の後ろをクーリングをする、外傷ではなく風邪などを引いていて耳が痛くなったなどの痛みの対処方法として以前使ったことがある解熱鎮痛剤の服用や坐薬の使用を伝えたりします。それでも痛みが強く治らなかったりすれば小児科の受診を勧め鎮痛の処置だけということをお話しして受診先を案内します。やはり小児科の先生も中には耳の診察をしてくださる方もいます。

参考:小児の救急電話相談#8000【看護師の電話相談の仕事はいかかですか?】

でも耳の診察は特別な器具が必要なことが多く断られることも多々あります。耳の痛み(外傷を除く)は本人には辛いかもしれませんが緊急性が高くないので痛み止めの対処であとは翌日に耳鼻科の受診ということになってしまいます。いろいろ対処をしてもダメな場合や小児科での受診が駅ない場合は最終手段である119番通報して救急車で搬送してもらい受診という形になってしまいます。

耳鼻科咽喉科に看護師として勤務するには

イメージ的には町のクリニックや医院というのが多いですね。私の個人的な見解ですと、そのような小さな医療機関ではあまり求人は見かけたことはありません。なぜなら長く勤務している看護師さんが多いからです。

インターネットや人材派遣会社で求人を探す方が無難だと思います。逆に大きな総合病院などでは耳鼻科を標榜しているところがあるのでそんなところに入職すると希望を出せば耳鼻科外来や耳鼻科の病棟を持っているところもあるので、病棟勤務という形でもいいかもしれませんね。手術や手術後の管理や看護もでき点滴や注射など様々な看護業務があり看護師としてのスキルアップも磨けると思います。

耳鼻科の求人を探しているのであればマイナビ看護師がおすすめです。(参考:おすすめの看護師求人サイト人気・評判ランキング

耳鼻咽喉科に勤務する看護師にもとまられるものは何か

では、耳鼻科の看護師に求められているものとはなんでしょうか。

先ほどもお伝えしたように点滴や注射、採血などの看護師の基本スキルを持っていること、または持とうという意志が強いこと。耳鼻咽喉科で使用する医療器具は特殊なものが多くあり最初はその複雑さに戸惑うことは多々あります。マイナーな科とはいえ勉強をすることはたくさんあります。例えば耳鼻咽喉科領域にも癌はあります。化学療法や放射線療法、手術療法を行っている医療機関もあります。

町の身近な医療機関に勤務するのも地域の皆さんとのふれあいが楽しくまた大きな医療機関に勤務すれば新たなスキルを身につけるチャンスはたくさんあります。どちらも魅力的で私なら迷ってしまいますね。