ヨッシーもとても憧れているフライトナースのお話

もっと若ければと後悔したことがあります。それは今回の題目になっているフライトナースになりたかったことです。

今では病院のドクタカーに乗ることはありますがドクターヘリに乗ることはもう不可能です。

空飛ぶ救命救急室と言われるゆえん

病気や怪我をした場合緊急だ!非常事態だ!と感じたら119番をして救急車を呼び迅速に医療機関に運んでもらいます。

しかし、ひと昔以上前は救急車を呼んでも救急隊員は医療の公的な資格がないために医療処置ができませんでした。

私が准看護師で患者さんの転院の搬送のために一般の病院から大学病院に登り搬送した時ですがその時の救急隊員は血圧の測定も医療行為に当たるのでそれすら許されていませんでした。

このお話の本当にはるか前では救急隊員のビタカンファというお薬を注射した事件がありましたが世間をこれも大きく揺るがせました。ようやく救急救命士制度ができやっとある程度の医療処置が国家試験を合格しトレーニングを積み重ねたものに許されました。

それでも厳重なメディカルコントロール下にでしかできません。この体制は今でも変わりません。

では救急車内では現在どのような処置ができるかお伝えいたします。心電図モニター、酸素投与、除細動器があります。

高度な気道確保、すなわち気管内挿管です。でもできる相手は心肺停止した傷病者でしかも無線や携帯電話でオンラインの状態で医師に指示を仰ぎ指示が下されたらできるということです。

次に点滴です。点滴も少し前までは心肺停止した傷病者にしかできませんでしたが現在はバイタルがある傷病者に点滴ができるようになりました。

低血糖が疑われる傷病者の血糖測定、ブドウ糖の投与。強心剤の投与もできます。心肺停止してしまった傷病者にできます。

簡単に書いていますがここまでの処置は気管内挿管同様厳重なメディカルコントロールに支配されています。

全ては医師の指示のもとが大前提で救急隊員は医療処置を行うことができるのです。話は長くなってしまいましたが一刻を争う現場に医師や看護師がいたら状況は変わってきます。できない医療処置は現場で手術以外ないのですから。

ドクターヘリに収容すれば中には人工呼吸器、心電図や各種モニター、救命のためのあらゆる医薬品や除細動器。そして高度な医療処置を施しながら医療機関へ搬送します。

また来るときも交通渋滞や信号などはないのでランデブー地点まではものの数分で駆けつけられます。

このことからドクターヘリは空飛ぶ救命救急室と言われるゆえんなのです。

フライトナースになるにはどうすればいいか?資格

このことが皆さんの間でも一番知りたいことではないでしょうか?

フライトナースになるためにはドクターヘリを所有する病院に入ることです。それが大前提です。

そしてフライトナースという公の資格はありません。勤務しようとする病院には年齢制限が設けられているところがありますので看護師の国家資格を取得したらフライトナースを前提に就職することです。

入っていきなりはドクターヘリに乗せてはもらえません。

同じ院内でも非常に人気の高い職種なので何年も待っている看護師さんもいます。救命センターに勤務しなければならないのですがそこでも病院に就職したからと配属されるとは限りません。

ここからが大切です。救命センターに配属されなかったドクターヘリに乗務ができないと腐ってしまったらそこで夢は絶たれてしまいます。他の部署に勤務していても自分のスキルを上げることはいくらでもできるはずです。

BLS,ACLS,PALS,JNTEC,JPTEC,ICLSなどの一次救命、二次救命、小児の二次救命、外傷看護、プレホスピタルにおける外傷救護など勉強をすることはたくさんあります。

そして病院によって考えややり方が違うのでなんとも言えませんが救命センターで働きたい!ドクターヘリに乗りたいと強くアピールしたり勤務異動を強く希望することです。

しかしその時に個人の人物像、看護に対する姿勢などが評価されるので注意です。もし救命センターに配属されたなら経験を積んで救急の認定看護師の資格を取得していればさらに有利になるでしょう。あと心身も問題がなく年齢もせめて二十代ならいいと思います。

あと地上とヘリコプター内で無線でやり取りをする場合特殊な無線の資格が必要になります(勉強すれば難しくありませんよ)。

DMATと同じとまでは言いませんが、かなり狭き門には間違いありません。でも平等にチャンスがあることを忘れてはいけません。

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