准看護師時代に配属されたオペ看護師(手術室看護師)時代の思い出

私が准看護師の資格を取得した時在籍していた病院で手術室に配属されました。

手術室は思い出深い部署であり私の看護師人生の中での原点といっても過言ではありません。

手術室はどんな部署か?説明するまでもありませんね。手術をするところです。

決められた予定手術から緊急手術、件数も多いところもあります。手術室はどんな手術でも患者さんの命を預かるところです。

そこで働く医師、看護師は全神経を集中させてどんな手術でも患者さん同様命をかけて仕事をしています。

今回はそんな手術室のお話をさせていただきます。

手術を受ける患者になった時

私も手術を受けたことがあります。

小学校三年生の時ですから九歳の時です。喉にできものができてしまいそこから膿が出るようになりました。痛くも痒くもなくしばらく様子を見ていたのですがよくならず両親に病院に連れていってもらいました。

病名は小さかったのでよくは覚えていないのですが「手術をしなくてはよくならない」と言われたことは今でも鮮明に覚えています。それと三日間の入院も必要と言われました

生まれて初めての手術で小さいながらも怖さと不安がいっぱいでした。

局所麻酔でしたので最初に喉に注射をされて手足をその前に縛られたのも覚えています。あとは医師の声と器械の音で時間にして三十分くらいで終わりました。終わったあとは緊張とその疲れで寝てしまいました。

人の気持ちがわかる看護師で

私の手術の体験談で何が言いたかったかというと手術室で働く看護師と医師にとって手術は日常業務です。手術の内容も進行もよくわかっています。ところが患者さんはどうでしょうか?患者さんの気持ちがわかってほしいのです。

中には手術を繰り返し受けている方もいらっしゃるかもしれませんがたいていの患者さんは初めての方も多いかもしれません。初めてでない方でも手術に慣れているという患者さんは決していないと思います。

大きな不安例えば

「このまま麻酔から目覚めなかったらどうしよう?」

「手術の後は麻酔が切れたらすごく痛いだろうな?」

と何かしら不安や恐怖があります。

みなさんの病院では手術室看護師の術前訪問はあるでしょうか?麻酔を担当する医師は麻酔のことについて術前に説明をします。でも聞きたいことがあっても聞きづらいということが多々あります。

そこで術前訪問する手術室看護師の出番です。

私も看護学生の時に担当の患者さんが胃がんの手術をする時の説明に立ち会わせていただきました。

手術を受ける患者さんの不安や恐怖を軽減させる大切な役目

手術を受ける患者さんは不安と恐怖におののいています。

その不安や恐怖を完全に取り除くことはできませんが少しでも軽減できれば手術に対する姿勢が変わってきてそれがその後の治療意欲へと変わるのではないのでしょうか?

現に私が担当した患者さんは手術室看護師の術前訪問を受けて説明を聞き質問もいろいろされていました。

訪問が終わり納得されたような表情で話しができてよかったと伺いました。手術後もリハビリも積極的で予定より早く退院ができたと他の部署での実習の時に耳にした時とても嬉しく思いました。

ERの看護師でもできることがある

ERでも緊急で手術が必要な患者さんも時々います。

意識がはっきりしている患者さんなどには時間の許す限り医師の説明の他に補足的にはなってしまいますが家族や本人を含めて極力行おうと心がけています。

緊急手術はERから患者さんを手術室まで送り出すことが多いのでストレッチャー上で話しかけながら最後目で担当した患者さんに話しかけます。

手術室看護師の仕事もすごく特殊性を持った業務だと思います。その役割も器械だしをする看護師、麻酔医のアシスタントから外回り全般をする看護師など大きく分けてそのようになっています。

でも患者さん本位である手術室看護師がどんな時代でも求められるのではないでしょうか?

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