ケアマネージャーになるためには【給料・資格取得方法・受験資格について】

介護保険制度が出来た時に出来たケアマネージャーという資格。一度は耳にされたことはあると思います、日本語にすると介護支援専門員と呼ばれておりケアマネジメントを行う有資格者のことです。

ケアマネージャーの資格所得方法

ケアマネジメントをするにはこのケアマネージャーの資格が必要です。

ケアマネージャーの資格をとるためには看護師のように国家資格ではなく毎年10月に都道府県が実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりません。さらに「介護支援専門員実務研修」の全日程を受講しなければならずレポートを提出するということもしなければなりません。全て終了と認められれば登録され介護支援専門員証の交付を受けケアマネジメントができるのです。

看護師のケアマネージャーの受験資格

看護師はこの受験資格においては法定資格者(その他にもたくさんの職種があります)と認められ5年以上の実務経験があれば受験ができます。試験は毎年10月に行われます。合格率はこの資格試験制度が出来た時は半分弱の合格率ですがケアマネージャーの過剰供給により2011年の合格率はなんと15パーセントまで低下してしまいました。また新しい受験資格要件が加わり看護師は試験の一部免除がありましたが介護支援専門員は保健や医療、福祉に精通しなければならないことから2015年2月12日から試験規定が変わり試験の一部免除がなくなりました。

それだけケアマネージャーには専門性の高さや実践力が必要ということがわかりますね。

ケアマネージャーの役割とは何か

介護認定は保険者である市町村が行います。しかし実際はケアマネージャーが要介護者である漁している方々や家族からの相談を受けて要介護認定の申請を行います。認定結果が出されるとケアマネジメントが開始されます。ケアマネジメントといっても膨大な作業が強いられますよ。

給付管理、ケアプランの作成、アセスメント、ケアカンファレンスモニタリング、ケアプランの見直しなどは一連のプロセスを経て進行していきます。高齢化社会をすでに迎えているので一人や二人ではなく想像がつかないほどの人数のケアマネジメントをしなければなりません。

このようにケアマネージャーは介護保険制度の中で重要な部分に関わり責任も重大です。多様な業務もこなさなければならないことがお分かりだと思います。つまりある時は医師の一部を担ったりケースワーカーのような仕事も担うという総合専門職的な存在です。

参考:訪問看護ステーションで独立開業【ケアマネージャーの資格を取得しよう】

要介護者とその家族との関わり

ケアマネージャーは医師と患者等関係とは少し違う意味合いを持っています。利用者の方々に指示をするのではなく御用聞きをすることでもありません。利用者の方々に「よりよく生きていただく」というとても大きく人間の尊厳を含めた主観的で個別性が強くなるということを主眼においています。そのことからケアマネージャーと利用者の方々が一緒に大きな目標に突き進んでいきます。

ケアマネージャーにとって大切なこと

利用されている方の潜在能力を最大限に活かしつつ尊厳のある人生を送っていただきたい。そのためにはその人なりのふさわしい生活のあり方を提案していくことが最も大事だと言えます。何が必要なのか何を支えていけば良いのかを計画を立案していきながら計画の通りに介護が行われているのか確認しながら見守っていきます。

ケアマネージャーになる資質とは

その方が送ってきた人生の布石を十分に踏まえることができ家族や利用者の方の健康状態、心の声に耳を傾けられることができることですね。つまり総合的に理解することができるヒューマンスキルだと思います。

ケアマネージャーの給料・年収について

ケアマネージャーは女性が多いことから一般的には会社員と比較すると少し多いと思います。勤務する施設などによって違うと思いますが平成25年度厚生労働省が発表されたケアマネージャーの平均収入を記載いたしますので参考程度と理解して頂きながらみてくださいね。

平均年齢:47.5歳 勤続年数:8.3年 労働時間:月163時間
超過勤務:月5時間 月額給与:258,900円 年間賞与:558,800円 平均年収:3,665,600円

このように看護師でもこのケアマネージャーの資格を取得できるチャンスはあります。興味をお持ちになった方はぜひチャレンジして頂きたいと思います。